蔓たぐり     18句

蔓たぐりして周防灘ひきよせし   橋本鷄二

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蔓たぐり昨日にかはる曇かな 宮津昭彦 199901
日の暮の音させてゐる蔓たぐり 山尾玉藻 火星 200212
見てならぬものまで繰る蔓たぐり 大林淳男 銀化 200302
婆さまの尻つく南瓜の蔓たぐり 山路紀子 風土 200312
いかるがの塔影の中蔓たぐり 立石萌木 雨月 200401
蔓たぐり終へてみぢかに活火山 淵脇護 河鹿 200501
蔓たぐる初めの力加減かな 高橋将夫 200511
蔓たぐる隣りの蔓もついてきて 高橋将夫 200511
蔓たぐり塗込め壁を崩すまじ 品川鈴子 ぐろっけ 200601
蔓たぐる福ありそうな残り物 貝森光洋 六花 200802
蔓たぐる糸瓜の腹を引き擦つて 山本耀子 火星 200912
蔓たぐり終の一撃小さき棘 宮田香 201001
安房なれや砂地の畑の蔓たぐり 大崎紀夫 やぶれ傘 201001
蔓たぐる糸瓜の腹を引き擦つて 山本耀子 火星 201003
それからの月の衰ふ蔓たぐり 蘭定かず子 火星 201101
阿弥陀籤めくからす瓜の蔓たぐる 久染康子 201201
末成りの瓜も火に焦げ蔓たぐり 原友子 201212
山峡は日差し蓄ふ蔓たぐり 蘭定かず子 火星 201212
蔓たぐり支柱を束ね終りけり 石垣幸子 雨月 201311
蔓たぐり烏瓜には行きつけず 能村研三 201501
喪帰りの早も畑に蔓たぐり 井浦美佐子 201512
蔓たぐり白雲ひとつ浮かみゐる 森俊人 201702
蔓たぐる島の浦曲の寺男 山田六甲 六花 201810
山寺に蔓たぐりする日和かな 谷口一献 六花 201812
不覚にも尻もち一つ蔓たぐり 鈴木幾久 馬醉木 201902
天と地の蔓たぐり呼せ種を採る 森田節子 風土 202001
抗へばばつさり斬つて蔓たぐり 原友子 202104
蔓たぐり終へたる空のよそよそし 南うみを 風土 202112

 

2023年9月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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