田 掻     44句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
田掻馬神馬となりし花祭 鈴木夢亭 塩屋崎 199910
信濃路はそろそろ田掻きはじまりぬ 茂木とみ いろり 200007
良き雨と田代掻きゆく挨拶に 安藤孝助 200107
田掻牛洗ひ入日の瀬を汚す 高橋好温 馬酔木 200109
水牛に引かれて田掻きおおらかに 達山丁字 200202
畦崩し鞭打たれたる田掻牛 皆川盤水 春耕 200205
掛声に踏み出す一歩田掻牛 伊佐春子 春耕 200206
田掻牛泥にまみれて帰りけり 伊佐春子 春耕 200206
桐の花田掻の泥に落ちにけり 南うみを 風土 200307
田掻きしてたにはの里の日を均す 大竹淑子 風土 200308
棚田掻源太の田より水もらひ 藤原たかを 馬醉木 200309
田掻人嫌がる牛を引き入れて 木村仁美 馬醉木 200310
田掻牛泥の脚半をつけもどる 木村仁美 馬醉木 200310
雨の田を掻くとき泳ぐ仕草せり 今瀬剛一 対岸 200407
田掻牛仔は親のそば離れずに 赤座典子 あを 200408
夕風の畦に田掻機黙しをり 増田八重 酸漿 200409
腹の泥干割れて白き田掻馬 船田徳寿 万象 200409
田掻牛いつも伏目に息あらく 鈴木多枝子 あを 200506
濁り水はしる田掻に孤愁あり 木船史舟 200508
田掻終へ田を一周し牛去ぬる 近藤豊子 雨月 200509
椋鳥に見守られつつ田掻かな 小野タマ枝 酸漿 200608
下校児に田掻きの泥の匂ひけり 淵脇護 河鹿 200608
大空を降して次の田を掻けり 工藤ミネ子 風土 200711
畦の犬田掻の馬を目守るかに 瀧春一 深林 200901
水の愛たつぷり受けし田を掻けり 布川直幸 201206
走る水田掻きの水と相別れ 工藤ミネ子 風土 201208
祭牛を宥めすかして御田掻く 大橋晄 雨月 201209
後ろから鷺の付き来る田掻きかな 山田六甲 六花 201306
解きほぐし足らぬと田掻漢かな 山田六甲 六花 201306
夕暮の終へる気のなき田掻かな 山田六甲 六花 201306
野佛に薬罐あづけて田掻かな 山田六甲 六花 201306
美き酒米作らむといふ田掻かな 山田六甲 六花 201306
田掻牛都心の端の一枚田 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306
ゾンビかと紛ふ田掻を終へし貌 山田六甲 六花 201306
運悪しく書留の来る田掻かな 山田六甲 六花 201306
さざ波を逐うては寄する田掻きかな 藤生不二男 六花 201309
棚田掻き夜はもてなしの薬草湯 綿谷ただ志 馬醉木 201409
磯うつてもみあふ波や岬田掻く 綿谷ただ志 馬醉木 201508
田掻すみ著名の人の名札立つ 赤堀洋子 万象 201609
田掻きせぬ牛馬ばかりや草千里 柴田佐知子 201705
田掻機の音の中なる鐘をつく 山田六甲 六花 201706
全身の力を発条に田掻牛 大森道生 春燈 201707
泥こびりつく夕暮の田掻牛 今橋眞理子 ホトトギス 201711
父ありし遠き昭和の田掻馬 石橋みどり 202109

 

2022年4月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。