種 芋       27句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
種芋の音する頭ふりにける 粟栖恵通子 200106
種芋を選る軒下の陽の温み 西川よし子 春耕 200107
リヤカーで運ぶ種芋御陵径 吉田百合子 春耕 200206
種芋の微熱より芽の出づるかな 佐藤みほ 200209
種芋を穴におさめて日暮れけり 三浦カヨ子 酸漿 200302
種芋の目覚め初めしを植うるなり 林敬子 酸漿 200405
種芋と在所の婆が二三人 小形さとる 200608
種芋の袋の網目ひろがれり 百瀬七生子 海光 200705
種芋の少ししなびて手に馴染む 近藤紀子 200807
種芋を植える深さに畝高く 藤澤希宗子 ぐろっけ 200905
種芋の一誌を遺し逝かれけり 大久保白村 ホトトギス 201009
残し置きたる種芋を探しをり 稲畑汀子 ホトトギス 201103
種芋の畝立てたると便りくる 来海雅子 201207
種芋の余りを煮たる琥珀色 原友子 201302
種芋の火照るを双手歓べり 原友子 201302
種芋の灰まぶす手の灰まみれ 大崎紀夫 やぶれ傘 201305
春寒の土に埋め込む藷の種 白石正躬 やぶれ傘 201405
種芋を伏せて被せたる荒莚 穐好樹菟男 馬醉木 201405
種芋の芽の桃色や日の中に 近藤紀子 201405
種芋を出したる穴の無聊かな 原友子 201406
種芋の納屋の暗さに冷えてをり 湯川雅 ホトトギス 201407
種芋を植ゑれば雨の来たりけり 秋山信行 やぶれ傘 201606
切り分けし種芋の肌ェ灰まぶす 中貞子 201906
種芋のごろんと土間の主役かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
種芋に畑の未来託しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
種芋を植ゑ終へ睨む曇り空 田中玉泉 風土 202007
暗きより出す種芋に芽のすこし 石橋幾代空 202211

 

2023年2月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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