竹 馬 1     100句

竹馬で来ても墓みち気味悪く    波多野爽波

作品
作者
掲載誌
掲載年月
竹馬にやつと乗りたりつまらなき 浜口高子 火星 199903
竹馬で勤めの父を迎へたり 皆川盤水 春耕 199903
竹馬に蜜柑箱より乗りにけり 大木あきら 春耕 199903
竹馬やあててみな一人一人の名 北岡草雨 海程 199905
竹馬の今日の高さを誇りけり 金國久子 青葉潮 199907
竹馬を教へる爺もつんのめる 岡部三和江 ぐろっけ 199907
竹馬や村の外れの疣地蔵 朝妻力 俳句通信 200001
竹馬や星空に首突込みて 彌榮浩樹 銀化 200002
影長く曳き竹馬の家路かな 小川匠太郎 200002
竹馬で競ひ通りの駄菓子屋へ 高村信子 春耕 200002
竹馬を高くしたがる次男かな 藤丹青 円虹 200004
竹馬の高さを誇りゐてまろぶ 二村蘭秋 雨月 200004
竹馬の勘よみがへる老の足 二村蘭秋 雨月 200004
竹馬や母の無器用子の器用 吉田有輝子 ホトトギス 200005
足元の昏れて竹馬乗りこなす 吉田有輝子 ホトトギス 200005
竹馬の空反り返り反りかへり 佐土井智津子 ホトトギス 200005
竹馬の二三歩ほどや夕茜 佐土井智津子 ホトトギス 200005
竹馬や友の大きく見えたる日 佐土井智津子 ホトトギス 200005
膝の藁払ひ竹馬ためさんと 千原叡子 ホトトギス 200005
竹馬に視野大人びてゐる間 千原叡子 ホトトギス 200005
竹馬の子の父の手に頼りきり 深野まり子 ホトトギス 200005
竹馬や母の瞳に励まされ 深野まり子 ホトトギス 200005
竹馬の笑顔が父母に駆けて来し 深野まり子 ホトトギス 200005
竹馬に大人の視野の展けゐし 村松五灰子 ホトトギス 200005
竹馬の一歩は未来への一歩 村松五灰子 ホトトギス 200005
竹馬に自信今でも乗れるはず 村松五灰子 ホトトギス 200005
竹馬の一歩一歩が空を突く 肥塚英子 ホトトギス 200005
竹馬の名手が路地を制しをり 肥塚英子 ホトトギス 200005
竹馬は餓鬼大将もかなはぬ子 肥塚英子 ホトトギス 200005
竹馬の子に案内され庵を訪ふ 小野草葉子 ホトトギス 200005
竹馬に乗りて仲良しこよしかな 副島いみ子 ホトトギス 200005
竹馬の調子揃ひて連れだちて 副島いみ子 ホトトギス 200005
竹馬の子等に流るゝ雲白し 副島いみ子 ホトトギス 200005
竹馬や人の視線に躓きぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200101
乗るときの一歩竹馬なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200101
松納めすぐ竹馬となりにけり 松崎鉄之介 200101
竹馬で銭湯へ行く炭鉱やまの子ら 皆川盤水 春耕 200101
竹馬や星空に首突込みて 彌榮浩樹 銀化 200101
竹馬の近づいて来る別の貌 大場佳子 銀化 200102
竹馬の駆けくらべして姉弟 八幡酔鵬 200104
竹馬に使ふ竹干し家長たり 折原あきの 船団 200107
子につられ母の竹馬柿若葉 木原清彦 百鳥 200108
竹馬に使ふ竹干し家長たり 折原あきの 船団 200108
町古りて竹馬通ることもなし 堀内一郎 あを 200202
竹馬の行きたき方にしか行けぬ 暮岸江 銀化 200202
竹馬の子等は日時計庭移る 林敬子 酸漿 200203
竹馬を姉に習ひしことかくす 池谷市江 200204
竹馬の猿に野生の目がありぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205
竹馬の二メートルてふ猿の芸 稲畑廣太郎 ホトトギス 200212
竹馬の猿に野生の目がありぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200212
竹馬の二歩目なんとも踏み出せず 戸栗末廣 火星 200303
竹馬の道へ出て行く竹の音 山戸暁子 円虹 200304
竹馬を二十世紀の墓標とす 波多洋子 銀化 200304
竹馬が歩く幼子歩くかに 熊澤喜子 築港 200304
竹馬を立てかけてあり授業中 今井妙子 雨月 200304
独り言竹馬の子に見下ろされ 長谷川守可 百鳥 200304
ボランティア竹馬作り指導せり 泰江安仁 百鳥 200304
蹄あるごと竹馬の通り過ぐ 永井雪狼 200305
シューマンの「竹馬」を弾く陽ざしかな 金澤明子 火星 200402
独り言竹馬の子に見下ろされ 長谷川守可 百鳥 200402
竹馬の子が白鳥を見てをりぬ 大串章 百鳥 200404
花の下猿が竹馬乗りまはす 増田幸子 万象 200408
竹馬の幼き子らをしたがへる 滝沢伊代次 万象 200501
竹馬の見下ろしゆける授乳かな 山尾玉藻 火星 200502
竹馬の細き面を上げにけり 小田玲子 百鳥 200502
竹馬の真つ正面のほかは見ず 岡田真利子 200502
雪烟あげて竹馬倒れけり 工藤義夫 馬醉木 200503
唆され借りる竹馬映画村 寺岡ひろし 雨月 200503
侮りし竹馬一歩踏み出せず 寺岡ひろし 雨月 200503
竹馬や大将の訃の早過ぎて 長谷川通子 雲の峰 200503
竹馬の青新しき風となり 福山悦子 200504
竹馬やいろはにほへとちりぢりに 久保田万太郎 春燈 200603
ゆつくりと鶴の竹馬歩きかな 斎藤くめお 対岸 200603
竹馬の竹青あをと匂ひけり 浜崎芙美子 対岸 200603
垣越に竹馬の子の諍へる 佐々木新 春燈 200604
竹馬や牛に背中を押されたる 渡邊春生 百鳥 200604
立て掛けし竹馬あまた休校日 広瀬公子 百鳥 200605
竹馬やいろはにほへとちりぢりに 久保田万太郎 春燈 200608
竹馬や乗りしともがら誰もあらず 藤井昌治 200702
竹馬の影曳く学級閉鎖の子 山尾玉藻 火星 200703
竹馬でお使ひがすき男の子 浮田胤子 ぐろっけ 200705
下野の竹馬の友と語る盆 佐藤健伍 200710
竹馬に乗れて三歩や父の胸 薮脇晴美 馬醉木 200804
竹馬が苦手で嘘も苦手なり 高田令子 200804
乗りこなすまで竹馬を手放さず 飯田酔亥 200805
竹馬や空の青さを連れてをり 佐土井智津子 ホトトギス 200806
竹馬の影が上手に乗つてをり 佐土井智津子 ホトトギス 200806
竹馬や肩の高さに富士の山 佐土井智津子 ホトトギス 200806
板塀を竹馬の背のはなれたる 辻直美 200902
青竹が竹馬となり歩きけり 松本圭司 200903
竹馬の丈に小旅の思ひあり 岡本高明 船団 200903
竹馬に蹤いてあるけば日の暮れし 城孝子 火星 200904
竹馬の並足吾を抜き去りぬ 阪本哲弘 201002
竹馬を作れる日向すぐに失せ 山尾玉藻 火星 201002
竹馬の少年空へ駆け出せり 岸上二條 201004
竹馬を投げ出して地に何か書く 守屋井蛙 酸漿 201004
手作りの竹馬弾む希望の歩 安藤しおん 201103
竹馬のちんばに乗つてみせにけり 西山美枝子 酸漿 201104
手作りの竹馬弾む希望の歩 安藤しおん 201103
竹馬のちんばに乗つてみせにけり 西山美枝子 酸漿 201104
竹馬の友夢に入りきぬ白絣 田中藤穂 七座 201106
竹馬の一歩真青き風匂ふ 工藤義夫 馬醉木 201201
竹馬やいつか宇宙へ行く思ひ 柳川晋 201202
竹馬の子に聞かせ吾が武勇伝 塩路隆子 201203
竹馬や子供はゲームばかりして 郡山真帆 かさね 201203
夕晴の竹馬鳴らし来たりけり 城孝子 火星 201204
竹馬 →2      

2023年11月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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