椿 餠     24句

亡き人をときどき忘る椿餅    竹内弘子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
椿餅ガラス戸越しに見て通る 鎌倉喜久恵 あを 200104
つつみたる葉のひんやりと椿餅 多摩茜 春耕 200104
若き日の叔母の横顔椿餅 祐森弥香 遠嶺 200107
椿餅子らが仏に奉る 植村よし子 雨月 200110
雫して大き廟や椿餅 里中章子 200403
同じ包みに椿餅鶯餅 足立幸信 200504
椿餅に添へて名入りの小風呂敷 島田和子 風土 200505
椿餅恋の話を聞くばかり 柴田佐知子 200608
道明寺糒に餡のお納戸色 鈴木榮子 春燈 200703
椿餅の葉を得意気に子の集め 竹内蒼礁 200710
念願の晩鐘撞きて椿餅 岡本幸枝 ぐろっけ 200805
椿餅みやこに源氏物語 大竹淑子 風土 200806
いつよりか消えし耳鳴り椿餅 卯木尭子 春燈 200906
椿餅食ふや鏡葉うらおもて 水原秋櫻子 馬醉木 201203
和久傳の懐石締めは椿餅 坂上香菜 201303
灯ともせば柱かげりぬ椿餅 蘭定かず子 火星 201406
夫在らぬねばりなき日の椿餅 中山皓雪 201407
密教に地水火風空椿餅 間島あきら 風土 201501
椿餅余談に花を咲かせけり 三上程子 春燈 201606
餡の艶葉の艶椿餅の味 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
葉を剥がすより椿餅香り立つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
葉の艶に拘る老舗椿餅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
門前の市の賑い椿餅 大山夏子 201907
相愛の時をはるかに椿餅 柴田佐知子 202104

 

2022年2月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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