壺 焼     46句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
壺焼や厄除寺へ来てゐたり 夏秋明子 火星 199905  
壺焼や正法眼蔵随聞記 高橋将夫 199908  
壺焼の匂い重なる遊歩道 大島竜子 200005  
壺焼や一合枡の溢れをり 小澤克己 遠嶺 200008  
壺焼の二日を經たる岩戸かな 中原道夫 銀化 200104  
壺焼を食うべて覗く射的小屋 中根美保 風土 200106  
日照雨来て壺焼茶屋に話し込む 鰍澤真佐子 春耕 200107  
壺焼の天の磐戸を拝しけり 野中亮介 馬醉木 200110  
食卓の壺焼栄螺香しき 佐藤琴 200204  
恋路ケ浜栄螺の壺焼夫と食ふ 市川十二代 ぐろっけ 200205  
壺焼や富士くつきりと松の上 遠藤匡子 遠嶺 200206  
壺焼や徐々に本音を吐き始む 小澤克己 遠嶺 200207  
定食に壺焼ひとつ付いてをり 船山博之 百鳥 200207  
壺焼や一合升の澄れをり 小澤克己 遠嶺 200209  
壺焼の耳そばだつる人の口 森谷彰 銀化 200305  
はじめから壺焼の蓋開いてをる 高橋将夫 200306  
壺焼の傾ぎて汁を焦しけり 長谷川守可 百鳥 200307  
壺焼の匂ひ残りぬ旅衣 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
壺焼の匂ひの中で解散す 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
壺焼の串刺し食ひて童めく 原みさえ 200405  
壺焼を食べにオープンカー飛ばす 大和あい子 百鳥 200406  
壺焼やひとの泪をふいに見て 清水晃子 遠嶺 200407  
雲の影濃く壺焼のたぎりけり 里中章子 200410  
硝子戸に海の歪める壺焼屋 青山丈 200505  
友呼んで壺焼日和酒酌まむ 小澤克己 遠嶺 200705  
腰をやや引き壺焼をすすりけり 上谷昌憲 200705  
壺焼のかたむきしまま焼かれけり 岬雪夫 200708  
壺焼や父は遅れて笑ひたる 高倉和子 200806  
壺焼や他人の些事にかかはらず 小澤克己 遠嶺 200806  
青葉冷己が骨壺焼く話 松原智津子 万象 200809  
壺焼や少し覚へし島言葉 赤座典子 あを 200904  
壺焼のテントの奥に予約席 山尾玉藻 火星 201005  
壺焼やまんまと老いし美少年 中村嵐楓子 春燈 201006  
壺焼の匂ひ引き寄せ島に入る 岡野里子 末黒野 201007  
早々と壺焼二つ小昼とす 清海信子 末黒野 201007  
壺焼のひとつは眠りひとつ開く 冨松寛子 201010  
さざえ壺焼あんたいくつになりはったん 中原幸子 船団 201107  
壺焼のことりと殼の傾ぎけり 蒲田豊彦 雨月 201301  
岩蔭に海女の出店の壺焼屋 瀧春一 花石榴 201312  
壺焼の潮噴き出せる灰かぐら 瀧春一 花石榴 201312  
壺焼のぶつぶつ語り烟りけり 高野昌代 201407  
壺焼や煮え滾る汁舌火傷 溝渕弘志 六花 201604  
よつたりに壺焼ひとつ切り分ける 荒井和昭 201606  
壺焼のすはり心地を念入りに 齋藤厚子 201606  
壺焼や気付けばダイヤモンド婚 松本三千夫 末黒野 201707  
壺焼の芋に残りし鉤のあと 菊池洋子 やぶれ傘 201803  
壺焼や湯呑みに酒を勧められ 大川ゆかり 201805  
転がってさざえ並んで壺焼き たかはしすなお 201806  

 

2020年2月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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