薬 草 (キーワード)   104句

藥草も豐富の庵の梅雨忙し    伊万里梅城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏山や薬草採りの行者たち 皆川盤水 春耕 199809

 祝句 神戸薬大

薬草園育み松の色変へず

品川鈴子 ぐろっけ 199811
蔭干の薬草匂ふ雪螢 野原春醪 馬醉木 199902
薬草の中の毒草秋の風 大橋櫻坡子 雨月 199910
丹沢の薬草ならぶ草の市 芋川幸子 春耕 199911
伊吹山夜は薬草の月の供華 中川濱子 ぐろっけ 199912
薄暑光薬草園の再会に 三橋早苗 ぐろっけ 200008
薄霧の樹林に淡き一薬草 小滝奈津江 酸漿 200009
斜に飛ぶ薬草園の草の絮 山尾玉藻 火星 200011
軒に吊る薬草干あがり夏がゆく 宮下本平 200011
薬草の干されし伊吹山霧ごめに 堀池久世 200012
干菜吊り薬草吊りて伊吹村 竹村良三 200102
てのひらに薬草もらふ花見酒 出口一点 百鳥 200107
薬草の図鑑見てゐる五月晴 保坂加津夫 いろり 200107
銅鐸の跡に鈴蘭薬草園 品川鈴子 ぐろっけ 200107
武蔵野の薬草園訪ひ薬の日 江木紀子 雨月 200108
薬草園八十八夜の雨綺羅に 江木紀子 雨月 200108
三伏やほんのり甘き薬草茶 押切安代 200109
薬草の鉄瓶鳴りし榾の宿 小阪律子 ぐろっけ 200111
蜩よ法師よ薬草園に鳴く 岡田芳子 ぐろっけ 200112
母の干す腹痛薬草の花 高尾豊子 火星 200201
薬草を残暑もろとも煎じ出し 井田道子 200201
薬草の匂へる土瓶冬に入る 宇利丞示 雲の峰 200202
さきがけて芹のさみどり薬草園 中田貞子 200203
鈴蘭を一薬草に譲りし野 稲畑汀子 ホトトギス 200206
薬草の軒に揺れゐる霾ぐもり 万城希代子 200206
まむし草薬草園に飼はれをり 長岡新一 200208
四百年の夏炉茶釜に薬草茶 柴田由乃 風土 200209
萬緑や薬草店の小抽出 林友次郎 遠嶺 200209
薬草の逆さ乾きにちちろ鳴く 武司琴子 ぐろっけ 200301
秋の水薬草園へと曲りけり 城孝子 火星 200302
薬草を細火に煮つめ冬に入る 峰幸子 200302
薬草の大きな袋浮く初湯 高木昌子 築港 200303
薬草の苦味人日暮れにけり 小林もりゑ 200303
冬の夜の少し濃くなる薬草茶 竹山みや子 築港 200304
薬草の芽利尿強壮虫下し 長谷川閑乙 馬醉木 200305
薬草の確な効き目冬の虹 城石美津子 京鹿子 200305
須賀川の薬草園や牡丹の芽 今井久良子 酸漿 200306
次ぎ次ぎと増え薬草のつくしんぼ 武司琴子 ぐろっけ 200306
薬草の乾いてゐたる五月かな 石脇みはる 200307
赤とんぼ薬草園を塒とし 品川鈴子 ぐろっけ 200309
花のなき薬草園の涼しさよ 青山丈 200310
薬草園へ入るや蓑虫夫の前 村井久美子 200311
薬草園の入口小さし緋のカンナ 福井隆子 対岸 200401
芽立ち揃へり薬草も毒草も 高崎武義 200402
ヒマラヤの青花芥子の薬草園 櫻井恭比古 帆船 200407
薬草園の薄荷をちぎり暑を弾く 小泉三枝 春燈 200410
大方は薬草伊吹お花畑 橋本典男 築港 200410
爽やかや薬草店の風見鶏 竹中昭子 百鳥 200411
豆干され薬草干され日の忙し 佐藤よしい 風土 200412
薬草市泥蓮根のはみだして 品川鈴子 六香 200501
二ン月の風に薬草乾き切る 原茂美 雲の峰 200504
薬草を乾かしてゐる河鹿宿 川村政枝 築港 200508
藥草茶涼しくよばれ城国寺 中山純子 万象 200509
枯菊の鉢を片寄せ薬草園 水田清子 200512
みよし野に掘りし薬草薬の日 稲畑汀子 ホトトギス 200605
君知るや薬草園に紫蘭あり 高浜虚子 ぐろっけ 200606
水涸れて荒れ果ててゐる薬草園 岡本直子 雨月 200701
寒の凪名札明るき薬草園 市橋章子 ぐろっけ 200703
十三夜薬草風呂に噎せにけり 鈴木ひろ子 200801
薬草園おばけ南瓜と受付簿 数長藤代 200802
秋湿り薬草園の作業服 木下もと子 200802
初蝶に誘はれ行く薬草園 中島伊智子 酸漿 200806
春の雷薬草風呂の濁りたる 櫻木道代 ぐろっけ 200807
薬草の湯に癒されて合歓の花 渡部磐空 200810
伊吹山眠り薬草根を肥やす 谷岡尚美 200904
露けしやふつうの草も薬草も 服部早苗 200904
薬草の土鍋ふつふつ春の雪 清水明子 遠嶺 200906
春時雨薬草園の中に佇ち 中谷葉留 風土 200906
信長の薬草園の九蓋草 伊藤敬子 200908
夏山をめざし薬草御膳食ぶ 恒川とも子 200909
薬草の香の混りたる草いきれ 水谷洋子 十進法 200911
薬草の採取いましめ山開き 小林玲子 ぐろっけ 200911
薬草園名札の白き大暑の日 市橋敬子 200912
軒に吊る薬草からび後の月 乙坂きみ子 末黒野 201002
藥草を煎じはじまる冬百日 中山純子 万象 201003
春浅き薬草園にこゑのあり 石脇みはる 201005
薬草の岳のうぐひす老知らず 浅井青二 雨月 201009
蛍袋薬草園の道しるべ 竹下昭子 ぐろっけ 201010
どくだみに薬草園で再会す 竹下昭子 ぐろっけ 201010
逆さ吊りの薬草匂ふ盆のあと 岡和絵 火星 201012
毒草の枯れて薬草なりしかな 千田百里 201103
春浅き薬草園の木のベンチ 大島英昭 やぶれ傘 201107
薬草の百のあまたを見て立夏 川崎かずえ ろんど 201108
夏の月柵崩れゐる薬草園 浜口高子 火星 201108
薬草の湯の香のしむる梅雨の冷 近藤きくえ 201109
秋暑し薬草吊す深庇 城戸緑 末黒野 201112
うぐひすや薬草園を日照雨過ぐ 服部鹿頭矢 馬醉木 201206
藥草の山医王嶺に秋の蝶 中山純子 万象 201211
薬草を干せる平石秋茜 塩見治郎 雨月 201212
薬草に五月の庭は闇白し 山根征子 201308
薬草の乾かぬうちに梅雨に入る 近藤ともひろ ろんど 201309
もてなしの薬草ジュース暑気払 秦和子 201310
薬草學の幸ふあした清和の天 すずき巴里 ろんど 201408
棚田掻き夜はもてなしの薬草湯 綿谷ただ志 馬醉木 201409
花野より薬草一本引き出す 今瀬一博 201501
初蝶や名札ばかりの薬草園 藤田満枝 万象 201507
探しをる野草薬草雪の下 竹中一花 201604
音立てて薬草かわく秋彼岸 戸栗末廣 201604
冬薔薇薬草園に花つづる 中根美保 風土 201604
薬草を干して七尾路冬に入る 望月晴美 201701
薬草の擬ひの殖ゆる神輿草 鈴木礼子 末黒野 201710
軒に乾く薬草の香や神迎 浜福惠 風土 201802
薬草園猫と飛蝗の絡み合ひ 飯塚トシ子 201907
夏至来るや薬草汁を夜の卓に 近藤真啓 春燈 201909
花木槿薬草と聞き手に取りて 酒井たかお 202112

 

2023年9月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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