梅 干      120句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅干しは梅の花より後生かな 早乙女健 199904
梅干の種口中に春惜しむ 大場燈児 風土 199907
残暑續く紀伊の梅干気休めに 北村香朗 京鹿子 199912
梅干に朝の雪なす白砂糖 林翔 200001
あくまでも予防医学と梅干しは 茂木とみ いろり 200109
水割りの梅干の紅半夏生 三橋泥太 遠嶺 200110
梅干は八十路の伯母の塩加減 関正夫 酸漿 200110
二日目の梅干し一つ摘みにけり 二瓶洋子 六花 200111
忍従のせめて梅干などしやぶり 大関靖博 200112
梅咲けり梅干競ふ梅の里 今井久良子 酸漿 200205
梅干しを一つ所望の人術後 藤崎和子 帆船 200207
梅干がひとつひとりの朝餉かな 藏本博美 ぐろっけ 200208
梅干の甕の出自を誰も知らず 酒井康正 百鳥 200209
梅干の壺の歳月母在す 石本百合子 馬醉木 200210
朝寒や粥の梅干突つついて 大村孝 百鳥 200301
三宝に梅干飾る蛸薬師 吉田泰子 火星 200304
青梅と梅干し並ぶ道の駅 須賀敏子 あを 200308
朝涼や梅干一つ茶に沈め 岡淑子 雨月 200310
予備校の前の梅干匂ひけり 柴田節子 帆船 200310
朝寒や焼梅干の雑炊を 鵜飼紫生 雨月 200402
お湯割りに落す梅干し春浅し 杉良介 200402
梅干を載す梅蕎麦の梅見茶屋 橘澄男 「山景」 200408
梅干をひろげ凝縮されゆく日 豊田都峰 京鹿子 200409
粥の上梅干ひとつ残暑かな 芝尚子 あを 200410
梅干を噛んで旅泊の朝はじまる 高木智 京鹿子 200410
梅干と昆布のむすび滝の風 沖増修治 百鳥 200410
西行水梅干染みし笊浸す 清水雅子 栴檀 200411
メロンより梅干好む酸っぱ党 花房敏 ぐろっけ 200412
春の風邪梅干粥に元気付く 鈴木ヤスエ 築港 200505
料理もファッション焼梅干を朝一つ 鈴木榮子 春燈 200506
鮭たらこ梅干おかか藤の花 高橋紀子 対岸 200507
梅干や土用三日を干し終へて 小松渓水 酸漿 200510
梅干と昆布そへたる福茶かな 滝沢伊代次 万象 200601
口中に梅干の種敗戦日 藤井寿江子 馬醉木 200601
梅干しの種子割つてみる母の忌よ 坂元フミ子 河鹿 200602
梅干の眉間に味の出できたり 樋口みのぶ 200608
膝ついて梅干す景や垣根ごし 鎌倉喜久恵 あを 200610
梅干に顔改まる今朝の秋 芝尚子 あを 200610
友がらの呉るる梅干曼陀羅華 中島陽華 200611
白粥に梅干おとし大晦日 吉弘恭子 あを 200701
梅干の天麩羅も出て傘雨の忌 神蔵器 風土 200707
朝一粒梅干を食ふ半夏なる 村越化石 200709
梅干と熱き番茶で暑に抗す 君塚敦二 春燈 200710
梅干すや地の塩たりし君偲び 山田夏子 雨月 200711
夫漬けてくれし梅干あと僅か 鈴木多枝子 あを 200808
口中に含む梅干大暑かな 岩田都女 風土 200810
赤くあかく峡に梅干す平家村 小林和子 風土 200810
自家製の梅干売れり能登媼 竹内悦子 200810
梅干の蓋ずれてゐる扇風機 佐藤喜孝 あを 200810
梅干すや亡母かたはらにゐる心地 青山正生 200810
梅干や体内時計調はす 有馬克代 200811
敗戦忌梅干一つ粥すする 水谷靖 雨月 200811
図に乗つてまた梅干の種を噛む 吉岡一三 200812
この暑さ梅干一つ含みつつ 川原典子 酸漿 200812
たけのこの皮に梅干遠き日々 菊地英雄 酸漿 200907
梅干の塩味に余生を確かむる 西村摩耶子 京鹿子 200909
梅干届くやはらかき皺寄せ合ひて 鈴木榮子 春燈 200910
梅干しの待たされつづく梅雨の明け 由井求 200910
鰻梅干こもごも喰らひ恙なし 小林清之介 風土 200911
梅干のひと粒秋の朝澄めり 伊藤一枝 酸漿 200912
梅干にぎつしりつまる母言葉 菊池和子 京鹿子 201001
梅干の出来栄え母の一大事 市村健夫 馬醉木 201008
銀舎利と梅干しに足る滋味浄土 鳳蛮華 201009
梅干の塩噴く八月十五日 林昭太郎 201009
炎帝や梅干の核噛み潰す 渡辺安酔 201009
梅干しとお粥もよけれ文化の日 森理和 あを 201101
白飯に梅干番茶昭和の日 木村茂登子 あを 201107
山菜採り梅干しの種ふくみつつ 仁平則子 201108
皿の上に梅干の種清和なる 涼野海音 火星 201108
梅干を茶漬にのせて夏の雨 中田みなみ 201109
梅干は生活を荷う母の味 関元子 ろんど 201110
梅干の百面相や兵馬俑 熊川暁子 201110
梅干しの指の匂いの鶴を折る 金田けいし ろんど 201111
粥に梅干何とも佳品佳品なれ 大橋敦子 雨月 201112
おにぎりに梅干し一つ震災忌 貝森光洋 六花 201112
焼梅干食べ遅春の眉根かな 山田夏子 雨月 201205
春の雨焼梅干に喉癒し 山田夏子 雨月 201205
梅干の天神様や野に遊ぶ 鳥居美智子 ろんど 201207
梅雨湿り卵梅干朝の粥 森理和 あを 201208
夜干しせる梅干匂ふ夜の秋 大橋伊佐子 末黒野 201211
病床の母に減塩梅干を 板倉眞知子 ぐろっけ 201310
梅干も老若男女の顔のあり 田代貞枝 201310
白湯に足す梅干しひとつ春の夜 青谷小枝 やぶれ傘 201506
茶漬に梅干地球儀に青き海 広渡敬雄 201509
小壺より梅干つまむ宿の朝 丑久保勲 やぶれ傘 201509
星空の一隅に梅干しにけり 大橋伊佐子 末黒野 201510
終戦日梅干し一つ塩むすび 吉村摂護 201511
梅干の恋や湯引の鱧おとし 中島陽華 201611
梅干すや三日三晩を下部とし 大湊栄子 春燈 201710
工房の四季の彩り梅干さる 植村蘇星 京鹿子 201710
梅干の最後のひとつ食べ終へぬ 中西厚子 201809
梅干して母の生きがひ藺機織る 和田照海 京鹿子 201809
干梅を返せば匂ひ粗莚 笹村政子 六花 201809
二人して流れ作業で梅を干す 大日向幸江 あを 201808
浦人に嫁ぎ今年の梅を干す 波戸辺のばら 201809
梅干を共同作業で干してをり 大日向幸江 あを 201809
お接待の甘き梅干いただきぬ 岡本秀子 201810
梅を干す天の恵も災も 高木晶子 京鹿子 201811
梅干一個かかさぬ朝餉夫元気 植木やす子 201904
梅干しや賞味期限のない仲で 清水れい子 船団 201910
三日三晩干したる梅の湿りかな 柳田秀子 201910
梅干してをりまほろばの故郷恋ひ 田中臥石 末黒野 201910
梅干すや母の齢を追ひかけつ 佐川三枝子 201910
静けさの中より香る夜干梅 山本久枝 やぶれ傘 201911
元号の替はりて初の梅を干す 太田チヱ子 末黒野 201911
丁寧に生きむとひとり梅を干す 住田千代子 六花 201911
干梅の匂ひ夜まで残りたる 石川憲二 六花 201911
梅干しに影一つずつ裏返す 小笠原妙子 201912
笊赤く染めたる梅の土用干し 篠原美千子 雨月 201912
梅干して光と風を欲しいまま 西村白杼 京鹿子 202009
鶏を小屋に追ひ込み梅を干す 柴田佐知子 202010
人通る幅を残して梅を干す 高倉和子 202010
干し梅の日のぬくもりを返すなり 田中佐知子 風土 202011
梅干して犬猫鳩とにわとりと 小山佳栄 202011
急逝の母の漬けたる梅を干す 玉川利江 末黒野 202011
梅を干す懐しき唄聴きながら 仲里奈央 202101
梅干しも味噌も手作り姪より来 飯塚トシ子 202109
生涯に梅干いくつ喰うたやら 亀田虎童子 202110
梅干して星の雫の紅ならむ 五十畑悦雄 202110
今更に甘き梅干好まるる 中西衛 春燈 202110

 

2022年5月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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