宝 舟    69句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
富士よりも大いなる帆の宝船 鷹羽狩行 200002
桃割の枕の下に宝船 松崎鉄之介 200101
宝物殿の弓と刀と宝船 遠藤米 帆船 200303
秋津島めざし満帆宝船 藤岡紫水 京鹿子 200404
満帆にして満載の宝船 藤井圀彦 200404
七人は重たからずや宝船 鷹羽狩行 200502
宝船或る日月の重かりし 宇都宮滴水 京鹿子 200602
犬よりも猫好きの我宝船 延川笙子 六花 200603
宝船縁起かつぎてみることに 稲畑汀子 ホトトギス 200701
束の間の夢路を辿る宝船 中村悦子 200803
世之介の舳先に見ゆる宝船 栗栖恵通子 200903
宝船に乗りて先師に逢ひに行く 小林正史 200904
コピーして敷かせるつもり宝船 後藤比奈夫 ホトトギス 200904
宝船枕カバーは白にして 村上幸子 京鹿子 201001
寝つかれず乗りそこなひし宝船 村上幸子 京鹿子 201001
宝船敷く水玉の枕かな 山田美恵子 火星 201004
宝船枕はづして子のねむる 杉浦典子 火星 201004
宝船覚むるやすでにだまし船 前田美恵子 201004
永らへて婦唱夫随や宝船 川崎光一郎 京鹿子 201004
誰ひとり乗せる気のなき宝船 柴田佐知子 201005
宝船脚衰へし父に敷く 柴田佐知子 201103
宝船敷きて夢なく覚めにけり 小山ほ子 末黒野 201104
宝船老舗の菓子に添へてあり 渡辺裕子 酸漿 201104
宝船敷きて三施の外にをり 後藤比奈夫 ホトトギス 201106
宝船めく輝きの水尾となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201201
宝船どこから見ても過積載 井原美鳥 201203
掛軸は父の形見の宝船 横枕やい子 万象選集 201205
父母の顔も居並ぶ宝船 桑名さつき 万華鏡 201206
宝船金箔ほどに薄くなし 山田六甲 六花 201302
宝船片足かけて乗り込みぬ 高倉和子 201302
宝船乗れるものなら乗つてみる 栗原京子 201405
宝船の絵に包まれて年の豆 竹内喜代子 雨月 201406
絶対に沈むことなき宝船 高橋将夫 201501
箱船にも宝船にも乗れぬなり 高橋将夫 201501
宝船敷くを忘れて見たる夢 後藤比奈夫 ホトトギス 201507
金色の光より出て宝船 あさなが捷 201603
宝船猫も杓子も乗り合はす 久保夢女 201604
宝船が運休すると言ふ話 熊川暁子 201604
舵取りは女神がよろし宝船 小林陽子 201604
きみもゐてわたしもゐます寶舟 佐藤喜孝 あを 201701
その中に我も居りたる宝船 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
宝船やはり見るのは君の夢 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
宝船夢は小説より奇なり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
正夢を信じる人に宝船 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
気遣はれ送られてきし宝船 赤座典子 あを 201703
大いなる詩情を永久に宝船 西村渾 201703
孫五人曾孫二人の宝船 木村ふく 馬醉木 201704
やや湿み枕の下の宝船 苑実耶 201704
正夢も逆夢も夢宝船 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
宝船会ひたき君に会ひに行く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
神あまたこぼるる程に宝船 あさなが捷 201803
北斎の波よりあれは宝船 宮内とし子 201803
叶はざる夢のいくつか宝船 コ田千鶴子 馬醉木 201803
宝船尻ポケットに差してあり 兵藤惠 201803
水脈歪む枕の下の宝船 谷口一献 六花 201804
神風は追風なりし宝船 和田華凛 ホトトギス 201806
宝船見果てぬ夢へ舵をきる 小林朱夏 201902
彩色の淡きが床し宝船 森なほ子 あを 201903
対立の海へこぎ出づ宝船 藤田美耶子 201904
舵取りのなき宝船風まかせ えとう樹里 201907
吉兆の宝船やら小槌やら 山田天 雨月 202003
多国籍の富を満載宝船 柳川晋 202004
補陀落の一閃にあり宝船 阪倉孝子 202008
ストレスは縦に積むべし宝船 平野多聞 202103
宝船優先席へ誘なはる 阪倉孝子 202104
宝船夢は心の中にこそ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
波音のさそふ眠りや宝船 小倉陶女 春燈 202204
初春やうはさ満載宝船 久保夢女 202204
宝船撃沈さるることもなし 栗原京子 202208

 

2023年1月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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