23句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雨雫かがやく李ほほばりぬ 南うみを 風土 200009
むきくれし李まつりの李買ふ 倭文ヒサ子 酸漿 200012
たまはりし李分けをり匂ひけり 東芳子 酸漿 200109
存分に睡らせくれし李の香 市場基巳 200209
鵯騒ぐ赤き李を捥ぐ我に 中里信司 酸漿 200309
にはとりと遊ぶ版画家李熟る 九万田一海 河鹿 200512
李はやぶつかり合うて熟れにけり 浅野恵美子 酸漿 200612
東洋史学びし昔李食む 出口賀律子 雨月 200709
果実酒の棚に李の瓶も増え 上原口チヱ ぐろっけ 200710
手のとどくかぎりは熱し青李 藤田宏 長城 200808
無冠なり李の下に憩ひをり 村田菊子 遠嶺 200810
夜はうるむ李どれにも子の歯型 伊藤白潮 200810
はにかめるやうに熟れゆく李かな 山田万里子 200810
杏李食うべ北京へ発ちにけり 岩下芳子 200810
出羽びとの笑顔を乗せて李着く 大原絹子 遠嶺 200910
李囓り血潮のたぎる句のほしや 東野鈴子 雨月 200910
夜もすがら李の匂ふ安居かな 山尾玉藻 火星 201008
百面相すはぶりついて李かな 中島陽華 201010
仁輪加はね終り初物李かな 中島陽華 201011
李ジャム煮る間に少し居眠りし 中尾廣美 ぐろっけ 201110
べんちやらを聴き流したる李かな 瀬川公馨 201211
人はいさ我には甘き李かな 星野早苗 船団 201304
お駄賃に李貰ひぬ媼づれ 伊庭玲子 201310
六十過ぎてちょつと不真面目李熟る つじあきこ 201409
つるつるの袖で李をみがきあふ 赤松赤彦 六花 201810
夕餉の灯映れる紅き李かな 西本花音 春燈 202108
酸つぱさのちよつと物足りなき李 酒井湧水 ホトトギス 202111

 

2022年6月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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