馬肥ゆ     83句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
馬肥ゆる秋生涯を廐務員 柴田良二 雨月 199902
馬肥ゆるあつけらかんと放庇して 高崎武義 199910
帰国の途より馬肥ゆる我肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 199910
どうすれば問ひに一ト言馬肥ゆる 松沢久子 いろり 200001
天高肥馬満員立ち喰いうどん店 島津亮 海程 200004
アパッチてふ名の馬肥ゆる岩見沢 宮永順子 俳句通信 200012
山あひに湯煙ゆたか馬肥ゆる 岡田万壽美 俳句通信 200012
海鳴りの町へとわたり馬肥ゆる 山本田津子 200111
牧柵の名馬の歯型馬肥ゆる 安原ときこ 遠嶺 200112
名馬にも駑馬にもあらず肥えにけり 三村純也 ホトトギス 200202
宿の朝バイキングとて馬肥ゆる 木戸波留子 いろり 200202
ちぐはぐな生活に慣れ馬肥ゆる 篠田三七子 いろり 200203
お爺は山お婆は川へ馬肥ゆる 宮原みさを 花月亭 200208
馬肥ゆる浜に漁師の太き声 佐田昭子 ぐろっけ 200301
牧にころがるロール乾草馬肥ゆる 宇田紀代 200301
馬肥ゆるワイン何本空けたやら 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310
山荘の貸馬も肥えをるならん 稲畑汀子 ホトトギス 200310
馬肥ゆる牧場の隅に句碑置きて 稲畑汀子 ホトトギス 200310
土の香に草原の風馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200311
よろこびは涙すること馬肥ゆる 小黒加支 酸漿 200312
馬肥ゆる木曽路は今も「夜明け前」 水島夜雨 京鹿子 200401
牧の柵影ながながと馬肥ゆる 藤原りくを 八千草 200404
牧場の皆自然食馬肥ゆる 藤原りくを 八千草 200404
曲屋に馬あらば馬肥ゆるかな 物江晴子 八千草 200404
馬肥ゆる北の大地の便りかな 稲畑汀子 ホトトギス 200410
流れまた岩を越えけり馬肥ゆる 城間芙美子 対岸 200412
潮風と夕日引き連れ馬肥ゆる 吉田明子 200501
天帝のにこにこにこと馬肥ゆる 近藤喜子 200501
馬肥ゆるほどにワインの樽置かれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200510
馬肥ゆる寺の大きな寒暖計 戸田和子 200512
馬肥ゆる阿蘇の火口に佇ちにけり 安田青葉 対岸 200601
馬肥ゆる日なり風車のよく回り 今瀬剛一 対岸 200601
馬肥ゆる茶碗にありし桜の絵 鹿志村利江 対岸 200602
馬肥ゆる北の牧場の便り来し 稲畑汀子 ホトトギス 200610
馬肥ゆるやつぱり猫に鰹節 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610
馬肥ゆる岡田阪神寿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610
馬肥ゆる朝の五千歩なりしかな 中野京子 200612
艶やかに肥えて石狩の牧の馬 渡辺玄子 酸漿 200701
馬肥えてみちのくぶりの貌となる 貝森光洋 六花 200701
三猿の厩舎や神の馬肥ゆる 木暮剛平 万象 200701
高原の気のはぐくみし馬肥ゆる 中村翠湖 馬醉木 200710
馬肥ゆる君の存問受けてより 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
放牧の栗毛かがやき馬肥ゆる 村上玲子 馬醉木 200801
草千里雲けちらして馬肥ゆる 小泉貴弘 筑波の道 200811
馬肥えて行先決る婦人会 中田みなみ 200812
妙義山塊みな見ゆる日の馬肥ゆる 戸田和子 200812
天馬にはいよいよ遠し馬肥えて 貝森光洋 六花 200812
馬肥ゆることたのもしく今眼前 柳生千枝子 火星 200906
美しき馬身眼前肥えてあり 柳生千枝子 火星 200906
馬肥ゆるとは蕉像の腰辺り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200910
馬肥ゆる握りし飯の五穀米 塩路五郎 200912
馬肥ゆる秋マニキュアの重ね塗り 篠原まどか 炎環 200912
火の山の火の鳥ねむり馬肥ゆる 黒滝志麻子 末黒野 201001
磨墨の里と呼ばれて馬肥ゆる 大平和男 201003
乳離れもことなく進み馬肥ゆる 高崎武義 201010
阿蘇に生れ阿蘇に抱かれ馬肥ゆる 森岡正作 201012
オホーツク能取(のとろ)岬に馬肥ゆる 佐々木新 春燈 201201
馬肥ゆる大地未来へ伸びゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210
馬肥ゆる咎めぬ移り箸 呉文宗 春燈 201301
持ち寄りの十八番の酢豚馬肥ゆる 陳妹蓉 春燈 201301
帯少し短くなりて馬肥ゆる 三橋早苗 ぐろっけ 201301
馬肥ゆる出臍が少しめだたざる 細川知子 ぐろっけ 201302
煮麺のかまぼこピンク馬肥ゆる 中原幸子 船団 201304
馬肥ゆる四肢は大地につながりて 立村霜衣 ホトトギス 201402
降り止まぬ日差しのさ中馬肥ゆる 立村霜衣 ホトトギス 201402
馬肥ゆる地球の自転遅くして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
地平線果ての果てまで馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
六甲の牧場鎮もり馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
馬肥ゆる蝦夷の大地を友として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
馬肥ゆるそんなにおなか出てまつか 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
地平線果ての果てまで馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
六甲の牧場鎮もり馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
馬肥ゆる地球の自転遅くして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
馬肥ゆる蝦夷の大地を友として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
馬肥ゆるそんなにおなか出てまつか 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
飼葉桶噛むで牧場の馬肥ゆる 山口誠 馬醉木 201501
馬肥ゆるこの体型を維持せねば 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
馬肥ゆる広々わたる牧の風 深川淑枝 201701
雲を堰く磐梯山や馬肥ゆる 長谷川祥子 馬醉木 201801
我肥ゆるわけにはゆかず馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
馬肥ゆる離島岬の風戦ぎ 松本鷹根 京鹿子 202111
馬肥ゆる点となりたる草千里 中村洋子 風土 202201
時としてオートテニスや馬肥ゆる 大庭美智子 末黒野 202201
馬肥ゆる蝦夷の大地を凹ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
嘶きの声は未来へ馬肥ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310

2023年10月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。