手毬花   36句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
晩年の子のごと秋の手毬花 林翔 199811
手毬花ゆたかに咲けり校舎裏 神宮寺泰吉 酸漿 199908
バス過ぎてしばらく揺るる手毬花 三井孝子 六花 199911
色褪せし芙美子の袴手毬花 林翔 200109
日ざし寄る始めの色の手毬花 鳴海清美 六花 200110
手毬花馬繋がれる河童淵 佐々木蔦芳 春耕 200206
あかときの光に化粧ふ手毬花 祐森省造 雲の峯 200307
祖母まれに歌ひし日あり手毬花 湯浅夏以 遠嶺 200309
直立へ掌を貸してをる手毬花 飯塚ゑ子 火星 200409

 白井米子さん句集「手毬花」上梓を祝う

汝が編みし手毬で祝ふ手毬花

松崎鉄之介 200607
切りとりてぽんと一つき手毬花 今中道子 200608
食卓は家族の港手毬花 永田歌子 遠嶺 200709
授かりしいのちの写真手鞠花 篠田純子 あを 200709
木灰撒き月日をほぐす手毬花 長崎桂子 あを 200709
手毬花日蔭の斜面明るうす 芦川まり 八千草 200712
手鞠花たんすに戻す母の衣 斉藤裕子 あを 200808
直立の童謡の子等手毬花 芝尚子 あを 200906
膝小僧抱へる仕種手毬花 森下康子 200908
西陣にふるさと訛り手鞠花 藤本一城 200908
俯く日天向く日あり繍毬花 東亜未 あを 200908
庭先の白さ目にしむてまり花 永見嘉敏 酸漿 200909
二心紛れ込むかに手毬花 鈴木藤子 ろんど 201108
大手毬花おおでまりの落花の雪を手に掬ふ 丹生をだまき 京鹿子 201207
反り橋の反りのけはしき手毬花 大島英昭 やぶれ傘 201212
手毬花少女はゴールに向ひ蹴る 長崎桂子 あを 201409
街なかのピアノ教室てまり花 河合とき 末黒野 201410
高円山の麓の寺の手毬花 浅井敦子 万象 201508
ゆがみたる枝に弾みて手毬花 佐津のぼる 六花 201608
サッカーボールラグビーボール手毬花 甕秀麿 201709
手毬花競ひ菅主(かんす)の昼寝時 上辻蒼人 風土 201711
西のなゐ見舞の文に手毬花 鈴木昌子 六花 201810
かなしさをころころまるめ手毬花 おーたえつこ 201910
一枝でも充分でした手毬花 近藤綾 201910
青き夜の風にはづむや手毬花 山浦紀子 春燈 202008
不意の風弾みつきたる手毬花 久保寺眞佐子 末黒野 202008
峠めざして令法卯の花手毬花 浜福惠 風土 202209

 

2023年5月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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