32句

釣上し鱸の巨口玉や吐    蕪村

作 品
作者
掲載誌
掲載年月
鱸よこたへ素戔嗚尊かな
岡井省三
200012
鱸釣るや運河に潮の差し来る
江木紀子
雨月
200101
鱸糶る鉤棒で床打ちつけて
澤野粂子
春耕
200111
鱸釣七つ道具を負ひて立つ
高木良多
春耕
200201
社家の昼鱸おろしてゐたりける
中島陽華
200208
潮錆びの釘に掛けある鱸網
岩崎皓子
雲の峰
200210
手作りのお品書き添え鱸(すずき)づくし
芦川まり
八千草
200306
まつすぐに来たる鱸の洗ひかな
中島陽華
200411
糶られたる鱸するどき鰓たてり
大坪景章
万象
200502
生き生きと鱸鰭ふる糶の市
宇根綾子
二輪草
200606
釣りあげし鱸光の玉散らす
宇根綾子
二輪草
200606
二尺余の鱸釣り上ぐ川おぼろ
河島瑞子
万象
200609
張翰の恋ひし鱸や夢の中
王 岩
あを
200711
張翰の恋ひし鱸に舌鼓
西本春水
あを
200802
打ち揃ひ雨月の鱸膾かな
谷村幸子
200812
鱸釣腰まで浸る夕日影
飯田角子
酸漿
200812
金串に打たるる鱸南洲忌
延広禎一
200911
煙草の火いくつか夜の鱸釣り
大崎紀夫
やぶれ傘
201001
釣糸の弛みて悔やむ鱸釣 栗城光雄 201011
鯊鱸底引網に力瘤 長崎桂子 あを 201110
大物の鱸に糶子どよめきぬ 四方由紀子 風土 201111
明石にて酒肴の鱸見つけたり 林哲夫 ぐろっけ 201202
魚売女うましと言ひし鱸跳ね 中石士亮 万象 201202
明石にて酒肴の鱸見つけたり 林哲夫 ぐろっけ 201202
宍道湖を窓に鱸の奉書焼 田下宮子 201211
背を向けしときに鱸のはねにけり 山田六甲 六花 201212
川沿のランチ鱸のポアレかな 園部早智子 ろんど 201302
与謝の海光かき分け鱸舟 豊田高子 万象 201312
トロ箱の鱸反りたる寒さかな 浜口高子 火星 201402
如何様に捌かるるとも鱸かな 碇天牛 雨月 201412
釣られゆく鱸銀鱗日を弾く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
逃したる鱸水底翻る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809

 

2021年8月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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