玉 椿    47句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風過ぎてより揺れにけり玉椿 高木良多 春耕 200006
虚子記念文学館の玉椿 稲岡長 ホトトギス 200007
玉椿紆余曲折もありしとて 桑垣信子 いろり 200107
初花の白玉椿剪るも幸 能村登四郎 羽化 200110
一花五葉にひらきて白玉椿かな 斉藤小夜 風土 200205
最澄は白空海は赤玉椿 川井政子 風土 200206
京なれや菓子の宮あり玉椿 安達風越 雨月 200206
玉椿風呂敷小脇の異邦人 桑原泰子 八千草 200309
玉椿掃いて熱めに朝のお茶 森理和 あを 200404
玉椿親爆弾から子爆弾 佐藤恭子 あを 200404
玉椿いや目の夢二漂へり 森理和 あを 200404
観音の固き木の椅子玉椿 荻野みゆき 対岸 200406
炉開へ一輪乞はる玉椿 阿部すず枝 万象 200502
玉椿を一枝活けし柱かな 加藤みき 200503
南面に玉椿とぞ散り敷きぬ 稲岡長 ホトトギス 200507
鎌倉や八重九重の玉椿 鷹羽狩行 200603
雪を着て白玉椿まぎれなし 阿部ひろし 酸漿 200603
あたらしき青竹の桟玉椿 里中章子 200604
人声に心温もる玉椿 金子孝子 200604
玉椿海の匂ひの風とどく 網野茂子 酸漿 200605
紅白を併せ持つ贅玉椿 大橋晄 雨月 200704
行徳のとある舊家の玉椿 瀧春一 200706
紅椿白玉椿退院す 中野京子 200706
玉椿ひねもす選句してをりぬ 小澤克己 遠嶺 200806
息澄みて白玉椿活けにけり 小林紀代子 馬醉木 200904
ガラシヤの墓はぽつんと玉椿 新関一杜 京鹿子 200904
白玉椿己れは己れつらぬかむ 小石珠子 春燈 200905
くろぐろと粗き幹なり玉椿 井上信子 200907
たまゆらの白玉椿こぼれ落つ 佐藤恭子 あを 200911
玉椿昔の恋は輝けり 田下宮子 201006
塔頭の門前飾る玉椿 笠井清佑 201105
丈低き白玉椿咲きそろふ 阿部ひろし 酸漿 201105
豊満な志功のをんな玉椿 藤岡紫水 京鹿子 201106
心みな寄り添ひてをり玉椿 三井公子 酸漿 201106
静寂の戻り白玉椿かな 中田禎子 201106
平穏にちりとり溢る玉椿 山口ひろよ 201108
白玉椿五感のほかを高めけり 篠原幸子 春燈 201205
火の色の祈願袋や玉椿 江島照美 201306
父母も兄も白玉椿あたりかな 加藤みき 201404
足摺の岬鎮まり玉椿 宮地静雄 末黒野 201406
葉の艶に照らし出されて玉椿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
玉椿地に還りゆく気品かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
玉椿まだ硬くしてゆるまざる 本郷美代子 やぶれ傘 202006
山寺の格を諾ひ玉椿 栗林圭魚 ホトトギス 202007
玉椿病める地球を救ふかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
一つ咲き二つ散りたる玉椿 松山三千江 春燈 202105
玉椿ほとりと姉の逝きたまふ 齋藤久子 春燈 202206

 

2023年4月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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