運動会 1  200句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
子育ての遠し運動会日和 稲畑汀子 ホトトギス 199810
来賓の席日にまとも運動会 稲畑汀子 ホトトギス 199810
変装に手こずる校長運動会 尾崎美枝 円虹 199901
鈍足に変りなかりし運動会 下田水心子 円虹 199901
幼稚園の目の前に住み運動会 甲田夏湖 船団 199903
運動会準備体操親はせず 高木伸宜 船団 199903
歓声の渦となりゆく運動会 田中美幸 199911
運動会歳を忘れじ声を張る 大平保子 いろり 199911
運動会園児は背中に雲をのせ 甲田夏湖 船団 199912
窓の下半分見える運動会 横倉由紀 船団 199912
思はざる妻の熱狂運動会 徳丸峻二 風土 199912
ああ誰か必ずころぶ運動会 島津亮 海程 200002
運動会目立つ整頓も散乱も 島津亮 海程 200002
勝ち残る騎馬戦の白運動会 山田六甲 六花 200010
運動会姉弟電話で知らせくる 林田加杜子 いろり 200011
一周遅れ走るも手柄運動会 徳丸峻二 風土 200011
運動会果つ白線おほかたは消え 小西瑞穂 ぐろっけ 200012
運動会漁夫が走りて賞を受く 永野秀峰 ぐろっけ 200012
組分けはみんな花の名運動会 松田裕子 六花 200101
母を見つけて列乱る運動会 松田裕子 六花 200101
切通し運動会の声谺 二神節子 200101
乳呑児はだつこの入場運動会 松田裕子 六花 200101
ミッキーマウスになりきつてゐる運動会 豊岡清子 遠嶺 200101
運動会顔ひきつって子が走る 堀田清江 雨月 200101
病えて運動会の眩しけれ 大川冨美子 ぐろっけ 200103
菓子袋裂けて町民運動会 東莎逍 船団 200105
運動会大漁旗振り応援す 藤村美津子 春耕 200109
転びしをいつまでもいふ運動会 稲畑汀子 ホトトギス 200110
運動会吾子最下位を免れて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200110
校庭の記念樹しかと運動会 芝宮須磨子 あを 200110
ご免なさいと云へぬ子のゐて運動会 熊谷みどり いろり 200111
こだまする運動会の子等の声 塚村素代 いろり 200111
運動会我がファミリーは何処にゐる 林田加杜子 いろり 200111
和太鼓の天駆け昇る運動会 松本米子 あを 200112
運動会親は一日カメラマン 高樋洋子 いろり 200112
運動会孫の動きを追いぱなし 真鍋瀧子 ぐろっけ 200112
童心に返るひととき運動会 小橋安子 いろり 200112
運動会飛び入り参加列はぐれ 山口和子 ぐろっけ 200201
太平洋に船影のなし運動会 浜口高子 火星 200201
母の目の前に転ぶ子運動会 斉藤陽子 雨月 200201
運動会靴が走るよ玉ころがし 岡本幸枝 ぐろっけ 200201
運動会今騎馬戦の一騎打 小田ひろ 円虹 200201
運動会パパはぎっくり腰となり 武田ともこ ぐろっけ 200202
運動会終はり兎を抱いてゐる 小田玲子 百鳥 200202
赤帽が押し寄せてくる運動会 西塚茂代 六花合同句集 200205
運動会天王山に雲一つ 波田美智子 をりをりに 200208
鼓笛隊運動会を占めてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200210
又ここに運動会の日曜日 稲畑汀子 ホトトギス 200210
尻もちの泥が目じるし運動会 品川鈴子 ぐろっけ 200210
運動会小さき膝バネ弾みづめ 品川鈴子 ぐろっけ 200210
運動会敬老席に座りけり 島三四郎 百鳥 200212
手渡しに双子預かる運動会 佐野幸子 百鳥 200212
アンカーの子に声嗄らす運動会 乾フジ子 雲の峰 200212
運動会午後に喰ひ込む午前の部 宮城白路 風土 200212
運動会翌々日のサロンパス 山口和生 帆船 200212
子の顔の見分けのつかぬ運動会 塩川雄三 築港 200301
村民の大方が来て運動会 鈴未一明 築港 200301
皆が立ち見えざるリレー運動会 鈴未一明 築港 200301
玉入れの玉が相打つ運動会 鈴未一明 築港 200301
本番で負けてしまひし運動会 吉村玲子 円虹 200301
運動会終り隠居所覗きけり 谷上佳那 百鳥 200301
運動会DNAがものを言ふ 田中芳夫 200301
作務衣着て園長走る運動会 打田みえ 築港 200302
運動会生徒ヨサコイ輪となつて 河村靖子 築港 200308
運動会よそ見しないで走りなさい 山田六甲 六花 200310
天守までピストルの音運動会 品川鈴子 ぐろっけ 200310
ひとりだけ闘志むき出し運動会 小林呼溪 200310
運動会風も応援してゐたり 樋口美津子 築港 200311
運動会カメラ持ち親よく走る 小澤友江 築港 200311
地下足袋に負けん気を込め運動会 田中眞由美 ぐろっけ 200312
カルメンの裾を絡げて運動会 滝本香世 百鳥 200312
運動会近しマイクに叱声も 恩田甲 百鳥 200312
雲がやや動き運動会終る 今瀬剛一 対岸 200312
運動会単身赴任の父帰る 中谷喜美子 六花 200312
運動会おにぎり程の雲が離々 丸山佳子 京鹿子 200312
応援に案山子出て来る運動会 甲斐ゆき子 百鳥 200312
校庭に稚魚はなつごと運動会 左々法子 百鳥 200312
運動会双子の児童一二番 榎本孤星 築港 200401
運動会大漁節の波となり 島崎晃 遠嶺 200401
運動会の声届きけり金閣寺 堀義志郎 火星 200401
運動会ひびき里山生き生きす 島崎晃 遠嶺 200401
運動会出番待つ子のVサイン 宮川秀穂 200402
応援の声変りして運動会 佐藤彰 築港 200402
運動会われも有色人種かな 山田六甲 六花 200410
運動会蟻踏みさうで飛び退きぬ 山田六甲 六花 200410
運動会どこにゐるのかわからない 山田六甲 六花 200410
留年の子の独壇場運動会 岡野イネ子 春燈 200411
ペリカンの特別参加運動会 石岡祐子 200412
地下足袋の翁借り出す運動会 中野智子 春耕 200412
感激に立つ鳥肌や運動会 安藤ヒサ子 河鹿 200412
運動会組体操の子は波に 三浦てる 風土 200412
運動会寝姿山の立ち上がる 田嶋洋子 春燈 200412
運動会波状応援児童席 河合佳代子 200412
天気予報はづれてゐたり運動会 山口トシ 酸漿 200412
老人に運動会の案内状 苑実耶 200501
先輩のピアスしてくる運動会 藤森万里子 百鳥 200501
年長の子等が束ぬる運動会 小牧喜美子 遠嶺 200501
運動会もう逆立ちを諦めし 近藤倫子 ぐろっけ 200501
運動会通りすがりに見てゐたり 鈴木蕗子 築港 200501
運動会玉入れ競ふ六才児 木村三郎 200501
長雨や空見る親子運動会 吉宇田知英子 200505
泣き虫も借り物になる運動会 原田達夫 虫合せ 200506
運動会拍手のあとの浮雲よ 八田木枯 晩紅 200508
忙しさや仕事運動会句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 200510
太陽も雲も参加の運動会 塩川雄三 築港 200511
湿けて鳴らぬ運動会の紙の弾 伊藤白潮 200511
風に乗り明らかに運動会の楽 湯橋喜美 200511
運動会日和体調不良なり 伊藤白潮 200511
運動会園児一人に父母祖父母 大塚民枝 酸漿 200512
吾子出番我を忘るる運動会 熱田素子 築港 200512
目印は靴下の色運動会 わかやぎすずめ 六花 200512
歓声と砂ぼこり立て運動会 わかやぎすずめ 六花 200512
子供らの成長走る運動会 わかやぎすずめ 六花 200512
そぼ降れる雨で潰えし運動会 向江醇子 ぐろっけ 200512
ピストルに撃たれし運動会の空 吉田かずや 春燈 200512
運動会としよりの席別にあり 中村恭子 200512
運動会バトン拾うて又駈ける 山田隆男 築港 200512
運動会用具置場に色溢れ 田中春生 200512
地ひびきと砂舞ひ上がる運動会 岡部三和江 ぐろっけ 200601
島中が留守家となりぬ運動会 松本美恵子 四葩 200601
子規の墓運動会のこゑとどく 宮川みね子 風土 200601
病み上がりしばし忘れて運動会 岡部三和江 ぐろっけ 200601
運動会マツケンサンバにて果つる 田中芳夫 200601
弾む曲次々流れ運動会 涌羅由美 ホトトギス 200602
玉入れの青空眩し運動会 小沢喜美子 遠嶺 200602
顎上がり足縺る父運動会 内山弘幸 八千草 200604
ビル谷間どよめく都心の運動会 内山弘幸 八千草 200604
万国旗はためいてゐる運動会 早崎泰江 あを 200611
平均台はらはらさせる運動会 早崎泰江 あを 200611
ピストルの肺腑つらぬく運動会 大橋敦子 雨月 200611
幼稚園の運動会に国旗揚ぐ 平田美知子 200612
校庭も踏ん張つてゐる運動会 西山春文 200612
案内の文も走りて運動会 甲州千草 200612
まづ母を探してをりぬ運動会 岡本由紀子 200701
女生徒より運動会の絵葉書来 岸本林立 雨月 200701
優勝は青空組や運動会 根岸善行 風土 200701
車椅子押されて嬉々と運動会 平井とも子 200701
演目に這ひ這ひ競争運動会 馬越幸子 ぐろっけ 200701
校長もフォークダンスや運動会 今井忍 ぐろっけ 200701
運動会とりは全校傘踊り 尾崎貞 春燈 200701
運動会どん尻走る子に拍手 荒木治代 ぐろっけ 200701
運動会靴片方の落し物 石橋萬里 ぐろっけ 200701
運動会歯つ欠け顔のはじけけり 西山美枝子 酸漿 200701
運動会薬缶の水で線を引き 馬越幸子 ぐろっけ 200701
応援もつい走り出す運動会 石橋萬里 ぐろっけ 200702
園児等の声は空色運動会 北川キヨ子 200702
運動会茣蓙の上なる三世代 神田惣介 京鹿子 200702
あご上げて走る一等運動会 松下幸恵 六花 200705
万国旗あの国あらず運動会 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
帰宅するまでが運動会であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
子等はだし運動会の空がある 堀内一郎 あを 200710
崖下の小学校の運動会 根岸善行 風土 200712
運動会きらきらひらく遊戯の輪 上谷昌憲 200712
運動会君と最後のダンス組む 大空純子 ぐろっけ 200801
病人の眼に運動会きこゆ 城孝子 火星 200801
嵯峨ハツピーロツクバンドで運動会 丸山佳子 京鹿子 200801
いくたびも返す山びこ運動会 加藤奈那 ぐろっけ 200801
運動会の予行や声をばら撒ける 泉田秋硯 200801
運動会美しかりし母の居し 芝宮須磨子 あを 200801
運動会母居て離れて父も居る 貝森光洋 六花 200801
草の絮運動会を通過せり 真保喜代子 200802
駆け抜けて笑顔はじける運動会 静寿美子 ぐろっけ 200802
母国語の生気飛び交ふ運動会 宮崎裕子 春燈 200802
歓声を山へ押しあげ運動会 馬部和子 200802
負けし子に拍手大きく運動会 秋千晴 200808
運動会転びたる児をだれも見る 藤田宏 長城 200808
巻寿司の端に手を出す運動会 苑実耶 200810
名を呼ばれ靴紐きつく運動会 ことり 六花 200810
廃校と決まり総出の運動会 斉木永久 馬醉木 200811
運動会しづかな町を湧かせをり 江本路代 酸漿 200812
声変はりせし子の宣誓運動会 新井青葉 炎環 200812
振り返り走る園児の運動会 長濱順子 200812
海鳥の空を鳴き過ぐ運動会 戸栗末廣 火星 200812
来賓もステップを踏む運動会 笠井清佑 200812
校庭の空へ宣誓運動会 小林成子 200812
アンカーの孫迫りくる運動会 藏本博美 ぐろっけ 200812
運動会鼓隊園児のベレー帽 長濱順子 200812
運動会行進曲はポニョの曲 笠井清佑 200812
運動会未来の五輪選手かな 鈴木照子 200812
赤勝ちて泣いてゐるなり運動会 加藤峰子 200901
海苔巻の重箱囲む運動会 内田和子 酸漿 200901
その先の海の匂ひの運動会 國保八江 やぶれ傘 200901
馴染みなきマーチで出入り運動会 久保田由布 ぐろっけ 200901
行進も綱引きも無き運動会 久保田由布 ぐろっけ 200901
運動会のはての君が代わびしく起る 瀧春一 深林 200901
嬰児のまぎれ込みたる運動会 KOKIA 六花 200903
応援のひたすら少子化運動会 中尾硫苦 炎環 200908
遊具みな括りつけられ運動会 布川直幸 200910
鼓笛隊出でて華やぐ運動会 吉沢陽子 200911
谺して運動会の棒倒し 石川叔子 200911
大漁旗打ち振り島の運動会 大橋伊佐子 末黒野 200912
がんばれの嗚咽となりし運動会 東亜未 あを 200912
万国旗張つて延期の運動会 石川元子 酸漿 200912
しんがりは空の出口や運動会 辻直美 200912
父の顔となりたる医師よ運動会 萩原すみ 春燈 200912
三つ編みの子が指揮をする運動会 鈴木てるみ ぐろっけ 200912
シルバーと園児とソーラン運動会 藤野寿子 あを 200912
ヘリコプタほ運動会を掻き回し 古屋元 200912
運動会玉ころがしに老つけず 伊藤公子 酸漿 200912
運動会転んで起きて大拍手 東亜未 あを 200912

運動会→2

     

 

2021年10月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
21/10/09 2021年10月9日 2021年10月9日