薪 能      154句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
若松を老松に替へ薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 199905  
薪能かき消すやうに失せにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 199905  
白髪のときに炎のいろ薪能 児玉輝代 199911  
風吹けば篝に映えて薪能 稲畑廣太郎 「廣太郎句集」 199912  
薪能大倉源次郎仄と 稲畑廣太郎 「廣太郎句集」 199912  
シテの声凛々花の薪能 平しげる 酸漿 200006  
薪能炎いろ面テにゆれにけり 松方光子 円虹 200007  
薪能炎鏡となりにけり 宮田よりを 火星 200008  
猩々の額吹かるる薪能 中原幸子 「遠くの山」 200010  
薪能終へて星座を確かにす 閑田梅月 馬醉木 200011  
薪能けむりの向きの変りたる 夏秋明子 火星 200105  
朝臣恋ふシテに火爆ずる薪能 中川晴美 俳句通信 200107  
高張の灯り濃くなる薪能 岡本明美 俳句通信 200107  
小面の笑の妖しき薪能 山崎泰世 200109  
老松に月出で薪能佳境 落合絹代 雨月 200109  
薪能終戦の日の暮れゆきぬ 塩谷康子 百鳥 200111  
薪能木地師ひよつこり来て坐り 中島陽華 200206  
後見は影絵の如し薪能 小竹由岐子 円虹 200208  
篝火と提灯の明薪能 熊口三兄子 ぐろっけ 200208  
修験者の法螺に始まる薪能 熊口三兄子 ぐろっけ 200208  
城櫓夜目にも白し薪能 小竹由岐子 円虹 200208  
薪能篭の火の粉ときに受け 熊口三兄子 ぐろっけ 200208  
街の灯の点り初めたる薪能 中林京子 雨月 200208  
薪能法螺の高音に始まれる 熊口三兄子 ぐろっけ 200208  
薪能一番星は城の上に 小竹由岐子 円虹 200208  
薪能火の粉舞台をひきたつる 浜野愛子 築港 200208  
夜鴉の鳴き渡りたる薪能 小竹由岐子 円虹 200208  
高張りにかゝる火の粉や薪能 小竹由岐子 円虹 200208  
薪能篝の火の粉時に受け 熊口三兄子 ぐろっけ 200209  
かがり火の夢幻を秋の薪能 小澤克己 遠嶺 200209  
一管の雷を呼びこむ薪能 小林千草 馬醉木 200209  
闇に浮く笛の一声薪能 鈴木勢津子 200209  
薪能金扇残照返したり 小西瑞穂 ぐろっけ 200211  
甲胃を蔵す神社の薪能 小西瑞穂 ぐろっけ 200211  
序の舞を火蛾仕る薪能 高橋たか子 馬醉木 200211  
薪能その笛方のみめよかり 須佐薫子 帆船 200306  
羽衣の夜風に舞うて薪能 浦松静子 築港 200307  
篝火の爆ぜる音添へ薪能 田中喜久子 酸漿 200310  
薪能北斗七星真上にて 田中喜久子 酸漿 200310  
秋風もマイクに入れて薪能 史あかり ぐろっけ 200312  
薪能はじまるを待つ虫時雨 西山美枝子 酸漿 200312  
傘さして開演を待つ薪能 大関とし子 築港 200312  
寺の杜四囲の冷え来る薪能 岩上とし子 200401  
落花にも序破急のあり薪能 冨田みのる 200403  
火色なほ暮れぬ空あり薪能 稲畑汀子 ホトトギス 200405  
薪能座の提灯を高掲げ 塩川雄三 築港 200407 興福寺
笛方の伏目涼しく薪能 平尾信一 帆船 200408  
全席の埋まりしけはひ薪能 佐藤博美 200409  
薪能待つ神苑の楡大樹 河村靖子 築港 200409  
薪能帰りの道に売る煮芋 板橋智恵子 百鳥 200411  
一声の天を突きあぐ薪能 中元英雄 河鹿 200412  
篝火の火の粉とび交ふ薪能 中元英雄 河鹿 200412  
薪能知盛の霊闇に消ゆ 宮川みね子 風土 200508  
薪能僧兵の列一列に 中谷厚子 築港 200508  
法螺貝の低くひびける薪能 中谷厚子 築港 200508  
薪能闇に消えゆく修羅の舞 山片岡祥子 200508  
篝火の天を舞ひけり薪能 宮川みね子 風土 200508  
闇のみにあらぬへだたり薪能 佐藤博美 200508  
後ジテの狂ふさま舞ふ薪能 鈴木朗月 万象 200509  
奈落よりムンクの声す薪能 濱永宗一 ホトトギス 200509  
薪能とんびは高く鳴き渡る 三輪慶子 ぐろっけ 200509  
念佛に鬼女の消えたり薪能 野上智恵子 万象 200509  
能面の秘めたる気迫薪能 三浦澄江 ぐろっけ 200510  
相輪に笛の音渡る薪能 能村研三 200511  
薪能露けき燭を草に置き 千手和子 馬醉木 200512  
薪能亡霊に舞ふ火蛾数多 水野範子 ぐろっけ 200512  
かはほりのせはしき舞や薪能 林八重子 馬醉木 200601  
薪能般若の芝の雨の齟齬 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
神々を鼓に招き薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 200605  
扇さす方に城あり薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
水面より舞台たひらか薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
城山も一歩のり出し薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
扇より袖がもの言ふ薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
笛の音が川面をすべり薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
鵜篝がうしろを通る薪能 鷹羽狩行 200610 長良川
しろがねの太刀ふりかぶる薪能 長田等 200701  
白髪の面をはみ出す薪能 長田等 200701  
炎立ちあがり佳境の薪能 長田等 200701  
薪能闇のおくからシテの笛 豊田都峰 京鹿子 200707  
小面の泣くや爆じける薪能 豊田都峰 京鹿子 200707  
火の揺れは心のゆらぎ薪能 安居正浩 200707  
篝火に宵を忘るる薪能 山川好美 春燈 200708  
たけなはと言ふしづけさの薪能 丸山照子 火星 200709  
椅子に腰落としこれから薪能 田口鷹生 200801  
薪能大倉流のチタプポツ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200805  
闇といふ無限の舞台薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 200805  
相輪に月満ち来たり薪能 柴崎英子 絹の波 200806  
灯の入りて裏山せまる薪能 柴崎英子 絹の波 200806  
大甍とまどふ鳩へ薪能 和田政子 200808  
薪能矢来の外に鹿侍り 小林成子 200808  
一笛に闇のしりぞき薪能 高橋裕子 200809  
笛の音に座席静まる薪能 島津治子 万象 200811  
薪能をはりし朝の露の松 四條進 200812  
僧にして金春門下薪能 八田木枯 晩紅 200908  
薪能早まる修羅の足拍子 高橋ひろ 万象 200908  
篝火を火桶に分けて薪能 八田木枯 晩紅 200908  
白雲や昨夜ありしとふ薪能 田中藤穂 あをかき 201007  
俊寛をこれ乗せてゆけ薪能 吉田葎 201010  
鬼の子や火の粉をかぶる薪能 中村洋子 風土 201012  
能面の母に似て来し薪能 星原悦子 201108  
夏の夜の笛澄み渡り薪能 坂根宏子 201109  
能面を顔はみ出せる薪能 丑久保勲 やぶれ傘 201109  
面とれば媼や鎮守の薪能 齋藤晴夫 春燈 201110  
幽玄を闇に返して薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
金春に帳下り来る薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
薪能や初夏のひと時夢の中 神田惣介 京鹿子 201207  
遠目にも夜さりの篝薪能 川井秀夫 ろんど 201208  
薪能ワークショップに初参加 鎌田慶子 ろんど 201209  
小面の頬に灯の映ゆ薪能 佐藤喜仙 かさね 201209  
薪能すみ旬日の松林 千原叡子 ホトトギス 201211  
一笛に秋意こもれり薪能 上柿照代 馬醉木 201301  
依代の風立ちにけり薪能 烏居美智子 ろんど 201309  
鼓の音闇の遠のく薪能 稲垣佳子 末黒野 201401  
薪能待つ人群や濠の風 小澤菜美 201407  
夕風に火影ゆれつつ薪能 高谷栄一 201408  
幽かなる風の筋あり薪能 岩月優美子 201408  
幕間に瀬音高まる薪能 吉武千束 太古のこゑ 201411  
観衆は闇の中なる薪能 秋千晴 201411  
薪能時折闇の濃くなりぬ 秋千晴 201411  
化身出て炎荒ぶる薪能 秋千晴 201411  
薪能影が大きく先を行く 秋千晴 201411  
土蜘蛛の糸の降りくる薪能 秋千晴 201411  
薪能月下にほどく鼓紐 笹村政子 六花 201412  
その中の虚子は金春薪能 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502  
薪能闇新しく塗り替はる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
暮れきらぬ杜に火の入り薪能 菊池洋子 やぶれ傘 201508  
薪能の極夜を迎へゐたりけり 瀬川公馨 201508  
鬼女出でて雲の速さや薪能 栗原京子 201602  
薪能鼓は薄き闇に打つ 上辻蒼人 風土 201607  
能面を闇に外して薪能 上辻蒼人 風土 201607  
火の爆ぜて闇深めけり薪能 有賀鈴乃 末黒野 201609  
風ゆする大樹背や薪能 有賀鈴乃 末黒野 201609  
ひとさしの舞のきらめき薪能 有賀鈴乃 末黒野 201609  
笛の音の闇を開きし薪能 秋千晴 201609  
序の舞や影を小さく薪能 秋千晴 201609  
中之舞影が交はる薪能 秋千晴 201609  
早舞の影が先行く薪能 秋千晴 201609  
薪能影を従へ化身引く 秋千晴 201609  
退りゆく影の膨らむ薪能 あさなが捷 201612  
薪能かがり火爆ぜて闇深め 庵原敏典 末黒野 201704  
龍笛の玄き音色や薪能 竹中一花 201708  
暮れきらぬ空に鴉や薪能 菊池洋子 やぶれ傘 201709  
絢爛の伽藍を闇に薪能 田丸千種 ホトトギス 201809  
昂ぶれば闇退ける薪能 田丸千種 ホトトギス 201809  
ぬばたまの闇に浮かびて薪能 山田天 雨月 201810  
シテを呼ぶ笛の音高し薪能 江草礼 春燈 201908  
シテの声に交じる夜鴉薪能 大川暉美 末黒野 201908  
前シテの闇に浮き立つ薪能 大川暉美 末黒野 201908  
寺の闇にとどく鼓や薪能 橋場美篶 末黒野 201908  
指先の動き激しき薪能 安齋正蔵 やぶれ傘 201908  
薪能般若をしのぐ青葉冷え 善野行 六花 201908  
シテの衣の所作にきらめく薪能 有賀鈴乃 末黒野 201909  
灯さるる大樹背に薪能 有賀鈴乃 末黒野 201909  
粛々と祓ひ始まる薪能 本郷美代子 やぶれ傘 201911  

 

2020年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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