種 採     117句

種採の風をうしろに廻しけり   石田勝彦   ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
種採りしわがてのひらの乾きがち 鷹羽狩行 199811  
色別に採り朝顔の種の黒 杉浦典子 火星 199812  
向日葵の種子を採るべく真向へり 野路斉子 199901  
朝刊にいま採って来し種を干す 別府優 199901  
種採りて病ひ回復疑はず 柴崎加代子 199903  
朝顔の種採る父の大きな掌 皆川盤水 春耕 199903  
二階より朝顔の種採りてをり 中根美保 風土 199912  
鶏頭の種子を茶碗に採つてをり 荻原芳堂 春耕 199912  
揉み採りし種黒々と陽のぬくみ 谷野由紀子 俳句通信 199912  
白粉の種採る予後の指の冷 柳生千枝子 火星 200001  
採る種の中なる西暦二千年 岡崎るり子 銀化 200001  
種採りの採りどき過ぎし花壇かな 鷹羽狩行 200003  
種を取る仕種それぞれ枇杷食ぶ 松尾緑富 ホトトギス 200006  
種採りや肩をかすめて日が逃ぐる 伊藤妙 200010  
苦瓜の種採る頃の没日かな 竹内悦子 200012  
種採らば別れの音のしてをりぬ 青山茂根 銀化 200110  
ぽけつとに句帳をしまひ種を採る 岡田万壽美 雲の峰 200112  
永らへて今の倖せ種子を採る 石井美代子 遠嶺 200112  
種を採る母子の会話たわい無し 関薫子 百鳥 200201  
首切つてより鶏頭の種を採る 池谷市江 200202  
種採りにちよつと借りたる男下駄 大山文子 火星 200202  
旧美術学校裏の種を採る 高橋さえ子 200202  
種物のあまりの軽さ取り落す 志鳥宏遠 ホトトギス 200208  
黒といふ色の重さの種を採る 片山由美子 200212  
種採や笏を構へし塞の神 延広禎一 200212  
その後は忘るならひの種を採る 武田菜美 銀化 200212  
種採りの眩しきこゑの飛び交へり 木内憲子 200212  
種子採らねばと思ふばかりの二三日 野路斉子 200212  
変転の小幅な履歴種を採る 田村園子 200301  
種採りて掌にある来世かな 関根洋子 風土 200301  
こぼしつつ朝顔の種採りにけり 島玲子 風土 200301  
種採りし後の南瓜の畑の贄 新倉舒子 200301  
厚化粧種採る母の顔なりき 中島陽華 200302  
種採りの眩しきこゑの飛び交へり 木内憲子 200302  
鶏頭の種採るに首掻落す 荒井正隆 200302  
種を採る人と分け合ふ上天気 村越化石 200312  
来年も生きるつもりの種を採る 奥村光子 築港 200401  
午後の陽の転がり易き種を採る 押尾弘子 対岸 200401  
朝顔の種採り午後はものを書き 青砥真貴子 200401  
採り置きし様々の種何々や 高垣和恵 雨月 200404  
人の背を越せる菜の花種採ると 綿谷美那 雨月 200407  
種取りてやつと山桃ジャムらしく 富沢敏子 200410  
育てある種取り牛蒡力満つ 清水伊代乃 酸漿 200410  
向日葵の巨体を倒す採種どき 根岸善雄 馬醉木 200411  
いくさにも恋にも死なず種を採る 伊藤白潮 200411  
一顧だにせざりし花の種を採る 田村園子 200412  
朝顔の種採り素十の忌とおもふ 鈴木智子 草の花 200412  
朝顔の種採る母の顔優し 梅原美子 200412  
種を取る大見得を切る容にて 高田令子 200412  
模糊なるは種採りてきし夜の指 戸田和子 200501  
滞りなく向日葵の種を採る 富沢敏子 200501  
朝顔の種採りはじめ採り尽す 片山由美子 200501  
種を採りしばし夕日をまとひけり 石田邦子 遠嶺 200502  
鶏頭の種採る死者の誕生日 伊藤白潮 200511  
朝顔の種採り過ぎてしまひけり 小田玲子 百鳥 200511  
種を採り子ととりとめのなき話 藤井智恵子 百鳥 200511  
多事多用言ひ訳にせず種を採る 伊藤白潮 200512  
花種子採る人に出てゐる昼の月 村越化石 200602  
まだ九十歳と言ひて種採る媼かな 高倉恵美子 200602  
種採るに優先順位ありにけり 伊藤白潮 200610  
入院を明日に種採る日和かな 松たかし 火星 200611  
森からの風につつまれ種を採る 柴崎則子 遠嶺 200702  
てのひらのよろこぶ種を採りにけり 岩岡中正 ホトトギス 200705  
種をとる大根の花ふさふさと 広瀬千鶴 万象 200708  
種などを採つて自愛をもはらとす 伊藤白潮 200711  
贔屓かつ吟味して採る花の種 田村園子 200712  
種採れば日差しそのままミレーの絵 諸岡和子 200801  
種採もせずうつし世を軽くをり 服部早苗 200801  
星々の明るさ種を採る頃ぞ 木内憲子 200801  
種を採るこの世に仮の宿りして 岩岡中正 ホトトギス 200806  
朝顔の種採られじとからみあふ 鷹羽狩行 200810  
種を採る予報どほりの空の下 鶴岡加苗 200811  
韮の種指の先にて揉み採りぬ 山田六甲 六花 200811  
モノクロの種採るひととなりにけり 高橋澄子 200812  
肩書の無き半生や種を採る 星井千恵子 遠嶺 200812  
種採りてふと骨拾ひをる思ひ 上原重一 200812  
朝顔の彩楽しみて種を採る 桂敦子 200912  
種採るに夕刻の風吹いて来し 高田令子 200912  
こぼれしはこぼれしままに種を採る 今橋眞理子 ホトトギス 201004  
一片の詩のやうに種採つてをり 岩岡中正 ホトトギス 201005  
種採の日と決めて種採りにけり 鷹羽狩行 201010  
種採や誰彼にといふこともなく 鷹羽狩行 201010  
種採の日と決めて種採りにけり 鷹羽狩行 201010  
種採や誰彼にといふこともなく 鷹羽狩行 201010  
朝顔の種なども採り仮住ひ 佐藤博美 201012  
約束の花種採りて人を待つ 伊藤敦子 末黒野 201101  
倒れ伏すものより種を採りにけり 田村園子 201102  
種とりの紫蘇一本を残し置く 外山生子 末黒野 201102  
てのひらの上が作業場種を採る 荒尾茂子 京鹿子 201103  
種を採る視力聴力明るくし 甲州千草 201112  
鶏頭の種採る子規の庭のもの 林いづみ 風土 201112  
採取日をメモしてありぬ種袋 上林富子 やぶれ傘 201209  
採る種のかろさ命の重みかな 前田恵美子 青鷹 201210  
種採の手窪の朝の光かな 米尾芳子 馬醉木 201301  
種採つて子のてのひらの丸さかな 杉浦典子 火星 201301  
水の面へのぶ種採の母の影 山尾玉藻 火星 201310  
美しき干菓子の箱に種を採る 柴田佐知子 201311  
花合歓の種採る莢を日に透かし 来海雅子 201311  
朝顔の種採りて待つ再検査 頓所友枝 201312  
つれづれに朝顔の種採りにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201401  
撒くときは見当たらぬ種採りにけり 山本無蓋 201401  
種採の何か歌つてゐるらしく 蘭定かず子 火星 201401  
あといくつ加ふるよはひ種を採る だいじみどり 201401  
朝顔の種採り合うて兄弟 田中佐知子 風土 201401  
種採りて薬のごとく瓶に入れ 杉本綾 201402  
行きずりの種採つて肩すくめ合ふ 田村園子 201402  
晴れ渡る山に囲まれ種を採る 柴田佐知子 201411  
感情線頭脳線へと種を採る 田岡千章 201602  
種採つて花壇眠たくなつてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
ぬけがらのやうな昼月種を採る 内山花葉 201711  
をさな呼び朝顔の種採りてをり 山荘慶子 あを 201711  
種採り継ぎ朝顔深き藍を継ぎ 山崎稔子 末黒野 201712  
町並のくつきり浮く日種を採る 甲州千草 201712  
種を採る吾も一粒の種ならむ 内山花葉 201712  
種採つて鶏頭の火の消えにけり 和田華凛 ホトトギス 201803  
種採るとゴーヤの棚を引き下ろす 青谷小枝 やぶれ傘 201901  
種採りの父の生真面目尽くしけり 野中亮介 馬醉木 201910  

2019年10月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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