闇 汁   102句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
闇汁をすすれば棒の如きもの 土井田晩聖 銀化 199902  
闇汁の椀に蹼つきしもの 栗栖恵通子 199903  
闇汁や返す灯もなき金屏風 長沼紫紅 199904  
闇汁の闇に濃淡ありにけり 長沼紫紅 199904  
闇汁の闇にも酔うてをりにけり 長沼紫紅 199904  
闇汁に神の一打残しおく 長沼紫紅 199904  
闇汁や利休箸とは風流な 長沼紫紅 199904  
闇汁に眼鏡ずらしてをりにけり 大東由美子 火星 200002  
闇汁や二階の襖閉づる音 杉浦典子 火星 200002  
善人を揃へすぎたる闇汁会 松本康司 銀化 200003  
声かけて鍋のお通り闇汁会 小林輝子 風土 200003  
さつきから闇汁煮えてをりにけり 高橋将夫 200004  
闇汁の眼鏡をまけてゐたるなり 戸田春月 光陰 200012  
闇汁の箸に重たさありにけり 荻原芳堂 春耕 200102  
闇汁の女に息のありにけり 城孝子 火星 200103  
闇汁の招待席を疑ひぬ 泉田秋硯 200104  
闇汁やこつんとあたる京言葉 菅藤良子 銀化 200202  
とりあへず無党派と言ふ闇汁会 松田都青 京鹿子 200202  
闇汁の闇が最も馳走なる 黒川悦子 円虹 200203  
遅れ來て闇汁の闇崩したる 小西石蕗 円虹 200204  
闇汁を終へて残りし鍋覗く 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
闇汁の匂ひのこもる部屋となる 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
闇汁の闇の奉行でありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
目に慣れて闇汁の闇掬ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
闇汁に五感働きはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
闇汁の自分で入れしもの掬ふ 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
闇汁や湯気も齢(よわい)も喚声も 山口マサエ 雲の峰 200302  
闇汁へ膝の荷物の落ち着かず 深川知子 雲の峰 200302  
不器用に生きし仲間と闇汁食ふ 北原東洋男 200302  
闇汁にひと夜大きな月上る 水野恒彦 200303  
試胆会闇汁会と間を置かず 大串章 百鳥 200303  
老猫に呼ばるるからは闇汁か 市場基巳 200305  
闇汁の根株つかみし青邨忌 前阪洋子 雲の峰 200402  
闇汁の闇にしばらく待たさるる 杉浦典子 火星 200403  
闇汁の青き炎細くする役目 杉浦典子 火星 200403  
闇汁の闇に乳房のありにけり 城孝子 火星 200403  
闇汁に淡き明かりの海より来 杉浦典子 火星 200403  
闇汁を深淵のぞくごとくする 竹内弘子 あを 200501  
闇汁のむかひの顔は知つてをり 城孝子 火星 200502  
闇汁会果ててひとりの足らぬなり 杉浦典子 火星 200503  
闇汁の何を入れたる泡かな 雨村敏子 200504  
闇汁や噛みて分からずじまひなり 柴田佐知子 200504  
闇汁や抗ふものもぶち込んで 柴田佐知子 200504  
星の渦闇汁煮えてをりにけり 高橋将夫 星の渦 200507  
闇汁や禁酒を誓ふ男達 永田勇 六花 200602  
闇汁会めがね掛けたり外したり 西畑敦子 火星 200603  
猪肉といひて闇汁すすめらる 水谷ひさ江 六花 200701  
闇汁会家のどこかのきしと鳴る 蘭定かず子 火星 200702  
闇汁の箸をすべりし丸きもの 齋部千里 ぐろっけ 200703  
闇汁に龍の鱗を入れたると 柴田佐知子 200703  
闇汁会まづケータイを投げ入れよ 岡本高明 船団 200803  
闇汁やふふふふと子の笑ひ声 大信田梢月 万象 200804  
闇汁に口の歪んでをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
闇汁に全身が目となつてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
闇汁に黄色く光るものは何 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
闇汁や秒針不意に動き出す 松田都青 京鹿子 200901  
闇汁会浮世ばなれの人ばかり 駒井でる太 200903  
闇汁の煮え立つ音をすくひけり 戸粟末廣 火星 200903  
闇汁の具の混沌を椀に盛る 小澤克己 遠嶺 200904  
闇汁を闇にすすりて胸汚す 白数康弘 火星 200905  
闇汁に声の大きな男かな 阪本哲弘 200905  
闇汁に龍の鱗を入れたると 柴田佐知子 垂直 200907  
闇汁会終へて浮世へ戻りけり 駒井でる太 201003  
闇汁に眠りの浅き詩人かな 水野恒彦 201003  
闇汁の中身を知つてしまひたる 高橋将夫 201004  
闇汁や箸の感触頼りとす 黒川悦子 ホトトギス 201004  
闇汁や闇の味する一口目 黒川悦子 ホトトギス 201004  
闇汁の中身を知つてしまひたる 高橋将夫 201004  
闇汁の果てて眩しき灯かな 黒川悦子 ホトトギス 201004  
闇汁のそろそろ飽いてきたる闇 山尾玉藻 火星 201201  
闇汁や句座は競争相手のみ 金田和代 かさね 201203  
闇汁やいはくの湯気を立ててをり 土居通子 ろんど 201203  
ふさがれて闇汁の闇逃場なし 白数康弘 火星 201211  
闇汁の箸を誰かに掴まるる 原友子 201302  
闇汁の箸を誰かに掴まるる 原友子 201303  
闇汁の闇に海鳴り遠くせり 杉浦典子 火星 201304  
闇汁の顔ぶれすでに怪しかり 内藤呈念 ホトトギス 201305  
闇汁の探れば堅きひとの箸 内藤呈念 ホトトギス 201305  
闇汁の闇に狎れざるわが五感 安原葉 ホトトギス 201305  
闇汁のうまさは闇の深さより 長山あや ホトトギス 201306  
一筋の明り消すより闇汁会 稲畑汀子 ホトトギス 201312  
闇汁や河豚入れたとかいれぬとか 堀岡せつこ 201403  
闇汁にもきつとあるはず残り福 高橋将夫 201403  
隣室に燈明ゆらぐ闇汁会 山尾玉藻 火星 201501  
闇汁の杓文字が闇を滴らす 山尾玉藻 火星 201501  
闇汁を食らふて闇を知り得たる 柳川晋 201502  
闇汁を異形奇形が取り巻けり 柴田佐知子 201503  
闇汁や独り居の友よく笑ふ 齊藤哲子 201503  
闇汁や板戸を叩く山の風 鈴木鳳来 故山 201505  
闇汁や昭和の匂ひ田も畑も 鴨下昭 201505  
闇汁のレシピを作るごときかな 高橋将夫 201601  
闇汁や此の世のものを食べけり 久保夢女 201602  
闇汁や前掛かけるご住職 萩原久代 やぶれ傘 201604  
闇汁の中に捨てたる恋もあり 高倉和子 201703  
闇汁の鍋の際より入れしもの 高倉和子 201704  
闇汁に見えてくる顔ありにけり 高倉和子 201803  
闇汁や猪鹿蝶の札揃ひ 辻響子 201903  
もののけの一人混りぬ闇汁会 田丸千種 ホトトギス 201904  
闇汁に魚屋からの届け物 田丸千種 ホトトギス 201904  
闇汁や虫も殺さぬ顔をして 田丸千種 ホトトギス 201904  
いつの間にか男の話闇汁会 吉田葎 201905  
闇汁の底に残りし魚の骨 高倉和子 201906  

 

2019年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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