魂 棚    31句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
魂棚のかたへに小さく寝まりけり 高橋愛子 199811
魂棚に折鶴一つ供げてある 高橋愛子 199811
魂棚に金縁眼鏡聴診器 品川鈴子 船出 200104
魂棚に施主三代の塔婆立て 鈴木ゆき子 風土 200111
ほほづきを吊し魂棚ととのひぬ 鈴木ゆき子 風土 200111
魂棚の片付けられし広さかな 別府優 200211
魂棚の下の空つぽ犬覗く 柴田久子 風土 200211
魂棚の前の大きな笑ひごゑ 別府優 200211
魂棚にものの影おく十三夜 嵯峨根鈴子 火星 200212
魂棚の写真ひとつを増やしけり 後藤志づ あを 200310
余部や百の魂棚谷の中 深澤鱶 火星 200311
魂棚へ供ふ平群の白茄子 玉置かよ子 雨月 200312
魂棚へ南無阿弥陀仏と電話にて 滝沢伊代次 万象 200508
魂棚へ間に合ひたると初西瓜 滝沢伊代次 万象 200508
魂棚を覗く児父を楯として 浅田光代 風土 200611
結納の酒も一口魂棚へ 田中峰雪 雨月 200611
魂棚の奥のおしやべり聞きもらす 神蔵器 風土 200710
魂棚に父母の写真を並べけり 尾崎貞 春燈 200711
魂棚の影あるものの匂ひけり 深澤鱶 火星 200711
魂棚や涼しき風の前を過ぐ 神蔵器 風土 200808
魂棚に供ふ高野の胡麻豆腐 佐藤淑子 雨月 200811
風のきて魂棚のものみなそよぐ 深澤鱶 火星 200911
魂棚の奥より涼し風の吹く 神蔵器 風土 201009
新盆やひるの魂棚またいらひ 深澤鱶 火星 201011
魂棚に供へて青きものの数 佐藤博美 201012
魂棚をほどきたる部屋ひとり老ゆ 米山喜久子 201110
魂棚や十四代のあたらしく 布施まさ子 風土 201211
魂棚や席順ありし茶の間卓 千田敬 201510
ささやかな魂棚作り夫迎ふ 秋友昌子 雨月 201911
魂棚の馬が転がり亡猫来 小笠原妙子 201912
煮南瓜の全き角を魂棚へ 南うみを 風土 202011

 

2022年8月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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