優曇華       65句

優曇華やきのふのごとき熱の中   石田波郷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
優曇華ややや遅れゐる時計もち 前田千枝子 199810
優曇華や突然空に南無阿弥陀 三浦勲 199908
優曇華や木酢酸は壺の中 各務耐子 199910
優曇華の孵りて衣匂ひけり 小山森生 199911
優曇華の瓔珞垂るる熊野かな 男波弘志 200008
優曇華の昼の大念佛寺かな 西田美智子 200009
優曇華やうなじ巻毛となつてゐし 栗栖恵通子 200010
優曇華や寂と組まれし父祖の梁 能村登四郎 200108
優曇華やなほ混沌のあるばかり 伊藤格 200108
優曇華や音を消したる山河あり 水野恒彦 200109
優曇華や因習なべて称へられ 能村研三 200206
優曇華や片手に持てぬ広辞苑 関口ゆき あを 200206
優曇華や吾が胎内の荒涼と 戸田悠 銀化 200208
優曇華やシヤラリとがんを告知さる 福田李枝子 京鹿子 200209
優曇華や廻廊を行く途中なり 水野恒彦 200210
こころあたりありて優曇華を探す 雨村敏子 200210
優曇華の向うに彼岸見えてくる 竹貫示虹 京鹿子 200306
優曇華を覗き合ひゐる母子かな 山田六甲 六花 200307
優曇華や有事三法通過中 中田富佐枝 帆船 200308
優曇華やはるかにかすむ象頭山 黒田咲子 200311
優曇華を信じて人を信じざる 宮地れい子 春燈 200409
優曇華を兆のしるしと子に言はず 梅村五月 200412
優曇華や電子時計のすすみ癖 中出敦子 200608
優曇華を七人に見てもらひたる 杉浦典子 火星 200608
この家にゆつくりとをり優曇華よ 中島陽華 200610
優曇華咲く天井隅の雨漏り跡 太田絵津子 200610
優曇華を三日預かりをりにけり 加藤廣子 火星 200611
優曇華や住む小座敷も古びたり 滝沢伊代次 万象 200706
みぎまんじひだりまんじに優曇華よ 近藤公子 200708
優曇華や母の瞳の曇る見き 大橋敦子 雨月 200708
優曇華が咲く気に入らぬ絵の額に 森下賢一 春燈 200709
優曇華の障子に凭れ雲を追ふ 中田みなみ 200809
優曇華の間違ひのなき並びかな 加藤みき 200907
優曇華や家風といふも我ひとり 藤岡紫水 京鹿子 200909
優曇華やけふは麻沙子を偲ぶ会 古田考鵬 雨月 200910
優曇華や侯爵夫人の大鏡 矢口笑子 春燈 201009
優曇華や冲に台船赤錆て 定梶じょう あを 201009
優曇華や旧家の壁に伊勢暦 木下ふみ子 馬醉木 201010
朱墨乾きてあすか野の優曇華よ 中島陽華 201010
この世にもあの世にも咲く優曇華よ 西村純太 201010
優曇華や柱時計の跡著し 田中貞雄 ろんど 201012
優曇華や「無題」と名ある抽象画 大文字孝一 春燈 201109
優曇華や暗きところの水を汲む 水野恒彦 201208
優曇華や河内郷士の門くぐる 原田達夫 201209
優曇華や納め卆塔婆の乱れ積 津野洋子 京鹿子 201209
使ひ切る齢の時間優曇華咲く 伊藤希眸 京鹿子 201211
優曇華や戸板に猫の出入口 笹村政子 六花 201407
優曇華に昔味噌屋の高框 能村研三 201408
優曇華や蔵に仕舞はる法事膳 酒本八重 201409
優曇華や心して日々送らんと 柴田靖子 201409
優曇華の文字うつくしくうとましく 柴田志津子 201409
優曇華や葉裏を風雅一列ね 細川洋子 201410
優曇華や陀羅尼陀羅尼と歩きける 雨村敏子 201508
優曇華やいつより鳴れり蝶番 富川明子 201510
優曇華に五歳の指の好奇心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606
優曇華や山荘朽ちてゆくばかり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606
案内図に優曇華を見に来られたし 中貞子 201608
優曇華や大きな声をたしなまる 中川句寿夫 あを 201609
優曇華を見つけてひとりぼつちかな おーたえつこ 201709
優曇華に聞こえてゐたる風の音 加藤みき 201808
優曇華の文字もなにやら謎めける 中島秀夫 王水 201909
優曇華の咲く柱あり家はなし 佐藤喜孝 あを 202009
優曇華のおどろく納屋にかくれんぼ 住田千代子 六花 202108
優曇華の怪しさに触る細き指 住田千代子 六花 202108

 

2022年6月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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