土佐水木     55句

土佐水木にも一盛りありにけり    清崎敏郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
庭に来し迷ひ狸や土佐みづき 林翔 199905
改札も海に向ひて土佐水木 柿沼盟子 風土 199906
土佐水木髪ますぐなる子を愛す 田中藤穂 水瓶座 200002
木の芽とはもういへぬ花土佐水木 稲畑汀子 ホトトギス 200003
土佐といひ日向といひてみづき咲く 阿部ひろし 酸漿 200005
土佐水木花より花を吊りかさね 阿部ひろし 酸漿 200204
春を告ぐ鐘垂らすかに土佐みづき 久保田雪枝 雨月 200205
土佐みづき今しも雨となりにける 菊地恵子 酸漿 200205
土佐水木てふ咲きやうに揺れやうに 上崎暮潮 ホトトギス 200212
土佐水木茅葺屋根のむくりめく 松崎鉄之介 200305
宝塔へ日ざし移ろふ土佐みづき 荒井正隆 200306
水煙やこぞりてひらく土佐水木 大島翠木 200306
うつむいて花房垂るる土佐水木 岡村容子 築港 200306
土佐水木咲溢れをり雨催 中里カヨ 酸漿 200403
土佐水木花吊りはじめ吊りはじめ 阿部ひろし 酸漿 200404
土佐みづき光振り出すごと咲けり 金子篤子 200405
土佐水木淡きみどりの花あぐる 大橋敦子 雨月 200405
土佐水木咲き盛りたる生家かな 舘野修郎 雲の峰 200405
庭に灯を吊りつつ咲けり土佐水木 阿部ひろし 酸漿 200505
土佐みづき聚楽第門塗り直し 中島陽華 200506
土佐水木花吊るを待つ日なりけり 阿部ひろし 酸漿 200603
日向水木朝見て午後を土佐水木 松崎鉄之介 200605
土佐水木花を吊りたる池の上 阿部ひろし 酸漿 200704
喫茶去のかけじを飾る土佐水木 岡田房子 酸漿 200705
石佛に五百の顔や土佐水木 竹内悦子 200707
土佐みづき旅路の果に志士の墓 平野伸子 馬醉木 200710
土佐水木日曜市の骨董屋 雨村敏子 200801
パレットの黄を眩しめり土佐水木 勝見玲子 200806
土佐水木百の祈りに百の鈴 本橋葉月 遠嶺 200807
花をはや吊り初めたり土佐水木 飯田角子 酸漿 200807
土佐水木黄蝶の濃きをたたせけり 大槻右城 ホトトギス 200811
土佐水木一つ二つと房にゆれ 田中章子 酸漿 201007
日当りといふ魁の土佐水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103
きらきらと一角占めし土佐水木 片岡久美子 201106
裏庭は川へ降りゆく土佐水木 根橋宏次 やぶれ傘 201207
土佐水木道は寺にて行き止まり 松本三千夫 末黒野 201306
土佐水木道は寺にて行き止まり 松本三千夫 末黒野 201306
土佐みづきの黄葉あかり阿弥陀堂 雨村敏子 201403
境内は駅へ近道土佐水木 松本三千夫 末黒野 201406
そこに居て指すほう同じ土佐水木 陽山道子 船団 201406
暮れなづむ山の窪地や土佐水木 渡邊孝彦 やぶれ傘 201406
惜しみなく千灯ともし土佐水木 岩上行雄 末黒野 201407
鐘の音遠くに聞こゆ土佐水木 杉原ツタ子 201407
展望台日の燦々と土佐水木 小川玉泉 末黒野 201506
風鐸のごと俯きぬ土佐水木 森屋慶基 風土 201607
通らせてもらふ校庭土佐水木 根橋宏次 やぶれ傘 201705
淋しらの風鳴く島や土佐水木 岡野里子 末黒野 201706
雨の日は雨も浅黄に土佐水木 七田文子 201806
土佐みづき札所巡りの鈴遠く 鈴木幾久 馬醉木 201807
山は空広げてゐたり土佐水木 岸洋子 201807
風音を編み込む黄色土佐水木 中川のぼる 201907
やはらかき湖の日散らし土佐水木 森清堯 末黒野 201907
献立の二択に迷ふ土佐水木 村上ヤチ代 船団 201910
土佐水木土管をぬらしあがる雨 根橋宏次 やぶれ傘 202005
土佐水木ほつほつほつと空青し 堺昌子 末黒野 202007

 

2021年3月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。