厩出し      33句

 

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 「港」10周年を祝して

大牧の起伏よろこぶ厩出し

鷹羽狩行 199904
厩出しの敷藁仔牛には厚く 笹倉さえみ 雨月 199905
何もかも仔牛優先厩出し 笹倉さえみ 雨月 199905
厩出しの仔馬つまづく雲の影 貞吉直子 馬醉木 199905
臆病な仔牛押し出し厩出し 笹倉さえみ 雨月 199905
少年の鞭は小枝よ厩出し 岩崎きゑ子 馬醉木 200007
厩出しの眼まつすぐ水に来る 杉浦典子 火星 200106
跳ねゆきてうまや残りぬ厩出し 鷹羽狩行 200203
大空へ四肢伸ばしたる厩出し 湯田坂一花 200206
火の山へ勢ひ余り厩出し 吉川智子 200210
山よりの風まだつよき厩出し 栗城静子 200306
沖波の白の駆けくる厩出し 吉田島江 火星 200505
たてがみの雪に耀ふ厩出し 目羅忠雄 百鳥 200507
一声の山彦となる厩出し 掛井広通 200606
仔連れなる山羊や羊や厩出し 宮原悦子 雨月 200607
厩出し尿線太く溢れけり 貝森光大 六花 200607
群羊の雲追ひ駆ける厩出し 池元道雄 馬醉木 200806
峰越の風まだ硬し厩出し 鈴木漱玉 馬醉木 200807
厩出しや圏谷わたるホルンの音 小山徳夫 遠嶺 200808
半身は風になりたる厩出し 安居正浩 200905
殿の牛の尻押し厩出し 柴田良二 雨月 200906
厩出しの頭きりの但馬牛 上田明子 雨月 200906
大雪山の風まだ硬き厩出し 小泉貴弘 春燈 200907
噴煙の真直ぐ上る厩出し 松田明子 201108
頂に白雲かかる厩出し 杉浦典子 火星 201206
嘶に大地目覚むる厩出し 堤京子 馬醉木 201405
那須岳の少し色づく厩出し 遠山みち子 201506
風にまづ鬣なじむ厩出し 安居正浩 201507
厩出うしろ脚にて蹴り上ぐる 小林愛子 万象 201707
厩出しの北の大地を踏みしめて 和田華凛 ホトトギス 202007
厩出し馬すぐ走り牛歩む 大久保白村 ホトトギス 202007
吹き晴れて遠嶺定かや厩出し 原友子 202010
厩出しや藁敷く爺のゐたりけり 瀬川公馨 202105

 

2022年3月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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