冬 帝 2     84句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬帝とアバンチュールか雪女 鎌田慶子 ろんど 201206
冬帝と扉一枚てふ生活 稲畑廣太郎 ホトトギス 201212
野の涯を来る冬帝や風を率て 岡本まち子 馬醉木 201301
冬帝はまなざし真直なる處女 柳川晋 201302
冬帝のほほゑみ母に授からむ 三村純也 ホトトギス 201303
冬帝に母の余命を託したる 三村純也 ホトトギス 201303
冬帝に捉へられをり無位無官 松嶋一洋 201304
耶馬溪や冬帝嶺を離れざる 安武晨子 201305
冬帝の闊歩してゐる隅田川 橋本くに彦 ホトトギス 201306
冬帝に守られし身と心して 稲畑汀子 ホトトギス 201312
冬帝のひかりに脅ゆアルマジロ 犬塚李里子 201402
冬帝のおらびをひと日岬の宮 塩路隆子 201402
冬帝の深き息差し千切れ雲 山口ひろよ 201403
冬帝や健在かわがランゲルハンス 犬塚芳子 201403
冬帝の日ざしの中を歩み出す 今橋眞理子 ホトトギス 201405
冬帝の微塵の雲も放たざる 田丸千種 ホトトギス 201405
冬帝に守られし日の快晴に 稲畑汀子 ホトトギス 201412
岬鼻やけふ冬帝の息荒き 田所節子 201502
冬帝から隠れて暮す屋守人 中島玉五郎 201502
冬帝の裳裾は灘や網を曳く 柴田佐知子 201503
冬帝の一足飛びに力出す 藤原照子 201503
天気図を膝に冬帝居座りぬ 中林晴雄 201505
冬帝の吹き清めたる星座かな 岩月優美子 グピドの瞳 201506
冬帝のゑくぼ二つの雲影 岩由公次 ホトトギス 201507
冬帝に委ねし旅となりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201512
冬帝にコックスの吼えクルー吼え 田中たつを 雨月 201603
冬帝や安房の山並み嫋やかに 松本三千夫 末黒野 201603
冬帝の給うて晴の日の多し 宮地静雄 末黒野 201604
冬帝をはばむがごとく槍穂高 高橋将夫 201604
冬帝の都へ機体高度上ぐ 田中佐知子 風土 201604
冬帝や都心の雲はゆるさざる 安原葉 ホトトギス 201605
冬帝のあやつる雲と日ざしかな 今井千鶴子 ホトトギス 201605
冬帝にいざなはれつつ来し旅路 安原葉 ホトトギス 201605
冬帝へ跪づかねば明日は来ぬ 伊藤希眸 京鹿子 201605
空路ゆく旅冬帝に見守られ 安原葉 ホトトギス 201606
冬帝に都会の夕べ来りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201612
冬帝に従ふ旅程ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201612
冬帝にゆだねし心ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201612
冬帝を下町らしく迎へる日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝の玉座に遠く住み古りて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝の刃都心を袈裟懸けに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝に都庁天辺より暮るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝に急かされもして祝ぎの句座 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
摩天楼八艘飛びに冬帝来 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝の一喝に枯れてゆく園 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
冬帝やそびえ立ちたる山の影 近藤喜子 201703
冬帝のおもひのままに照り翳り 岩下芳子 201703
暮れなんと冬帝雲を乗りかへて 犬塚芳子 201703
冬帝やインクの色に日本海 井上静子 201703
冬帝が先づ表敬す時計台 山田夏子 雨月 201703
冬帝に抗ふ気力残りをり 笠井敦子 201703
冬帝に解かれてゆく星の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
冬帝の乱心都心狼狽す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201802
太陽でさへ冬帝の子分かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201802
冬帝のごとりと席を立ちにけり 川崎真樹子 春燈 201802
冬帝来白か黒かを決めに来る 柳川晋 201802
冬帝は海上都市を総べ給ふ 千原叡子 ホトトギス 201804
冬帝の腕に列島すつぽりと 涌羅由美 ホトトギス 201805
真白なる富士冬帝となりゆける 湖東紀子 ホトトギス 201805
冬帝の威に七年を重ねゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
冬帝に若き魂攫はるる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
冬帝の一瞥に遭ふ終刊誌 能村研三 201902
冬帝に引き戻されし命とも 千原叡子 ホトトギス 201905
天気図に拇印を捺して冬帝来 園部蕗郷 春燈 201905
冬帝に引つ張られゆく離陸かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
冬帝に抗ひ集ふ深夜弥撒 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
冬帝に高層ビルの伸び縮み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
聖家族像冬帝をはね返し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
冬帝に押され飛び込むワインバー 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
冬帝に抗ふ母の恙かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
冬帝に押し戻されし命とも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
冬帝へ一歩出し得ぬ齢かな 西村操 雨月 202003
冬帝に太陽の慈悲ありにけり 中村嚢介 ホトトギス 202005
冬帝に委ねし友のことばかり 稲畑汀子 ホトトギス 202012
冬帝に縮み切つたる都心かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
冬帝に塗り替へられてゆく並木 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
冬帝の威に沈みゆく摩天楼 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
冬帝に連れ去られたる君のこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
冬帝も畏れ待降節に入る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
冬帝や夜の風音を先立てて 今橋眞理子 ホトトギス 202106
冬帝に皇帝ダリア奉る 服部早苗 202107
冬帝に皇帝ダリア奉る 服部早苗 202107
冬帝に押し潰されてゐる都心 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
冬帝と曇天招く雨男 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
冬帝の富士を娶りに降りて来る 森岡正作 202202
冬帝へ飛翔の構へ天守閣 古賀しぐれ ホトトギス 202205
冬帝→1      

 

2022年12月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。