定家かづらの花     30句

隙間なく闇くる定家かづらかな    鷲谷七奈子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ふり仰ぐ定家蔓の花すだれ 阿部ひろし 酸漿 199908
高香る定家かづらや風の森 大橋敦子 雨月 200007
定家かづら卍巴と咲きにけり 大橋敦子 雨月 200007
詩ごころ定家かづらに預けむや 奥田節子 火星 200009
落花踏む定家かづらの滝の径 三嶋隆英 馬醉木 200010
城亡びいま咲く定家かづらかな 有動亨 馬醉木 200010
書院造り定家かづらのめぐり咲く 直江裕子 京鹿子 200212
衣更へて定家かづらの香をまとふ 斉藤小夜 風土 200308
定家かづら花明りあり早瀬あり 永田二三子 酸漿 200409
樹の形に定家かづらの咲きのぼる 笹村政子 六花 200808
いにしへを定家かづらの香にしのぶ 平野伸子 馬醉木 200909
川音や定家葛の花ありぬ 加藤みき 201510
定家葛の花の垣から猫の顔 大山夏子 201602
西窓の定家葛の芳しく 須賀敏子 あを 201608
青山の定家葛の花かをる 宮地静雄 末黒野 201609
定家葛咲きて有岡城址たり 大橋晄 雨月 201709
夜の更けて定家葛のにほふ道 秋川泉 あを 201908
木洩れ日や定家葛の花降りて 森清堯 末黒野 201909
寒山拾得定家葛の花匂ふ 荒井一代 201909
木洩れ日はベンチに定家葛咲く 天野美登里 やぶれ傘 201910
朱筆のごと現るるや定家かづらの実 浜福惠 風土 202001
夜半の風定家葛の花散らし 須賀敏子 あを 202007
寒山拾得定家葛の花匂ふ 荒井一代 202007
闇匂ふ定家葛の咲く石塀 田中藤穂 あを 202107
定家葛一枝乞はれ由来まで 田中藤穂 あを 202107
定家葛叶はざる恋昔にも 田中藤穂 あを 202107
止まぬ雨定家かづらの絡む柵 安藤久美子 やぶれ傘 202109
雨気招く定家葛の花の数 松尾龍之介 202112
ストーカーのけはひ定家葛の花の午後 篠田純子 あを 202208
定家蔓咲き余りたる境垣 能村研三 202210

 

2023年6月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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