椿の実    118句

椿の実煮る火か島の夕暮を   高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
漁船の伊豆山目ざす椿の実 皆川盤水 春耕 199812  
拾はれて何を得ました椿の実 丸山佳子 京鹿子 199901  
遺志といふ声きこえくる椿の実 内田美紗 船団 199903  
内宮の夕べに太る椿の実 山尾玉藻 火星 199911  
椿の実はぜて微風を呼びにけり 稲辺美津 夏椿 200007  
句座に居り青き椿の実が見えて 宮津昭彦 200009  
鉛筆と手帖が縁に椿の実 山本耀子 火星 200101  
かの日賜ひし波郷椿も実を結ぶ 山岸治子 馬醉木 200112  
その中のひとつ弾けし椿の実 山口マサエ 雲の峰 200112  
孟宗薮うなじの細き椿の実 塩貝朱千 京鹿子 200112  
三尊や日光月光椿の実 塩貝朱千 京鹿子 200112  
蛇笏忌のポケットに鳴る椿の実 林裕子 風土 200201  
椿の実はじけ曽孫のひとり立ち 高橋ちよ 200202  
てのひらに久し蛇笏の椿の実 神蔵器 風土 200212  
此の道の先は切岸椿の実 長尾あや 築港 200212  
丘陵の風に色づく椿の実 竪ヤエ子 雲の峰 200212  
椿の実四方に裂けてしまひけり 竹内悦子 200212  
再会のことばの続き椿の実 目黒慧 遠嶺 200212  
坐禪石あたためてゐる椿の実 柴田朱美 京鹿子 200302  
初蕾照るや実生の肥後椿 村上光子 馬醉木 200303  
飾り棚磨かれてゐる椿の実 浦川聡子 水の宅急便 200305  
閼伽水や色づき初めし椿の実 辰巳陽子 雲の峰 200309  
乙姫にうすくれなゐの椿の実 浜福恵 風土 200311  
椿の実ぶらり寺塀崩れ口 柴田由乃 風土 200311  
椿の実握り機上にまどろみぬ 黒崎よし江 雲の峰 200311  
椿の実色深めつつ艶めけり 林敬子 酸漿 200312  
実椿に日当つてゐる離宮門 山尾玉藻 火星 200312  
椿の実爆ぜ少年に日暮れ来る 高田令子 200401  
椿の実弾け火の山きらきらす 前迫寛子 河鹿 200401  
椿の実はじけ落ちたり休診日 西畑敦子 火星 200401  
椿の実つややかに爆ぜ箒目に 中村廣子 酸漿 200401  
指輪など縁なき過去や椿の実 田宮勝代 酸漿 200402  
椿の実異国の土に植ゑてみる 中村輝子 酸漿 200402  
人々に虚子塔に落ち椿の実 岩垣子鹿 ホトトギス 200403  
椿の実力一杯弾けたる 山崎祐子 万象 200501  
出会ふこと多き一日や椿の実 与川やよい 遠嶺 200501  
開裂の皮の厚かり椿の実 佐川あけみ 対岸 200501  
椿の実弾けし夫の忌日かな 野澤あき 火星 200501  
椿の実固し篠原鳳作忌 足立幸信 200504  
椿の実裂け須佐之男命かな 岩月優美子 200511  
実椿の樹に風強くなつてきし 山尾玉藻 火星 200512  
掌に愛す法金剛院の椿の実 神蔵器 風土 200512  
来る月の予定こまごま椿実に 中村智恵子 200512  
椿の実古道はるかに海のあり 内藤紀子 遠嶺 200601  
椿の実橋の真中に空仰ぎ 星井千恵子 遠嶺 200601  
実となりしつらつら椿飛鳥寺 河合佳代子 栴檀 200601  
子が話すまで待つことに椿の実 楠原幹子 200601  
海地獄湯けむり包む椿の実 福島吉美 万象 200601  
実椿や陸続と来る宮参 冨円正吉 200601  
先生の家の実椿頑丈な 西畑敦子 火星 200611  
あいさつを交す仲なり椿の実 西澤ひで子 遠嶺 200701  
椿の実ころがるままに五輪塔 高村俊子 万象 200702  
椿の実やうやく己見えてくる 奥山絢子 風土 200712  
ほんたうの怒りは一度椿の実 高橋道子 200712  
熱帯ぶる掌に受く椿の実 笹村政子 六花 200712  
椿の実はじけ芭蕉の句碑に飛ぶ 松山三千江 春燈 200801  
つややかにして記念樹の椿の実 前田陶代子 200801  
掌にのせて弾けし椿の実 廣瀬義一 雨月 200802  
文机の飾りとなりし椿の実 中村輝子 酸漿 200806  
椿の実ひとこと発す京言葉 岡田由季 炎環 200811  
頷けば済む椿の実音に踏み 風間史子 200812  
腕組の少女の塑像椿の実 佐藤良重 炎環 200812  
実椿をいろうて夜の神詣 山尾玉藻 火星 200812  
足摺の風の強さや椿の実 杉原ツタ子 200910  
ポッケからポロリこぼれし椿の実 上原重一 200912  
椿の実はじけ男の寒がりぬ 山本耀子 火星 201001  
椿の実はじけ悩みが一つ消ゆ 佐方敏明 ぐろっけ 201002  
椿実となる密かにも確かにも 今橋眞理子 ホトトギス 201003  
椿の実拾ひ来し虚子塔のもの 稲畑汀子 ホトトギス 201010  
島聖堂めぐる先ざき椿の実 中島久子 馬醉木 201011  
空井戸の長き歳月椿の実 井上信子 201011  
艶めきて粒大いなる椿の実 山口キミコ 201012  
椿の実踏んでしまひぬ狐雨 柳生千枝子 火星 201012  
鎮魂や戦の浜の椿の実 北村淳子 ろんど 201012  
椿の実はじく日差や波郷墓所 佐藤いね子 馬醉木 201101  
太融寺のことに大粒椿の実 奈辺慶子 雨月 201101  
椿の実はじけ遠目に瀬戸の航 川村欽子 雨月 201102  
けもの径に拾ふぬくとき椿の実 浜口高子 火星 201102  
椿の実子に示さむとして崩る 加古みちよ 火星 201102  
椿の実苅萱堂の桟にのる 土屋青夢 ぐろっけ 201102  
冬青き籬にはじけ椿の実 永田二三子 酸漿 201102  
子規居士の黙契久し椿の実 神蔵器 風土 201111  
椿の実落ちて弾けて風岬 藤原照子 201112  
石山寺の山門近く椿の実 増田一代 201201  
赤城晴裏木戸に笑む椿の実 茂木なつ 春燈 201201  
諍ひの夢残りをり椿の実 赤座典子 あを 201112  
子規庵の今年の椿実を結ぶ 神蔵器 風土 201201  
椿の実拾ふや妣の髪油 九十九島 山口キミコ 201209  
バリアー越ゆるリハビリ信ず椿実に 渕上千津 201211  
錆初めていよよ艶やか椿の実 山口ひろよ 201301  
病人の聲となる父椿の実 柴田佐知子 201212  
眠き子に胸まさぐらる椿の実 河崎尚子 火星 201301  
若き日の夢のはじけし椿の実 友松万寿美 馬醉木 201312  
艶やかに寺苑の椿実をつけて 太田チエ子 末黒野 201401  
白波の沖に砕ける椿の実 戸栗末廣 201401  
鷹ヶ峰三山椎の実椿の実 竹内悦子 201401 光悦寺
椿の実ゆつたり枝を揺しゐる 住田千代子 六花 201401  
わが声のとどくところに椿の実 吉田順子 201412  
貝殻のふれ合ふ音す椿の実 山本耀子 火星 201412  
風呂敷を畳んで返す椿の実 荒井千佐代 201501  
山里に椿の実六個拾ひけり 長崎桂子 あを 201501  
踏まれゐて油滲めり椿の実 山荘慶子 あを 201501  
風呂敷を畳んで返す椿の実 荒井干佐代 201502  
椿の実爆ぜて海荒る東尋坊 林八重子 馬醉木 201503  
手裏剣のやうにはじけし椿の実 鈴木セツ 201511  
禅僧の一語一語や椿の実 吉田葎 201512  
椿の実弾けて飛んで豹柄に 七郎衛門吉保 あを 201512  
てのひらに火照つてきたる椿の実 笹村礼子 六花 201512  
椿の実はじけて先に帰りけり つじあきこ 201512  
尺八の太き音きく椿の実 箕輪カオル 201601  
椿の実青いし喧嘩にならないし つじあきこ 201609  
椿の実琴弾坂を一目散 山田六甲 六花 201710  
怖気づく我に光つて椿の実 高橋道子 201712  
寺の猫ゆつくり歩く椿の実 小巻若菜 やぶれ傘 201712  
椿の実城のかたへに登り窯 笹村政子 六花 201801  
椿の実二つ拾へば音生まれ 黒滝志麻子 末黒野 201802  
椿の実落し所を決められぬ 高木晶子 京鹿子 201810  
二神の契りにかたき椿の実 山田六甲 六花 201810  

 

2018年10月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。