魂 祭      59句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
白き花名のとりどりに魂祭 金澤明子 火星 199911
一汁三菜のもてなし魂祭 松田裕子 六花 199911
やまぎはへ水の音して魂祭 寺坂近子 風土 199911
魂祭供物並べて僧を待つ 林田加杜子 いろり 200010
ふる里の幸を豊かに魂祭 酒井多加子 俳句通信 200110
古稀過ぎし兄弟四人の魂祭 鈴木ゆき子 風土 200111
そこはかと父母のましまし魂祭 本城布沙女 雨月 200111
魂祭生ある者は影を持ち 本城布沙女 雨月 200111
ジーパンの大き風穴魂祭 代田青鳥 風土 200201
大小の提灯届く魂祭 吉成美代子 あを 200310
樺の皮焚きて迎へし魂祭 東亜未 あを 200310
ギヤマンの盃供へ魂祭 芝尚子 あを 200310
魂祭過ぎ河へ送りて振向かず 渡邉友七 あを 200310
ちちははの菩提寺遠し魂祭 早崎泰江 あを 200310
魂祭壁に向つて問答す 篠田大佳 あを 200310
その中に水子もをりぬ魂祭る 岡本明美 雲の峰 200310
背中より風くる座敷魂祭 田中藤穂 あを 200310
指定席離れてしまひ魂祭 森理和 あを 200310
末つ子の長老となる魂祭 篠田純子 あを 200310
魂祭歌舞伎役者の手の白さ 須賀敏子 あを 200310
庭流る青白き火影魂祭 関口ゆき あを 200310
みな乾く磧石なり魂祭り 水野恒彦 200311
草に舟引きあげてあり魂祭 飯塚ゑ子 火星 200411
故郷を捨てて老いけり魂祭 福山至遊 200501
男とて不骨な煮炊き魂祭 藤岡紫水 京鹿子 200511
ごめんなさい何も出来ずに魂祭 中上照代 火星 200511
魂祭妻偲ぶ書を義姉(あね)謝せり 磯崎兼久 200610
空襲下縊びられし豹よ魂祭 田中芳夫 200611
飢ゑ死にし象を供養の魂祭 田中芳夫 200611
干草を供物に加ふ畜魂祭 物江康平 春燈 200611
読経いま動物園の魂祭 田中芳夫 200611
川岸の風のさびしき魂祭 高橋さえ子 200612
海からの風のうれしき魂祭 百瀬七生子 海光 200705
道ばたの供華の露けき魂祭 瀧春一 200706
大正琴聴かせくれしを魂祭 田中藤穂 あを 200709
一椀のうどんも食はず魂祭る 十川たかし 200711
草も木も雨も匂ひて招魂祭 本多俊子 200807
若人の敬語正せり招魂祭 中田みなみ 200906
履物をひたすら揃へ魂祭 山口ひろよ 200911
魂祭るいつしか父の齢越え 稲次登美子 雨月 200911
杜甫の詩を好みし夫の魂祭 細川コマヱ 雨月 200911
仮そめなら別れと言はず魂祭 辻直美 201009
魂祭集ひし子らも帰りけり 田中藤穂 あを 201010
平服と言へど黒なり魂祭 宮崎高根 201111
胸に棲む俤増ゆる魂祭 亀卦川菊枝 末黒野 201211
夫逝きて十八年や魂祭 村上美智子 雨月 201211
魂祭和讃に倣ひ童歌 岸本久栄 雨月 201211
小夜ふけて雨となるなり魂祭 岡田史女 末黒野 201311
魂祭休めぬ施設ボランティア 小野寺節子 風土 201311
天高し畜魂祭に組む護摩木 曽根薫風 馬醉木 201412
戦あとの七十年ぞ魂祭る 雨村敏子 201511
父祖の地に今も住みをり魂祭 磯貝尚孝 清閑 201804
玉垣に赤き実のあり招魂祭 本多俊子 201807
絵提灯のあかり華やぎ魂祭 山口郁子 末黒野 202011
篁の井戸冷えびえと魂祭り 井上和子 202102
懐しき友帰り来よ魂祭 稲畑汀子 ホトトギス 202108
提灯の青い灯火の魂祭り 菅原朋子 202110
敗けゐたる高校へ賛魂祭 鈴木礼子 末黒野 202111
大水青窓を叩くや魂祭 谷田明日香 風土 202112

 

2023年8月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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