綿 入         21句

綿入が似合う淋しいけど似合う    大庭紫逢

作品
作者
掲載誌
掲載年月
綿入れのあるじ無口や地獄谷 武岡東西 俳句通信 200002
綿入の背中をぽんと叩かれし 稲畑汀子 ホトトギス 200012
綿入や母の遺言ただ二行 大久保白村 ホトトギス 200105
綿入れの繕ひ針の錆おとし 羽生きよみ ぐろっけ 200205
綿入の柄に色なし古写真 竹内弘子 あを 200501
新真綿入の心をくるみたる 高橋将夫 星の渦 200507
綿入を着てよろこべる異国の子 斉藤裕子 あを 200604
手作の綿入で通す厨ごと 鈴木良子 酸漿 200803
綿入の田舎縞着て素直なり 上田玲子 200902
綿入や病み勝ちなりし姉のもの 田中藤穂 あを 200902
人の訃に綿入羽織る夕ごころ 伊勢きみこ 火星 200904
綿入に仕立直しの黄八丈 今井松子 遠嶺 201003
綿入れを着て余生てふ顔となり 及川照子 末黒野 201004
綿入れとなりて負ひたる母の衣 青木ちづる 201203
若者の綿入ズボン花模様 赤座典子 あを 201401
綿入れの綿ふくらます帰る子へ だいじみどり 201503
フリマにて求めし綿入れ陽の匂 須賀敏子 あを 201801
綿入半纏好んで着たる子等なりし 赤座典子 あを 201802
綿入れや妣のぬくもり身に纏ひ 吉田順子 202003
綿入の同じ黒衿姉妹 三代川玲子 春燈 202004
湯浴へと羽織る綿入半衣かな 鈴木礼子 末黒野 202104

 

2021年11月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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