潤目鰯      23句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
山の人朝から潤目鰯かな 加藤青女 海程 199905
黄泉醜女潤目鰯を食べていた 金子兜太 海程 200101
あをあをと海の日に干す潤目かな 田崎凛 春耕 200102
潤目干す浜に浮世絵美術館 石原義輝 馬醉木 200112
とれすぎの潤目鰯に値のつかず 武政礼子 雨月 200204
貧しさを灯す海小屋潤目鰯焼く 関口ゆき あを 200301
うるめ焼くプロメテゥスの授けし火 近藤喜子 200503
眼もたぬうるめが山と積まれあり 浜口高子 火星 200602
うるめ干す商売上手の媼かな 小坂アイ子 四葩 200603
驚きの潤目鰯のまなこかな 高橋将夫 200704
一匹とひとり潤目の煙りをり 直江裕子 京鹿子 200705
桐の木の揺れはじめたる潤目かな 梶浦玲良子 六花 200904
潤目鰯即ちDNAを食ぶ 池園二三江 春燈 200912
節分の潤目鰯を求めけり 井上正子 春燈 201004
ひとはだの酒一合にうるめ焼く 高橋和枝 201202
昼の日やうるめ干さるる舟溜まり 秋山信行 やぶれ傘 201206
松枯れの浜に人なく潤目鰯(うるめ)干す 岡井マスミ 末黒野 201303
薄日差す小さき漁港うるめ干す 成田美代 201303
水掛論潤目鰯のにがみとも 能村研三 201403
うるめ噛み二世を契りしことむかし 竹内弘子 あを 201501
干物屋に焼かるるうるめ土肥港 秋山信行 やぶれ傘 201604
立ち呑みのうるめ三匹あれば足る 南うみを 風土 201904
辛口の地酒潤目のひと焙り 梅田武 末黒野 202105

 

2022年2月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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