ステテコ     38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
落武者の島にすててこ干してあり 河村泰子 ぐろっけ 199908
すててこや甲乙丙の通知表 岬雪夫 199911
すててこや遊戯の器の蓋ずれし 延広禎一 200108
すててこや生垣越しの立話 宮城白路 風土 200211
すててこのままのごみだしはばからず 伊藤白潮 200309
すててこや単身赴任了へし夜 三井孝子 六花 200310
すててこの主がひそむ菓子長屋 森田蝌蚪 200310
飲食にすててこ汚しなほ生きむ 伊藤白潮 200508
すててこの行儀許せやビール抜く 達山丁字 200512
漁了へし漁父ステテコの船溜り 増田菖波 春燈 200609
すててこや脛にかつての火傷痕 小林正史 200710
媽祖祭果ててステテコ宿に干す 福島せいぎ 万象 200712
すててこの下に被爆の深き傷 辰巳比呂史 200811
人間探求派の裔よすててこ派となれり 石寒太 炎環 200908
ステテコの風はらみくる己かな 渡邉友七 あを 200909
すててこの胡坐のあやし上手なる 蘭定かず子 火星 201010
すててこの軽さ体操したくなる 安居正浩 201010
楽ちんの縞のすててこ寝音曲 延広禎一 201109
すててこや息災ならば望みなし 大西よしき ろんど 201209
すててこや明日巴里にも行けさうな 安居正浩 201210
病む夫に流行のステテコ穿かせたり 藤田京子 ぐろっけ 201210
藍染のゆるきすててこ寿(いのちなが) 延広禎一 201211
すててこや洒落者になり見せ付ける 太田健嗣 ぐろっけ 201310
すててこの女一献佛間かな 竹中一花 201311
桃色のステテコヘもの申しけり 辻水音 船団 201401
すててこの主慇懃に電話置く 阪本哲弘 201409
すててこの座る椅子なり日曜日 竹中一花 201409
すててこや人はいつから尾を捨てし 安居正浩 201410
すててこや木橋の下に風の道 布川直幸 201507
すててこや失ふものは何もなし 苑実耶 201609
すててこや消えぬ訛のいとほしく 江島照美 201610
すててこや号風天と発します 小田嶋野笛 末黒野 201611
ステテコは花模様ですお気に入り 辻響子 201809
ステテコや口に合はざる貰ひもの 原友子 201811
すててこや腰の曲がるも威張りん坊 岩崎藍 末黒野 201911
すててこや履歴書になき句歴欄 近藤真啓 春燈 202110
浄土への道は腹巻すててこで 高橋将夫 202209
すててこの父は朝より石のごと 吉田葎 202210

 

2023年6月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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