颱 風 2    100句

颱風來灰の如くに舞ふ蛾あり    中村若沙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
台風の過ぎて夕日の拡がりぬ
市川伊團次
六花
200112
調査書をもたせてやりぬ台風裡
田中武彦
六花
200112
台風雨去りて香れる山の杉
池部久子
酸漿
200112
台風の素通りにふと疲れけり
林敬子
酸漿
200112
荒れもせで台風逸れてゆきにけり
久保田まさ
春耕
200112
台風一過してスカーレットオハラかな
野口香葉
遠嶺
200112
台風過漢三人笑ひをる
米須あや子
遠嶺
200112
台風の未練がましく雨残す
長谷川登美
ぐろっけ
200112
黒雲のおくれ駈けゆく台風過
岡田芳子
ぐろっけ
200112
台風の真只中の句会かな
成嶋いはほ
ホトトギス
200201
台風の近づく嶺の雲早し
小浦遊月
酸漿
200201
颱風に都心直撃されしかな
安陪青人
雨月
200201
台風の抜けたる風の街を行く
橋本佐智
円虹
200201
台風の外れたる気配祭笛
宮みさを
百鳥
200201
台風一過一つ卵を生みにけり
柿原金米
船団
200201
朝日射す杉の木立や颱風過
秋田直己
ぐろっけ
200201
魚を焼く匂ひも台風一過かな
佐渡美佐子
船団
200202
台風の去りたるあとの地蔵盆
長沼紫紅
200202
対岸の山近くなる台風過
北畠明子
ぐろっけ
200202
木目込みに台風の目の反転す
梶浦玲良子
波小舟
200205
汽笛鳴る地底が呷く台風来
関口ゆき
あを
200207
台風の町を見下ろすパジャマかな
小林あつ子
火星
200207
颱風過といふさみしさでありにけり
戸栗末廣
火星
200207
台風が過ぎて残った寂寥感
篠田大佳
あを
200208
台風の一号生まるる二月かな
宮原みさを
花月亭
200208
台風のあと青臭き吹き返し
斎藤棹歌
200209
台風来一家団欒もたらしぬ
頓所友枝
200209
近づいて来る台風のことばかり
稲畑汀子
ホトトギス
200209
唐糸草台風余波の雨で萎ゆ
松崎鉄之介
200209
夏台風逸れて城址の晴れ間かな
中川晴美
雲の峰
200209
砂肝のかりり台風通過中
須佐薫子
帆船
200209
台風の余波点滴の朝が来る
関位安代
帆船
200209
百代橋矢立橋へと台風下
上原カツミ
帆船
200209
台風を従へ来たる男梅雨
久保田雪枝
雨月
200209
台風のつぎつぎにくる西瓜かな
堀内一郎
あを
200209
台風に大気洗はれ鳥さわぐ
早崎泰江
あを
200209
台風に拗ねて動かぬ古雨戸
品川鈴子
ぐろっけ
200209
台風の江戸下町に綱問屋
品川鈴子
ぐろっけ
200209
怪獣が泣きわめくなり雨台風
品川鈴子
ぐろっけ
200209
台風の濡れ身横たふCT台
品川鈴子
ぐろっけ
200209
台風一過浅間山の煙濃く残す
宮入河童
200210
台風を無事通したる夕日かな
根岸善行
風土
200210
台風のかけらとなりしあかねぐも
根岸善行
風土
200210
台風に鬼灯市の売り急ぐ
川崎妙子
風土
200210
台風雲に赤振つてゐるガードマン
丸山佳子
京鹿子
200210
台風来時計回りにとく卵
田村みどり
京鹿子
200210
台風やネクタイ顔に巻きつきし
山遊亭金太郎
百鳥
200210
台風に地球回転遠度増す
長石彰
築港
200210
探鳥鏡ずらり並んで台風圏
土肥屯蕪里
雲の峰
200210
台風の去りて蝶々空高く
河合笑子
あを
200210
台風の洗ひ上げたる空の色
刈米美代子
200210
浸水靴に紙詰めてをり台風過
小林清之介
風土
200211
家の中歩きまはりて台風圏
柴田久子
風土
200211
台風過天体近くなりにけり
小林あつ子
火星
200211
颱風の目病み昂じし目癈(めしひ)とも
中原道夫
銀化
200211
台風余波湖上を走る風を見し
河中透水
雨月
200211
台風の逸れし安堵や梨の里
河中透水
雨月
200211
台風や残して行きし安らぎを
河合笑子
あを
200211
台風の連れきし賢人玉簾
松村美智子
あを
200211
台風一過木々生き生きとさやさやと
赤座典子
あを
200211
台風過ぐ銀杏青葉のふきだまる
赤座典子
あを
200211
台風過小さき港に油紋浮く
小阪律子
ぐろっけ
200211
台風圏雨戸の内に息凝らし
高橋英子
ぐろっけ
200211
韋駄天の台風稲を揉みくたに
齋藤ヒデ子
200212
来る来るといふ台風をむしろ待つ
宮城白路
風土
200212
写楽絵の寄り眼台風西に逸れ
田村すゝむ
風土
200212
日の出湯の煙突台風近づき来
稲谷妙子
遠嶺
200212
台風の風灯台は素手で立つ
塩川雄三
築港
200212
安乗
台風の道筋地図をなぞり見る
森良子
築港
200212
台風の眼の只中に忘れ物
半澤佐緒里
百鳥
200212
しみじみと台風の夜の受語器おく
熊谷利子
雲の峰
200212
目障りのビル頼母しき台風裡
藤井晴子
200212
台風一過化粧濃すぎはせぬか
今村恵子
200212
台風一過中州に鴨の羽繕ふ
大山妙子
酸漿
200212
台風の昼を灯して紅絹を裁つ
数長藤代
200301
台風一過卵売器に卵詰め
中谷葉留
風土
200301
秋櫻子展見て台風に接近す
島田和子
風土
200301
台風過見る見る乾く銀座かな
三栖隆介
200301
台風のまた逸れゆきて旱川
隅田恵子
雨月
200301
台風過ひときは高きちちろの音
二瓶洋子
六花
200301
がらんどうの電車走りて台風来
大川冨美子
ぐろっけ
200302
颱風來街に山川近づけり
佐藤喜孝
青寫眞
200304
台風を抜けて稲城に待つ句友
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
ご破算でいよいよ台風まだ四号
丸山佳子
京鹿子
200308
颱風西へ賑やかに唐糸草
松崎鉄之介
200308
この町の路はずたずた台風禍
鈴木ヤスエ
築港
200308
台風のしりへと見ゆる尾長雲
朝妻力
雲の峰
200309
颱風のそれて簾を吊り戻す
斉藤陽子
雨月
200309
台風のおこぼれ喜雨となりにけり
二瓶洋子
六花
200309
水平に鴉とばされ台風圏
鷹羽狩行
200310
台風の夜の常よりも明るき灯
鷹羽狩行
200310
台風の裾曳く風に砂日傘
白岩三郎
馬醉木
200310
みちのくの地酒の辛し颱風去
澤田緑生
馬醉木
200310
台風に負けてたまるか御神木
出口誠
六花
200310
台風を来て禅林に灯を点す
大串章
百鳥
200310

 

台風の木の葉を小鳥飛び抜けし
大串章
百鳥
200310
台風や形相変へて木の葉とぶ
大串章
百鳥
200310
台風の木々修羅となり餓鬼となり
大串章
百鳥
200310
ダム覆ふ流木夏台風過ぎし
田中藤穂
あを
200310
雲行きの怒りとなりし颱風くる
東亜未
あを
200310

 

2020年9月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。