玉 葱 (含 他季)    184句

人は皆死に来たりけり酢ツ玉葱  永田耕衣  琴座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
を刻み昨日を悔いてをり 山田弘子 「春節」 199503  
新玉葱琥珀色して煮られけり 山田禮子 遠嶺 199808  
玉葱のしみし泪と言つておく 山田弘子 円虹 199808  
玉葱が郵便局に吊つてあり 小澤克己 遠嶺 199908  
病院を出て玉葱になつてゐる 小澤克己 遠嶺 199908  
玉葱をきざむ華人の路次暗し 高村信子 春耕 199908  
秋分の玉葱くさき島にゐる 山尾玉藻 火星 199911  
玉葱のスライス透けて素数かな 小枝恵美子 ポケット 199911  
クール便大事に贈らる赤玉葱 高木伸宜 船団 199912  
新玉葱きざみてビーズ山積みに 塩貝朱千 京鹿子 200007  
掛けておく玉葱月日過ぎ易き 柳生千枝子 火星 200008  
玉葱や純なまなこの向く他界 水澤竜星 200008  
玉葱が済み若衆はアメリカへ 朝妻力 俳句通信 200008  
玉葱の肩を洗へる山の雨 海上俊臣 酸漿 200009  
玉葱の苗の三畝や今朝の冬 亀山節子 春耕 200010  
玉葱の半身より起つ志 利根川博 銀化 200011  
玉葱束もちてバイエル習ひに来る 古井君枝 ぐろっけ 200011  
玉葱の軒あまだれの唄ひだす 石山惠子 遠嶺 200105  
隠し味にも玉葱の旬なりし 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
二ン月の玉葱の芽のまむらさき 嵯峨根鈴子 火星 200106  
半鐘の鳴つて玉葱畑かな 大和田鏡子 俳句通信 200107  
玉葱をぐっと見つめて相思かな 松山順子 船団 200107  
玉葱の充實にまた泣かさるる 中原道夫 銀化 200108  
玉葱は六道の辻曲れざる 森谷彰 銀化 200110  
芽ぶきたる玉葱吊し一人住む 岡村命美 百鳥 200203  
踏んづけて玉葱畑の少年期 品川鈴子 ぐろっけ 200205  
何にでも使ふ玉葱旬のもの 稲畑汀子 ホトトギス 200206  
吊りたての玉葱匂ふ農具小屋 朝妻力 雲の峯 200207  
受話器とる手に玉葱の匂ひけり 清わかば 雲の峰 200208  
玉葱吊る原始合掌造りかな 柴田由乃 風土 200209  
びつしりと玉葱を吊り長屋門 吉岡久江 火星 200209  
玉葱の玉のあらはに畑乾く 川上美穂子 酸漿 200209  
玉葱を知りつくしたるシェフの味 黒田純子 ホトトギス 200210  
玉葱を剥くや次々子等帰宅 勝又洋子 ホトトギス 200210  
玉葱を刻み百面相となる 本村照香 ホトトギス 200210  
ひもすがら玉葱焦がす日曜日 本村照香 ホトトギス 200210  
吊玉葱納屋古り戦後半世紀 南秋草子 ホトトギス 200210  
玉葱をきざみ倖せかと自問 南秋草子 ホトトギス 200210  
小玉葱滋味に優りし甘味かな 藤森荘吉 ホトトギス 200210  
玉葱のつやと丸味と匂ひかな 藤森荘吉 ホトトギス 200210  
海女百戸玉葱を吊る数戸あり 村元子潮 ホトトギス 200210  
玉葱を吊る庇照り海女の住む 村元子潮 ホトトギス 200210  
根気てふ色に玉葱妙めし香 本郷桂子 ホトトギス 200210  
玉葱のグラタンに舌焼いてをり 本郷桂子 ホトトギス 200210  
むらさきの玉葱散らし出来上る 本郷桂子 ホトトギス 200210  
玉葱とてるてる坊主一竿に 堤剣城 ホトトギス 200210  
肉じやがの玉葱よけて食ふ子かな 堤剣城 ホトトギス 200210  
玉葱を振子のごとく吊しけり 粂谷京子 200210  
金色の玉葱こぼす一輪車 林敬子 酸漿 200212  
畦の霜玉葱苗のまつすぐに 三浦カヨ子 酸漿 200302  
玉葱を剥く大寒の雲垂るに 大山文子 火星 200304  
いつせいに蹌踉よろけて春の玉葱は 宮坂静生 200305  
玉葱に芽の出る俺に出ず仕舞 小林一雨 銀化 200305  
玉葱の転がるやうに妻の来し 小澤克己 春の庵 200305  
網かぶる玉葱畑や潮干どき 仙田孝子 風土 200307  
道の辺の捨て玉葱も淡路島 山口たけし 雲の峯 200308  
玉葱を束ね吊して鄙住まい 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 200309  
友抱え来し採りたての玉葱を 中島霞 ぐろっけ 200309  
新玉葱ふり分けにして軒に吊る 笠嶋陽子 築港 200310  
新玉葱畝白々と午後は晴 渡辺ひろし 200312  
空つぽの玉葱小屋や冬すみれ 鶴田武子 雲の峰 200402  
さくさくと新玉葱の朝餉かな 須賀敏子 あを 200406  
収穫の玉葱畑にころがして 一ノ瀬千恵 築港 200407  
玉葱を吊るや海光の軒深く 林敬子 酸漿 200409  
玉葱が妻の小言を聞いてをり 小澤克己 遠嶺 200410  
玉葱を干す借景は東山 須佐薫子 帆船 200410  
振り分けに玉葱吊し鮒仕込む 長村雄作 栴檀 200411  
玄冬や玉葱の皮煎じをる 石脇みはる 200502  
夕かげや玉葱大根吊る軒端 的池遙 百鳥 200505  
啓蟄や玉葱なんぞに泣かされて 岸田爾子 200506  
食べず嫌ひの玉葱に芽の出でし 宮地れい子 春燈 200508  
玉葱を吊して風の深庇 高橋英子 ぐろっけ 200509  
玉葱を軒端に吊りて留守がちに 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
玉葱は野荒しの手にあへなかり 瀧春一 瓦礫 200606  
腰折れの玉葱畑や釣日和 神蔵器 風土 200608  
片腕として玉葱をきざみけり 荒井和昭 200608  
この島の玉葱太る風の音 城孝子 火星 200608  
玉葱の千成り小屋を目でかぞふ 泉田秋硯 200609  
玉葱を妻の高さに吊しけり 戸栗末廣 火星 200609  
玉葱を両断したる夕あかり 長屋璃子 火星 200609  
新玉葱肌白じろと売られをり 木村迪子 酸漿 200609  
玉葱の肩に雨降る女人塚 奥田筆子 京鹿子 200609  
玉葱の掻揚げ塩でソーダー水 安部里子 あを 200609  
玉葱は吊さるるもの青田風 綿谷美那 雨月 200610  
玉葱やふいに解けたる謎ひとつ 清水晃子 遠嶺 200611  
鶏小屋の軒も玉葱吊る暮し 斉藤みちよ 春燈 200612  
ガレージに吊り玉葱の網袋 品川鈴子 ぐろっけ 200706  
爺と婆軒に玉葱ずらりと干す 笹原紀世子 200708  
玉葱を括りて立てる梯子かな 増田幸子 万象 200709  
朝毎の生玉葱を供しけり 木下もと子 200711  
どの家も玉葱下げて夕明り 山田怜子 遠嶺 200711  
漁師等の漁網袋に玉葱干す 升田ヤス子 200712  
吊り下げし玉葱に雪かぶされり ことり 六花 200802  
雪解や吊玉葱の皮落つる 浜口高子 火星 200805  
玉葱の山に手を出す万愚節 池元道雄 馬醉木 200806  
海光に吊玉葱の小屋つづく 窪田粧子 馬醉木 200807  
玉葱の収穫日和我が家また 駒井のぶ 200808  
玉葱を吊るしてゆらす母ありき 池田光子 200808  
玉葱を吊るつかのまの若狭晴 南うみを 風土 200808  
小屋の隅玉葱一つ葉を伸ばす 池部久子 酸漿 200808  
俎板は打楽器新玉葱を切る 吉田かずや 春燈 200808  
玉葱を育て紀ノ川離れざり 小林愛子 万象 200809  
涙目に玉葱きざむ男かな 鈴木とおる 風土 200810  
太り過ぎた玉葱ばかり吊るしけり 高倉恵美子 200810  
玉葱のひげ根乾ぶるまま干さる 小山尚子 雨月 200811  
玉葱の芯のさみどり冬深し 林昭太郎 200903  
玉葱を切つて涙す三日かな 大山文子 火星 200904  
玉葱の崩れてスープ炊き上る 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
隠し味とは玉葱のことなりし 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
玉葱をむき霊魂のやうに置く 小澤克己 遠嶺 200908  
荒れ土の玉葱畑の姫女苑 竹内悦子 200908  
玉葱を魔女の手つきで剥いてをり 柏柳明子 炎環 200908  
玉葱の肩脱きはじめ採り頃ぞ 井上幸子 酸漿 200908  
玉葱の音符のごとく吊られあり 奥田順子 火星 200909  
玉葱の玉の白さを愛しめり 吉本淳 ぐろっけ 200909  
刃を入れて玉葱の汁ほとばしり 稲岡長 ホトトギス 200910  
回廊の梁に玉葱干し連ね 岩木茂 風土 200910  
新興地車庫に玉葱吊り連ね 仲田眞輔 ぐろっけ 200912  
玉葱を透くまで炒め建国日 和田満水 201004  
扉を放ち車庫に玉葱干しゐたり 坂上香菜 201008  
玉葱の生食に朝始まれり 湯橋喜美 201008  
ぐいと引く新玉葱の紫紺かな 岩下芳子 201009  
空つぽの玉葱小屋の明易し 杉浦典子 火星 201009  
海鳴りに干し玉葱の皮落ちし 浜口高子 火星 201009  
片隅は玉葱畑幼稚園 波田美智子 火星 201009  
玉葱の主役とはなり夕の膳 井上玉枝 酸漿 201009  
玉葱の前起ちあがる霜夜かな 南うみを 風土 201102  
玉葱の芽がのびいのちあたたかし 久津見風牛 201105  
飴口に選ぶ出荷の葉玉葱 田中臥石 末黒野 201105  
玉葱の葉の青々と折れてをり 山田六甲 六花 201105  
スーパーの新玉葱の一個売り 伊庭玲子 201107  
収穫の玉葱軒に吊るす夫 飯田美千子 201108  
玉葱は我が妙薬や今朝今宵 覚本秀子 ろんど 201108  
玉葱の真中を切れば衣装持ち 齊藤實 201109  
赤玉葱白玉葱絹の道 雨村敏子 201109  
取れたての玉葱吊す大廂 早崎泰江 あを 201109  
駐車場に鈴なりの新玉葱 あさなが捷 201110  
母病める夕べ玉葱やはく煮て 城孝子 火星 201110  
小米雪間引玉葱蒸し物に 森理和 あを 201204  
原発や玉葱ごろごろ芽を吹いた 大島翠木 201206  
玉葱を三個頂く夕散歩 長崎桂子 あを 201207  
玉葱に夕日の微熱ありにけり 南うみを 風土 201208  
玉葱に泣かされている下準備 細川知子 ぐろっけ 201208  
まづまづの晩年玉葱に泪し 中田みなみ 201210  
玉葱の苗植ゑ急ぐ小春かな 山崎真義 201301  
整然と植うる玉葱島日永 塩見英子 雨月 201305  
玉葱小屋寒々として淡路の圃 山口キミコ 201404  
娘持ち来る雪害の葉玉葱 田中臥石 末黒野 201406  
売られゐし春玉葱の芳香よ 今井充子 201407  
玉葱煮る人間丸くなるために 柴崎英子 201408  
玉葱を描く紫を少しまぜ 遠山みち子 201409  
玉葱を掘り来し夜は舟頭に 綱川恵子 万象 201409  
玉葱の祖の碑や緑蔭に 川崎利子 201409  
発光体となりて玉葱夕まぐれ 服部早苗 201409  
玉葱のほろほろ沁むる夕厨 大松一枝 201410  
国姓爺合戦ややつ玉葱に芽 吉田香津代 201505  
生食の玉葱に朝動き初む 湯橋喜美 201508  
玉葱の畝やあまたの玉の株 荻龍雲 201508  
玉葱に研ぎしばかりの包丁を 久松和子 万象 201508  
玉葱を軒につるせる農家かな 白石正躬 やぶれ傘 201509  
軒先に玉葱を干す麓村 渡邊孝彦 やぶれ傘 201510  
玉葱の高値にレシピ変へにけり 中村明子 201510  
古民家の土間につややか小玉葱 加藤静江 末黒野 201511  
軒ごとに玉葱吊し家郷かな 松田明子 201512  
淡路島より玉葱の苞提げて 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
熟れ切つて玉の肌を玉葱は 大畑善昭 201608  
新玉葱のステーキはゆづれない 瀬川公馨 201608  
玉葱の小さき地球吊しをり 山本久江 201609  
玉葱刻む母に幼子もらひ泣き 白神知恵子 春燈 201609  
玉葱が軒に吊され家富めり 佐々木良玄 春燈 201609  
収穫の玉葱の粒揃ひをり 久世孝雄 やぶれ傘 201610  
玉葱の小さき地球吊しをり 山本久江 201702  
春一番玉葱小屋のがらんだう 平居澪子 六花 201807  
玉葱を吊すベランダ我が新居 平居澪子 六花 201807  
軒深く吊つて玉葱大中小 片桐てい女 春燈 201810  
古民家の土間つやつやと小玉葱 加藤静江 末黒野 201810  
本当は玉葱嫌いなんだけど 渡部ひとみ 船団 201812  
山門に玉葱吊りし峡の寺 松田多朗 馬醉木 201907  
玉葱のつかの間の艶吊るしけり 南うみを 風土 201908  
玉葱を吊るせば生るるドレミファド 谷原壮平 201909  
玉葱干すむかし牛舎の太き梁 岡本尚子 風土 201909  
玉葱と農婦の頬と光りあふ 池田光子 風土 201909  
荷に重き新玉葱を兄弟に 秋山信行 やぶれ傘 201910  
花菜風玉葱小屋を素通りす 池田光子 風土 202001  

 

2020年5月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。