バレンタイン 1   216句

バレンタインの真赤な小筐どこに置く   櫻井博道   椅子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
バツイチでもええねんバレンタインの日 朝目彩湖 船団 199811
バレンタインデーの計算合はぬ恋 細井隆子 199904
帯しめてバレンタインの日の句会 朝妻力 俳句通信 199904
バレンタインデー寡婦三人の例句会 丹羽杏華 京鹿子 199905
ユーミンは男の味方バレンタイン 朝倉晴美 船団 199908
君のチョコはグリーンのリボンバレンタイン 甲田夏湖 船団 199908
風荒れしのみなるバレンタインデー 田中藤穂 水瓶座 200002
ささやかなバレンタインの贈物 篠田三七子 いろり 200004
バレンタインデーの娘が夫へキス 池水雅子 200004
バレンタインチョコの予約の列と聞く 藤野佳津子 円虹 200005
演歌しか歌はぬ男バレンタインデー 角田信子 六花 200005
金色のコンタクトレンズバレンタインデー 角田信子 六花 200005
ときめきて何事も無しバレンタインデー 見森光大 六花 200006
結納の吉報バレンタインの日 佐藤史づ代 雨月 200006
日の丸と村旗揚げてバレンタインの日 武井康隆 船団 200007
鳩交るバレンタインの日なりけり 松崎鉄之介 200104
目が痒しバレンタインの日なりけり 小林あつ子 火星 200104
龍馬像彦九郎像にもバレンタイン 丸山佳子 京鹿子 200104
いそいそと夫出で行けりバレンタインデー 堀田清江 雨月 200105
妻だけのバレンタインの日いつよりか 山本喜朗 雨月 200105
バレンタインデー隣の猫にもあげて来た 武井康隆 船団 200106
バレンタインデー試し塗りして爪五色 内田美紗 船団 200107
バレンタインデーの切符でみちのくへ 木暮陶句郎 ホトトギス 200107
バレンタインデーと少しはかゝはりし 稲畑汀子 ホトトギス 200202
少し夢抱けばバレンタインの日 稲畑汀子 ホトトギス 200202
仏壇にまづ供へバレンタインデー 山田六甲 六花 200203
バレンタインデー愛の深さを求むべし 久保田雪枝 雨月 200204
バレンタインデー十八の恋終りけり 後藤志づ あを 200204
バレンタインハートは生涯一つとす 豊田都峰 京鹿子 200204
ぎりぎりの妥協やバレンタインの日 浜麻衣子 六花 200205
テーブルのリボン紙箱バレンタインデー 馬場美智子 六花 200205
バレンタインデー出がらしの茶をすする 浜麻衣子 六花 200205
バレンタインデー野良猫が爪みがく 浜麻衣子 六花 200205
心臓の口から出さうバレンタインデー 水谷ひさ江 六花句集 200205
跳び箱の谷間のバレンタインデー 大嶋康弘 銀化 200205
バレンタイン出さずに終る文ひとつ 笠間圭子 京鹿子 200206
駅に来てバレンタインといふ日なり 青山丈 200206
バレンタインデーに戸惑ふ太典氏 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302
バレンタインデーの学生気分かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302
旅心バレンタインの日なりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200302
旅人にバレンタインの日の出会ひ 稲畑汀子 ホトトギス 200302
バレンタイン辛党達の恋終る 篠田大佳 あを 200303
バレンタインデー回転寿司に目が回り 山田六甲 六花 200303
バレンタインナイトのとある酒場にて 山田六甲 六花 200303
バレンタイン世はそれ程に甘くない 丸山佳子 京鹿子 200304
ほろ苦き思ひ出バレンタインの日 熊澤喜子 築港 200304
山と積みバレンタインの菓子売場 鈴木佐和子 築港 200304
バレンタインデー愛惜しみなく与ふべし 有山紫於 雨月 200305
バレンタインデーポストに何もなかりけり 富沢敏子 200305
刺のなき薔薇さすバレンタインの日 井上あい 風土 200305
浄瑠璃の語りやバレンタインの日 水口楠子 百鳥 200305
職退いてバレンタインの日は残る 山田弘子 草の蝉 200305
バレンタインデー賢兄愚弟といふ勿れ 横山智恵子 京鹿子 200306
病食の粥濃きバレンタインの日 中沢司枝 200307
来ては過ぎゆくものバレンタインデー 蔦三郎 ホトトギス 200307
包み紙同じ聖バレンタインデー 足立幸信 200312
女医に飴貰ひしバレンタインの日 杉良介 200402
バレンタインデー大きな金貨チョコレート 山田六甲 六花 200403
バレンタインデーチョコをつまみし指なめる 山田六甲 六花 200403
指なめてトローリトロリバレンタインデー 山田六甲 六花 200403
バレンタインデー函に玉子の二列づつ 中田みなみ 200404
新宿に日暮るるバレンタインデー 神蔵器 風土 200404
戦はぬ事主張せよバレンタイン 須賀敏子 あを 200404
バレンタイン策なき愛のチョコレート 平居澪子 六花 200405
バレンタイン予約の席に隣合ふ 富沢敏子 200405
若返るバレンタインのチョコ食うて 塩路五郎 200405
声かけらる尼僧にバレンタインの日 中村洋子 風土 200405
猪口二つ揃へてバレンタインの日 西村しげ子 雨月 200405
夫の顔艶めくバレンタインの日 川口道子 200405
バレンタインデー少女階段駆け下る 淺場英彦 万象 200407
バレンタインデー靴箱の溢れし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
バレンタインデーを嫌ひし女かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
君も僕もバレンタインの日は悲惨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
吾娘一人バレンタインの日の厨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
平穏な一日バレンタインデー 高橋秋子 200503
いまさらの手相やバレンタインの日 藤井寿江子 馬醉木 200504
チョコ提げて孫来るバレンタインの日 鈴木白洋 雲の峰 200504
バレンタインフルールショコラ賜りぬ 田中みのる 火星 200505
をみな吾にバレンタインの日のショコラ 大橋敦子 雨月 200505
急ぎ逝くバレンタイン日忘れ得ず 中川美代子 ぐろっけ 200505
常世とやバレンタインの日を前に 大坪景章 万象 200505
バレンタインデーただ何事もなく暮るる 寺岡ひろし 雨月 200506
紅一点の税務課バレンタインデー 山中宏子 200506
バレンタイン、デパ地下ピンクあっけらかん 岐部陽子 八千草 200508
バレンタインデー貴方とはもうこれで 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602
気がつけばバレンタインの日も終り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602
言の葉を選びてバレンタインデー 稲畑廣太郎 ホトトギス 200602
震災の記憶にバレンタインの日 稲畑汀子 ホトトギス 200602
バレンタインデー俎に貝の砂 鷹羽狩行 200603
如月やバレンタインの余りチョコ 山田六甲 六花 200603
バレンタインデー母より薄き胸をもち 田中藤穂 あを 200604
バレンタインの日や下駄履に町歩く 徳丸峻一 風土 200605
まんばうを見てゐるバレンタインの日 中山世一 百鳥 200605
義理チヨコで上辺つくろふバレンタイン 岩崎憲二 京鹿子 200605
校長室にぎはふバレンタインの日 酒井忠正 百鳥 200605
川の藻に日の差すバレンタインの日 藤田輝枝 対岸 200605
送らうか逢はうか久しバレンタイン 丸山佳子 京鹿子 200605
独り汲む渋茶バレンタインの日 沼口蓬風 河鹿 200605
夫に買ふバレンタインのチョコレート 渋谷ひろ子 酸漿 200605
魔除け木偶でこ貰ひしバレンタインの日 内山芳子 ぐろっけ 200605
バレンタイン八十翁も賜はりし 長田曄子 火星 200606
チョコ食べてバレンタインの日と記憶 稲畑汀子 ホトトギス 200702
恋猫にバレンタインも辟易す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702
短距離をバレンタインの日も走る 池崎るり子 六花 200704
庭へ来るバレンタインの日の小鳥 田中藤穂 あを 200704
バレンタインデー時計屋に刻溢れ 野路斉子 200705
バレンタインデー天日塩のおまけつき 中島陽華 200705
バレンタインデー齢など言ふ勿れ 辰巳あした 雨月 200705
バレンタインの戴きものも医者冥加 築城百々平 馬醉木 200705
世が変るわたしも変りバレンタイン 丸山佳子 京鹿子 200705
聖バレンタイン心に封じ置く言葉 北川孝子 京鹿子 200705
夕鳩やバレンタインの靴の音 米山喜久子 200705
二時間ほど娘の来て戻るバレンタインデー 土井ゆう子 風土 200706
日脚伸ぶバレンタインデーに貰うチョコ 中島英子 八千草 200708
義理廃れゆく世にバレンタインデー 杉良介 200802
傷光るバレンタインの日の崖も 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804
流し目にバレンタインのチョコレート 田中藤穂 あを 200804
バレンタインデー心のなかに夫ありて 片山喜久子 雨月 200805
妻逝きてバレンタインの日を忘れ 馬場宏一 春燈 200805
赤き箱抱へてバレンタインデー 伊東和子 200805
バレンタインデーうはうはとうきうきと 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902
バレンタイン大漁旗のいさみたつ 藤野寿子 あを 200904
バレンタイン貰ひ笑ひに浪費して 丸山佳子 春燈 200905
マリーからジョニーヘバレンタインの日 小張昭一 春燈 200905
出しやばりの神ゐてバレンタインデー 上山永晃 春燈 200905
大層な小箱のバレンタインチョコ 数長藤代 200905
恙ゆゑ躊躇しバレンタインの日 西村しげ子 雨月 200905
何となく楚々とホワイトバレンタイン 千田百里 200906
デスマスクバレンタインの日の笑顔 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002
バレンタインの日決心の文投じしこと 大橋敦子 雨月 201003
バレンタインケーキつくってつかれたな 土井ほのか 201004
ハートチョコ亡夫ヘバレンタインの日 森下康子 201004
バレンタインデー愛の類型賜りぬ 秋葉雅治 201004
悪童は遠きイメージバレンタインデー 中原吟子 雨月 200804
手を振るはバレンタインの日の波止場 中島玉五郎 201004
逢瀬にはあらねどバレンタインデー 江本路代 酸漿 201004
バレンタイン今やその日と無縁なり 難波篤直 201005
夫見舞ふバレンタインの赤きチョコ 中山皓雫 201005
血は続き続きてバレンタインの日 岩月優美子 201005
二番底てふバレンタインの地下売場 橋爪隆 春燈 201005
バレンタインデー君までの射程距離 すずき巴里 ろんど 201005
バレンタインデー義母よりのチョコレート 佐方敏明 ぐろっけ 201005
マタイ伝バレンタインの日の教会 山田夏子 雨月 201005
ショコラ一つ供へてバレンタインの日 樺山翠 雨月 201005
無意識の二箱バレンタインの日のショコラ 井田実代子 雨月 201005
夕餉には鮨屋ヘバレンタインの日 小原登志春 雨月 201005
髭青く剃り上げバレンタインの日 田中春生 201006
高坏のショコラもバレンタインの日 井田実代子 雨月 201009
バレンタインデー初七日と聞けばなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201102
バレンタイン重ねしチョコを妻が見る 牛尾文雄 六花 201103
漬物をハートにバレンタインの日 森下康子 201104
バレンタイン対面式の厨かな 能村研三 201104
義理といふ苦みもバレンタインの日 秋葉雅治 201104
献血を呼びかけてゐるバレンタイン 鎌倉喜久恵 あを 201104
よいとまけバレンタインの日を籠る 十川たかし 201105
あげるべきバレンタインチョコ供えたり 竹下昭子 ぐろっけ 201105
バレンタインチョコのかはりにいなり寿司 永塚尚代 ぐろっけ 201105
噴水より降る日のかけらバレンタインデー 中島讃良 ろんど 201105
予定なきバレンタインの黒鞄 涼野海音 火星 201106
バレンタインデーに始まる腐れ縁 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202
過去を持つ女のバレンタインデー 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202
バレンタインデー誠のチョコの甘からず 小田嶋野笛 末黒野句集 201203
少女より手作りの菓子バレンタイン 田中藤穂 あを 201204
バレンタインデー知らずじまひの父母の恋 田中珠生 馬醉木 201205
バレンタイン結ぶリボンに光る夢 藤岡紫水 京鹿子 201205
カカオ豆の由来新たにバレンタインデー 古林田鶴子 ぐろっけ 201205
バレンタインデー郵送のチョコ夫に 石垣幸子 雨月 201205
思い込みバレンタインの昼下り 鎌田慶子 ろんど 201205
バレンタインの日近づいて一人ぼつち 入河大 万象選集 201205
革手帳匂へりバレンタインの日 涼野海音 火星 201205
遊ばれて遊ぶ喜びバレンタイン 江島照美 201206
教室に溢るるバレンタインの日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302
はかりごとバレンタインの日の内緒 稲畑汀子 ホトトギス 201302
暁闇の旅路はバレンタインの日 稲畑汀子 ホトトギス 201302
我へ来るさざ波バレンタインの日 山尾玉藻 火星 201303
病院食バレンタインにチョコムース 斉藤裕子 あを 201303
バレンタイン友チョコ作り交かん会 森下千聖 201304
バレンタイン友チョコ以外も渡します 土井ほのか 201304
はじめてのバレンタインのチョコクッキー 塩路彩奈 201304
バレンタイン悪戦苦闘の菓子づくり 鈴木香奈 201304
バレンタイン心の折れぬ処方箋 和田政子 201304
バレンタインの日めじろ囀る子規の庭 上原重一 201304
バレンタインデー金平糖の角も添へ 中田みなみ 201304
チョコレート供ヘバレンタインの日 中川すみ子 201305
「りいちやん」へ孫よりバレンタインの贈物 植田利一 春燈 201305
義理チョコにも愛あるバレンタイン 田中一美 ろんど 201306
バレンタインデー柳通りに人の混み 生田恵美子 風土 201401
持ち札はハートのエースバレンタイン 鷺山珀眉 京鹿子 201401
バレンタイン同年の使ふスマートフォン 大日向幸江 あを 201404
雪激しバレンタインの日なりけり 小川玉泉 末黒野 201405
洋酒菓子食べきりバレンタインの日 渡部恭子 馬醉木 201405
仏壇にバレンタインのチョコ一つ 大橋伊佐子 末黒野 201405
バレンタインデー苦み走つた豆腐屋来 中澤弘 春燈 201405
バレンタインデー女とめどもなく強く 窪田佳津子 雨月 201405
バレンタイン明日に子の焼くケーキの香 柴田久子 風土 201405
バレンタインの日シャガールの絵は傾いたまま 東英幸 船団 201406
バレンタイン塒にしたきチョコの箱 三木千代 201405
恪勤のバレンタインの日なりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201502
バレンタイン老牧師にもチョコレート 山荘慶子 あを 201504
バレンタイン孫手作りのチョコ届く 小川玉泉 末黒野 201505
バレンタインデーたまに意表を突いてみる 山口ひろよ 201505
葉がくれの蕾ひきだすバレンタイン 神田美千留 京鹿子 201506
バレンタインデー義理の結びを固くする 鈴鹿呂仁 京鹿子 201603
若き日の傷み心やバレンタインの日 沼田巴字 京鹿子 201603
BVLGARI に戸惑ふバレンタインの日 七郎衛門吉保 あを 201604
髪切ってチョコ少しバレンタインの日 須賀敏子 あを 201604
学生に放課後バレンタインデー 篠藤千佳子 201605
バレンタインデー地球の裏にメール打つ 林いづみ 風土 201605
ベルリンにひとりのバレンタインデー 竪山道助 風土 201605
痴呆予防のチョコ買ふバレンタインデー 落合裕子 万象 201605
バレンタインデー遺されて餡煮詰めをり 中田みなみ 201605
バレンタイン一人芝居のピエロかな 飯田久美子 末黒野 201605
バレンタイン明日は異動の内示あり 田中信行 201605
渇愛が割愛となるバレンタイン 江島照美 201605
仏飯を山盛りバレンタインの日 福武幸子 万象 201606
眴)せに期待やバレンタインの日 石川多歌司 ホトトギス 201610
バレンタイン→ 2      

2021年2月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。