ゐのこづち(牛膝)2     61句

ゐのこづち犬と犬より小さな子   角谷彩子   ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
志高くと師の声ゐのこづち 伊吹之博 京鹿子 201202
山の辺の道にはみだす牛膝 田中文治 火星 201211
牛膝付けて世継ぎの帰りけり 森岡正作 201212
山暮れて法衣の裾のゐのこづち 青木由芙 末黒野 201301
牛膝くつつけ異界より戻る 高橋将夫 201302
からびゐて粘力ませり牛膝 大場ましら 201302
おーい雲一生いっしょ牛膝 陽山道子 おーい雲 201304
くっ付いて名を覚えられ牛膝 陽山道子 おーい雲 201304
引率の先生ゐのこづちまみれ 岩田公次 ホトトギス 201305
牛膝まみれリハビリ躓けば 品川鈴子 ぐろっけ 201310
払ふ気の失せるほど付くゐのこづち 柴田佐知子 201311
悪友の悪友は吾ゐのこづち 林昭太郎 201312
草虱より執拗にゐのこづち 瀧春一 花石榴 201312
牛膝つけて電車に馳け込み来 前田忍 火星 201401
平凡を厭ふ抜け道ゐのこづち 橋本知笑 201402
終電のスーツの背なのゐのこづち 山野美賛子 ぐろっけ 201402
石蹴りて一人帰る児ゐのこづち 野畑さゆり 201402
先生の尻をめがけてゐのこづち 甕秀麿 201402
ゐのこづち新幹線で旅立てり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
ゐのこづちズボンに付けて午前様 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
ゐのこづちズボンに付けて午前様 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
ゐのこづち新幹線で旅立てり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
ゐのこづちでかい夕陽の山隠れ 鈴鹿仁 京鹿子 201411
ゐのこづち道を替ふるも牛膝 城台洋子 馬醉木 201501
一日の終はりの袖のゐのこづち 生田恵美子 風土 201501
真間川の昔の幅やゐのこづち 吉田政江 201511
子規庵の庭に付けしかゐのこづち 落合絹代 風土 201512
ゐのこづちたっぷり付けて都心まで 大橋晄 雨月 201512
腕白に秘密基地ありゐのこづち 堀井英子 雨月 201801
おせつかいやかれ煩きゐのこづち 時澤藍 201801
童子仏に散らばる銭やゐのこづち 和田絢子 春燈 201801
ゐのこづち揺らし遮断機上がりけり 永井惠子 春燈 201801
ゐのこづち銀座線まで乗り込める 田丸千種 ホトトギス 201802
男子寮裏に近道ゐのこづち 田丸千種 ホトトギス 201802
野原馳け野原を漕ぎぬゐのこづち 伊藤希眸 京鹿子 201802
ひとつづつ剥がすほかなしゐのこづち 原友子 201803
拘りはほどほどが良し牛膝 佐俣まさを 春燈 201811
牛膝狙はれやすき言葉じり 鈴鹿呂仁 京鹿子 201812
コスモスに夢中になればゐのこづち 須賀敏子 あを 201812
ゐのこづち付けて知らぬは我ばかり 岡田正義 雨月 201901
ゐのこづち行先知れぬ旅となり 中谷富子 201903
近道の思はぬ仲間ゐのこづち 高橋あさの 201912
ゐのこづち道順までも悟られり 野村宏 201912
径ならぬ径禅林にゐのこづち 田丸千種 ホトトギス 202002
根つめて剥がしをりけり牛膝 住田千代子 六花 202003
近道の思はぬ仲間ゐのこづち 高橋あさの 201911
ゐのこづち相槌打つてしまひけり 鷺山珀眉 京鹿子 202101
ジーンズの裾の折り目や牛膝 岡美智子 末黒野 202104
故郷に知る人僅かゐのこづち 窪みち子 202105
牛膝崩るる塀の猫の道 浅岡麻實 末黒野 202111
経緯を知る目撃者ゐのこづち 鈴木呂仁 京鹿子 202211
すがらねば生きてはゆけずゐのこづち 古山智子 202212
嘘よりも悪態許すゐのこづち 甲州千草 202301
せせらぎに序破急のありゐのこづち 亀井福恵 京鹿子 202301
をさな児は泣いて勝ちたり牛膝 苑実耶 202308
牛膝→ 1

2023年10月23日 作成

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2023年10月23日