山 鳥     28句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ペン立てに山鳥の羽根冬隣 三浦美穂 199811
一揆の地朝草刈るに山鳥立つ 松崎鉄之介 199811
万葉の妹山背山鳥渡る 舟木謙居 雨月 199811
山鳥の羽を拾ふに時雨来る 笠井育子 200002
山鳥の歩いて消ゆる杉の中 鬼頭桐葉 春蘭 200010
山鳥の羽縛く音に深む秋 大塩千代 200201
行く秋の山鳥ほろと魚屋みち 木下節子 雲の峰 200201
山鳥も声絶つ笙に天高し 澤田緑生 馬醉木 200201
山鳥の動きゆるりと冬紅葉 小松鈴子 酸漿 200202
山鳥の吾に母衣打つ音なりし 高橋将夫 200204
納骨を決めたる故山鳥帰る 山田弘子 円虹 200205
山鳥の母衣を打ちたり地を揺り 長田秋男 酸漿 200206
山鳥の声絶え卯の花腐しかな 岩瀬操舟 円虹 200208
山鳥のたつや三岳の雪叩き 大沢敦子 雲の峰 200303
清明の山鳥母衣を打ちにけり 長田秋男 酸漿 200411
山鳥の尻尾の彩も紅葉山 小田元 六花 200502
山賊鍋熊に猪山鳥も 高村俊子 万象 200505
山鳥の尾羽かざして旅果つる 原島ふじ子 遠嶺 200508
大阪城炎上見し山鳥渡る 岩田都女 風土 200601
山鳥薇萌えてしだり尾半ばなり 岡田貞峰 馬醉木 200606
春の山鳥も木霊もこゑ放ち 樋口みのぶ 200805
冬の山鳥語もまれに一ト日暮る 宮崎安汀 春燈 200905
山鳥の大鍋滾る年忘れ 松本文一郎 六花 201004
あれは鳶あれは山鳥城の秋 戸栗末廣 201601
山鳥のひと声に春惜みけり 石川倜子 馬醉木 201607
山鳥のひと声に夏終りけり 石川倜子 馬醉木 201908
山鳥の羽置く布留や七支刀 竹中一花 202107
棒のごと伸びて山鳥疾走す 坂口学 202212

 

2023年5月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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