破芭蕉     122句

破芭蕉照らして着けり川蒸氣   佐藤念腹   念腹句集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
たどり来し李白の里に破れ芭蕉 松崎鉄之介 199811  
破芭蕉衣を返して寝まりけり 平橋昌子 199901  
青空に死角のありて破芭蕉 小澤克己 遠嶺 199901  
外燈を浴び破芭蕉そそりけり 宮津昭彦 199901  
破芭蕉時間これより疾風なす 岡本眸 199901  
破芭蕉徽墨の香こそ立ちにける 平橋昌子 199912  
破れ芭蕉大工の腰の釘袋 皆川盤水 春耕 199912  
築垣と荒れ競ふかに破芭蕉 清水勝年 俳句通信 199912  
一枚の巻葉を蔵す破芭蕉 櫻井多恵 199912  
破芭蕉板戸に染みる釘の錆 櫻井多恵 199912  
破芭蕉見てゐて繃帯巻き直す 櫻井多恵 199912  
勢ひては破れ深めけり破芭蕉 櫻井多恵 199912  
破芭蕉べらぼうに顎外れたる 岡井省二 200002  
天帝を煽ぎ疲れて破芭蕉 檜紀代 200002  
そこだけが明るし嵯峨の破芭蕉 山田六甲 六花 200010  
待つうちに芭蕉は破れてしまふかな 山田六甲 六花 200011  
破芭蕉鳴らして浦の又三郎 武政礼子 雨月 200102  
神経内科の髭もじゃの医師破芭蕉 芝尚子 あを 200102  
裂けるだけ裂けて終ひぬ破芭蕉 石神芳枝 ぐろっけ 200102  
まこと千々まったきもあり破芭蕉 大橋宵火 雨月 200110  
教会に石燈籠あり破れ芭蕉 芝尚子 あを 200111  
音たてて雨の驚く破れ芭蕉 鷹羽狩行 200112  
破芭蕉天草灘の今日凪ぎて 宮津昭彦 200112  
破芭蕉御成座敷のけふ開かず 中谷葉留 風土 200112  
あさき夢覚めて芭蕉の破るる音 坂本京子 200112  
風のなき日は従容と破芭蕉 山口速 200201  
魚河岸に寺あり芭蕉破れはじむ 西郷利子 200202  
相討に風のさいなむ破れ芭蕉 友田直文 200203  
破芭蕉幹に入りこむ虫のをり 石脇みはる 200203  
破芭蕉衝き上ぐるものありて立つ 久保田由布 ぐろっけ 200204  
嶺々をゆく雲に音あり破芭蕉 小澤克己 小澤克己句集 200209  
心底は憎むでをらず破芭蕉 吉田順子 帆船 200210  
破れ芭蕉巴御前の碑も寂びし 山田耕子 京鹿子 200211  
破れたる芭蕉の下葉刈りにけり 谷村幸子 200211  
芭蕉破れ初む金比羅の登り口 大西晶子 百鳥 200212  
大雨のあと胸のすく破芭蕉 片山茂子 遠嶺 200212  
あやす子の眠り始めし破芭蕉 小田道知 円虹 200301  
破芭蕉釣月軒の屋根凌ぐ 水谷芳子 雨月 200301  
芭蕉の葉破ぶるるにつけしのばるる 市場基巳 200301  
破芭蕉とまではゆかざるそよぎかな 近藤きくえ 200301  
半生は破れかぶれに破芭蕉 鎌田つた枝 築港 200302  
生き恥をさらす如くに破芭蕉 鎌田つた枝 築港 200302  
破れきりし後の芭蕉の日数はも 金森教子 雨月 200302  
薬効の札を傍へに破れ芭蕉 品川鈴子 ぐろっけ 200302  
破芭蕉風の刃を避けきれず 西村しげ子 雨月 200303  
芭蕉葉を破り初めたる風かとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 200309  
破れつつもなほ飛べさうな芭蕉かな 島谷征良 風土 200310  
破れ芭蕉大きくゆれて雨近し 多田節子 雨月 200311  
徹するといふことはよし破芭蕉 足立幸信 200312  
ジュラシックパークに吹かれ破芭蕉 深澤鱶 火星 200312  
破芭蕉大きな影までも破れ 今瀬剛一 対岸 200312  
葛城の雨にさざめく破芭蕉 山口マサエ 雲の峰 200401  
旅人に風のおさまる破れ芭蕉 丸山照子 火星 200402  
破芭蕉風は音生む日暮かな 佐藤なか 遠嶺 200402  
山風に吹き重なりぬ破芭蕉 延川五十昭 六花 200402  
花を吊る芭蕉大いに破れたる 菊地惠子 酸漿 200402  
海原に日の照り曇る破れ芭蕉 西屋敷峰水 河鹿 200403  
己が身に鞭打つており破芭蕉 真木早苗 八千草 200405  
破芭蕉ずぶぬれといふ形かな 今瀬剛一 対岸 200411  
風でない本気で裂いてゐる芭蕉 丸山佳子 京鹿子 200411  
破れ芭蕉厄日に会ひたる裂つぷり 梅村五月 栴檀 200501  
丈を得ていさぎよきかな破芭蕉 藤井圀彦 200502  
ずたずたや安土城址の破芭蕉 西村しげ子 雨月 200503  
破芭蕉お疲れさまと浜烏 春日久子 八千草 200506  
風あれば紙の音して破芭蕉 卓田謙一 万象 200509  
黒ずみし破れ菅笠は芭蕉のもの 水野範子 ぐろっけ 200509  
破れ芭蕉外人集ふ翁の忌 品川鈴子 ぐろっけ 200511  
破れ芭蕉大西洋へ翔んとす 品川鈴子 ぐろっけ 200512  
破芭蕉この家に在る佛かな 竹内悦子 200601  
親鸞の笠置かれあり破れ芭蕉 安岡房子 200601  
破芭蕉吾の晩節を見る思ひ 細川コマヱ 雨月 200601  
野鍛冶屋の更地となりぬ破芭蕉 大坪景章 万象 200601  
破芭蕉手の鳴る方や法隆寺 堀江惠子 200612  
きつちりと葉の筋なぞり破芭蕉 加藤みき 200710  
破れ芭蕉仁王は指に掠り傷 上原重一 200711  
破れ方きまつてをらず芭蕉の葉 足立幸信 200711  
破芭蕉ブンガワンソロの橋錆びて 井上あき子 ぐろっけ 200711  
本道より入りし脇道破芭蕉 松崎鉄之介 200711  
桃色の蝦蟇の膏や破れ芭蕉 延広禎一 200712  
破芭蕉句会の人を迎へ立つ 宮津昭彦 200712  
破芭蕉雨に応ふる音たしか 伊藤奈津 200712  
破れ芭蕉出来上りをる訪問着 中島陽華 200811  
芭蕉破れ風も荒んで来たりけり 山田六甲 六花 200811  
身をかくす術なく芭蕉破れけり 吉田陽代 200812  
先ほどの雨の雫や破芭蕉 村上留美子 火星 200812  
かはたれの襷に足らぬ破芭蕉 吉田明子 200901  
破芭蕉月光砕き止まざりし 山田弘子 ホトトギス 200903  
立つ瀬など構はず芭蕉破れたり 田中貞雄 ろんど 200911  
敗戦の旗指物か破れ芭蕉 小倉純 末黒野 200912  
煌々と星雨あとの破芭蕉 野口光江 遠嶺 201001  
芭蕉破れ敗荷傾く城址かな 山本無蓋 201001  
廃村や雨にうたるる破芭蕉 米田正弘 201001  
破芭蕉風に委ねる音となる 浅田をさむ 201002  
ばつさりと影にも裂け目破芭蕉 ことり 六花 201009  
鷹揚に破れ葉掲ぐる芭蕉かな 高崎武義 201010  
破芭蕉となりしも庭の王者たり 安永圭子 風土 201011  
白壁に葉擦れ映して破芭蕉 笹井康夫 201012  
生家いま廃屋なりし破芭蕉 嶋津泰子 酸漿 201101  
繕ひは無用なりけり破芭蕉 高橋将夫 201102  
白壁に影ゆれてをる破芭蕉 谷村幸子 201102  
ほどほどを知らず武州の破芭蕉 コ田千鶴子 花の翼 201111  
破れ芭蕉避けて通れぬ老ならば 中田とも子 201112  
とことんまで破れてやれて破芭蕉 丸尾和子 雨月 201201  
有終の美はここにあり破れ芭蕉 高橋将夫 201202  
過去なべて些事と思へり破芭蕉 加藤八重子 末黒野 201204  
耐へるだけ耐へての形か破芭蕉 頓所友枝 冬の金魚 201209  
我が今を幸と思ひぬ破芭蕉 山根征子 201211  
破芭蕉廃道迷ふナビゲーター 呉文宗 春燈 201301  
芭蕉破れ花鳥諷詠破れざる 竹下陶子 ホトトギス 201303  
ひしほの香漂ふ小島破れ芭蕉 北村和代 ぐろっけ 201304  
鐘一つ重く響くや破芭蕉 渡邊泰子 春燈 201401  
雨上りの塀をはみ出し破芭蕉 米尾芳子 馬醉木 201401  
風の傷もたぬものなし破芭蕉 望月晴美 201402  
裏街道自己主張する破芭蕉 丹羽武正 京鹿子 201602  
破芭蕉こころ此の身の置きどころ 久保夢女 201602  
破芭蕉揺るる鐘撞堂の鐘 渕田則子 末黒野 201602  
海風に銹深まりぬ破れ芭蕉 小川玉泉 末黒野 201612  
ぴりぴりとぴりぴりと裂く破芭蕉 江島照美 201701  
破芭蕉又いとしくて可笑しくて 久保夢女 201702  
破芭蕉破れかぶれの闇の中 冷泉花 六花 201801  
華洛遠しまだ生き足りぬ破芭蕉 伊藤希眸 京鹿子 201801  
義仲寺の高々と揺る破芭蕉 石川純子 万象 201803  

 

2018年10月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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