山 繭   35句

作品
作者
掲載誌
掲載年月

たましひの色に山繭うすみどり

神蔵器
199905
山繭蛾常世のいろと覚えたり
大橋敦子
雨月
199908
山繭の下の涼しさたまはりぬ
岡井省二
200006
山繭の中を訪ひたき日照雨かな
中原道夫
銀化
200007
一月や山繭山の中に振り
岡井省二
200104
山繭の中より生れし嬰かとも
辻享子
シャガールの女
200108
山繭のさみどりをのせ磨崖仏
石本百合子
馬酔木
200109
万象の枯れ山繭のうすみどり
大島康弘
銀化
200112
逝く春の山繭いろの薬包紙
西郷利子
200207
山繭のうすみどり地にありし朝
宮地玲子
円虹
200208
下枝に山繭白く下がりゐし
宮地玲子
円虹
200208
山繭に風荒き日も雨の日も
宮地玲子
円虹
200208
山繭と山をひとつに棲みなして
宮地玲子
円虹
200208
山繭の白のゆれゐる雑木山
宮地玲子
円虹
200208
日日透かす山繭の呼ぶ狐雨
市場基巳
200408
山繭の色の妙なるうすみどり
桑田青虎
ホトトギス
200502
山繭を揺らしにこにこして在す
黒田咲子
200605
山繭の色山深く谷深く
後藤比奈夫
ホトトギス
200610
山繭の重さのままを日にかざし
成田美代
200708
葉がくれの山繭雨に雫せり
中村房子
馬醉木
200709
山繭やあをき日の斑に糸紡ぎ
薮脇晴美
馬醉木
200709
葉をまとひ山繭ほのと萌黄色
加藤北天
雨月
200808
山繭の風のごとくに眠りけり
岩岡中正
ホトトギス
200810
山繭の緑の雫大師堂
延広禎一
200810
山繭の清しき彩に眠るかな
大橋晄
雨月
200810
山繭のみどりは神の色なりし
竹下陶子
ホトトギス
200901
山繭のもぬけの中の虚空かな
延広禎一
200908
山繭の抜け殻となり草の上 市川伊團次 六花 201212
山繭のさみどり映ゆる四温かな 熊切光子 末黒野 201304
山繭や丹後綾部に籠り寝か 山田六甲 六花 201312
手のひらの山繭に魂うばはるる 吉田順子 201809
山繭や織りかけの帯美しく 山田六甲 六花 201906
山繭が一つ木曽路の雨の中 増成栗人 201908

 

2021年4月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。