沢 庵  50句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
知らん顔して沢庵の包みかな 竹内悦子 200002
タクワンがおいしく漬かりおすそわけ 篠田三七子 いろり 200102
給食の沢庵褒める学校医 伯井茂 春耕 200102
新沢庵虫歯の無きを誇りけり 笠原ひろむ 200103
職退きし夫と沢庵漬けにけり 小澤スミエ 200203
沢庵は細身数字は三が好き 田村園子 200402
沢庵の歯に疲れたる母眠る 本間魚太郎 風土 200403
水底の沢庵石や寒明くる 里中章子 200403
沢庵を奥歯で千切り新走り 土肥屯蕪里 雲の峰 200411
澤庵漬了へし構の庭冱てぬ 瀧春一 菜園 200509
建長寺の新沢庵の歯切れよし 松崎鉄之介 200602
五百樽の沢庵漬け売る大根祭 室伏やすし 200602
使はねば雨に細りし沢庵石 遠野萌 200605
沢庵漬け重石は人に任せけり 椿和枝 200803
沢庵を一本提げし寒見舞 木村松蔵 万象 200805
沢庵をときをりつまみ七日粥 ことり 六花 200901
沢庵の漬樽転ぶ庫裡の裏 石崎浄 風土 200902
沢庵の滋味深まりし夕餉かな 松岡和子 200904
浅漬けの沢庵の塩辛さかな 瀬島洒望 やぶれ傘 200905
野分来るたくあん噛んでゐてひとり 浜口高子 火星 200912
沢庵を提げし漢と夜の列車 橋本良子 遠嶺 201003
沢庵の樽に探りの手を入れる 広瀬済 やぶれ傘 201105
沢庵を噛んで山の日山の音 コ田千鶴子 花の翼 201111
沢庵や汽車ゆくたびに揺るる店 小山陽子 やぶれ傘 201203
たくわん漬摘み旅路の荷をほどく 吉井潤 ぐろっけ 201302
糠床に宥めて寝かす沢庵漬 貝森光洋 六花 201303
沢庵石持ち上げむとや霜柱 浅岡麻實 末黒野 201305
雪の庭沢庵石も景となり 浅岡麻實 末黒野 201305
道元忌沢庵噛みて音残す 中島玉五郎 201311
たくわんのおもしも冬至十日前 神蔵器 風土 201401
音たてず噛む沢庵や初時雨 佐渡谷秀一 春燈 201402
人の世に程よき重さ沢庵石 西村滋子 京鹿子 201404
沢庵の歯切れ良き音今朝の冬 塩路五郎 201501
沢庵や母と漬けし日遠くなり 鈴木阿久 201501
美味になれ言ひつつ沢庵漬け始め 大日向幸江 あを 201502
沢庵の朴訥な味子の婚家 数長藤代 201504
沢庵に水上がり来る気配かな 松岡和子 201504
沢庵を漬けて禅寺守りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511
沢庵を漬けて陸奥美人かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511
あきもせず沢庵を噛み古稀過ぎし 高橋将夫 201702
ままならぬ沢庵石の面構 穐好樹菟男 馬醉木 201702
厚切りの沢庵を噛む佳き日かな 柳川晋 201703
沢庵の芯の氷が口中に 大内和憲 万象 201703
沢庵の痛快な音父元気 溝渕弘志 六花 201705
人日や沢庵漬ですすむ食 鈴木直充 春燈 201804
沢庵に清酒一合銷夏夏かな 石川東児 201904
沢庵に貼りつく落花いたゞきぬ 光成敏子 201907
沢庵を漬けるにひと日使ひきる 小林輝子 風土 202002
大樽の沢庵さぐる臘八会 高橋たか子 馬醉木 202002
沢庵を噛む音立てて独りかな 谷口摩耶 202201
沢庵に鼻寄せパリの税関吏 竪山道助 風土 202204

 

2023年11月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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