夜 食 39句 月に出て夜食する手を洗ひけり 清原枴童 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
前書その他 |
夜食なる粥国生みの渦つくる | 天谷満男 | 銀化 | 199812 | |
夜食かな言葉偸みに精出して | 亀丸公俊 | 銀化 | 199911 | |
ネオンさす狭き事務所や夜食とる | 小田道知 | 円虹 | 199912 | |
ダイエットせよと夜食を禁じられ | 稲畑廣太郎 | 廣太郎句集 | 199912 | |
星々の下に夜食をする慣ひ | 青山茂根 | 銀化 | 200001 | |
いちにちのなほ了らざる夜食かな | 山口速 | 狩 | 200002 | |
死の話などして夜食はかどりぬ | 川名将義 | 銀化 | 200010 | |
こころではすでに和解す夜食あと | 酒本八重 | 沖 | 200011 | |
二階より駆け下りて来て夜食かな | 佐山文子 | 沖 | 200012 | |
あたたかき夜食の後の部屋覗く | 能村登四郎 | 沖 | 200108 | |
鳥食に似てひとりなる夜食かな | 能村登四郎 | 沖 | 200108 | |
百獣の闇をはるかに夜食せり | 青山茂根 | 銀化 | 200110 | |
まだ夫に試験のありて夜食かな | 萩谷幸子 | 雨月 | 200201 | |
わが影と夜食分け合ふ冬の雁 | 渡邉友七 | あを | 200201 | |
夜食おいしくて働き盛りかな | 中村房枝 | 六花 | 200208 | |
腹立ちを抑へつつとる夜食かな | 中村房枝 | 六花 | 200209 | |
野宿などと雨の海岸にて夜食 | 山田六甲 | 六花 | 200310 | |
夜食食べながら六甲おろし聞く | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200409 | |
優勝の余韻夜食にをさめけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200409 | |
夜食にも手間ひまをかけ男老ゆ | 伊藤白潮 | 鴫 | 200411 | |
夜食にと残しておいた筈なのに | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200609 | |
一本は夜食の為のワインかな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200609 | |
ママの味おふくろの味夜食かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200609 | |
宵の口と思うて十時夜食かな | 鈴木榮子 | 春燈 | 200611 | |
夜食とる結局ワイン抜いてをり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200709 | |
一服の紫煙夜食の湯気に溶け | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200709 | |
婚のあと夜食に和む姉妹かな | 仁平則子 | 峰 | 200801 | |
夜食とる会議の凝をほぐすやうに | 加藤峰子 | 鴫 | 200801 | |
夜食の灯ならぬ寝酒のともしかな | 千田百里 | 沖 | 200811 | |
少年にノックして置く夜食なり | 落合絹代 | 風土 | 200901 | |
ドレスアップ夜食のメニュー聞き流す | 渡邊米子 | ぐろっけ | 200901 | |
夜食終へちやぶ台の足ぽきと折る | 木田千女 | 狩 | 200902 | |
七種の粥を夜食に華客船 | 品川鈴子 | 龍宮の客 | 200904 | |
吾がための夜食スープを煮込みけり | 小澤菜美 | 璦 | 201011 | |
夜食粥良きことのみを告げにけり | 山中宏子 | 苑 | 201101 | |
同点の歓声に沸く夜食かな | 服部早苗 | 空 | 201201 | |
団欒の真似事ひとり夜食せり | 年森恭子 | ぐろっけ | 201201 | |
点滴の加減見つつの夜食かな | 三村純也 | ホトトギス | 201301 | |
糸屑を指に丸めて夜食とる | 池田華甲 | 空 | 201302 |
2013年9月1日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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