水中花 3       173句

水中花菊も牡丹も同じ色   長谷川かな女   川の灯

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
夢見るは罪とはならず水中花 小林朱夏 201007  
したたかに酔うて水中花に戯るる ことり 六花 201007  
麻酔さめ確とこの世の水中花 田辺博充 201008  
水中花遊び友だち偲ぶとき 小黒加支 酸奬 201008  
眠られぬ夜を生き生きと水中花 増田一代 201009  
バレリーナを夢みる少女水中花 森下康子 201009  
泡一つ吐きて生き生き水中花 塩路五郎 201009  
水中花夢に入りたるごとく立つ 水野恒彦 201009  
不老不死開ききつたる水中花 中野京子 201009  
乾盃の氷片わかち水中花 八染藍子 201009  
花ならば風に揺れたし水中花 千坂美津恵 201009  
水中花おはじき色の海暮るる 割田容子 春燈 201009  
単純な色にひらきし水中花 柴田佐知子 201009  
夜の窓に横顔のあり水中花 高倉和子 201009  
ひもすがら外をみてゐる水中花 佐藤喜孝 あを 201009  
水中花生れつゝあり玻璃の中 鎌倉喜久恵 あを 201009  
歌舞伎座にラインダンスの水中花 池田加寿子 201010  
身じろぎをしたき刻あり水中花 阪本哲弘 201010  
水注いで立たせてもらひ水中花 太田寛郎 201011  
記者室の男臭さよ水中花 久保東海司 201011  
水中花のぞくをんなの片えくぼ 橋本正二 201011  
とある店とある女の水中花 島谷征良 風土 201011  
眠られぬ夜の水中花うとましき 中条さゆり 201011  
好きな色みんな集めし水中花 亀井紀子 201012  
水中花懸想ごころがあぶくほど 田岡千章 201012  
水中花薄き俳誌に佳句のあり 小泉欣也 ろんど 201012  
猫嫌ひ猫好きに嫁し水中花 笹村政子 初鼓 201105  
死んでゐるいや生きてゐる水中花 布川直幸 201106  
水中花九鬼の旧宅下段の間 長谷川鮎 ぐろっけ 201106  
山荘の卓に一瓶水中花 水原春郎 馬醉木 201108  
ある筈もなき胸中の水中花 大島翠木 201108  
人の輪の遠くにありて水中花 割田容子 春燈 201109  
水中花生死のなきはあきたらず 中野さき江 春燈 201109  
真夜中やこの世の端に水中花 柴田佐知子 201109  
水中花は退屈な花雨続く 清海信子 末黒野 201109  
夜遊びに出かける前の水中花 佐藤喜孝 あを 201109  
諍ひのあとのむなしさ水中花 鈴木一三 末黒野 201110  
水中花東京ガールズコレクション 辻美奈子 201110  
自由てふ不自由のあり水中花 七田文子 201110  
置きかへて沖の展けし水中花 戸栗末廣 火星 201110  
誰言ふとなく引き寄する水中花 岡田愛子 京鹿子 201110  
在ればきつと叱つてくるる水中花 コ田千鶴子 花の翼 201111  
水中の余りなきほど水中花 荒井千佐代 201111  
飛び込んで私は湖の水中花 いそべみつ ろんど 201111  
御簾内は深き湖底や水中花 土居通子 ろんど 201111  
水中花水に心を開き初む 史あかり ぐろっけ 201111  
一人てふ不思議な安堵水中花 鷹崎由未子 花野 201112  
水中花咲かせ塵労癒すべし 松橋利雄 光陰 201203  
死にたいと幾たびもらす水中花 石川笙児 馬込百坂 201206  
水中花一人の刻を楽しめり 塩千恵子 201208  
近道は無きものと知る水中花 牧野慶 ろんど 201208  
病室にところを得たる水中花 亀井紀子 201209  
老ゆること忘れてゐたり水中花 塩千恵子 201209  
何の苦も無きことが苦よ水中花 塩千恵子 201209  
水中花変らぬ色を羨みて 柴田靖子 201209  
きれいごとばかり並べて水中花 花田心作 201209  
家ごもりする体調や水中花 中山純子 万象 201209  
水中花男の寡黙美しき 塩路五郎 201210  
水中花湖底のやうな喫茶店 宮井知英 201210  
水中花睡りつづける母見舞ふ 河口仁志 201210  
そこはかとなく揺らしみる水中花 河内桜人 京鹿子 201210  
校長が水足してをり水中花 柴田久子 風土 201210  
蝶来ぬは哀しからんや水中花 甕秀麿 201210  
己が性忘るるまじと水中花 平居澪子 六花 201210  
水中花すべて昔の話なり 藤田素子 火星 201210  
左から見る君の顔水中花 高野春子 京鹿子 201211  
囲はれて愛されなくて水中花 山口ひろよ 201212  
余生には余生の月日水中花 和田照海 京鹿子 201301  
水中花水に居ること忘じをり 神田恵琳 跫音 201303  
水中花夢寐に入つてしまひたる 水野恒彦 夢寐 201306  
水といふ透明な檻水中花 望月晴美 201310  
眼鏡屋のレンズ水いろ水中花 杉浦典子 火星 201310  
藍色の夢ばかりなり水中花 高野春子 京鹿子 201310  
水中花海へ向けたるとき開く 戸栗末廣 201310  
水中花眠れぬ夜の聞き上手 涌羅由美 ホトトギス 201311  
戰争で明るい地球水中花 佐藤喜孝 あを 201311  
水中花何んの花とも知れす咲く 瀧春一 花石榴 201312  
水中花子役の楽屋にぎやかに 瀧春一 花石榴 201312  
水中花なども盆供の中にあり 瀧春一 花石榴 201312  
真夜中の巡回一度水中花 宮路久子 201401  
存外にす早く咲けり水中花 西村節子 火星 201408  
水中花かすかな揺れを伝へけり 横山さくら 春燈 201408  
議論いつ次元違へし水中花 田所節子 201408  
身軽さの裏の空しさ水中花 岡真紗子 201408  
臨終は人の掌の中水中花 黒澤登美枝 201408  
門限は破るためあり水中花 千田百里 201408  
いつときを歓声浴びる水中花 黒澤登美枝 201408  
仮住ひ机上なるかな水中花 黒澤登美枝 201408  
泡として消えたきときも水中花 山下潤子 201409  
地下街のきらめきの中水中花 伊東和子 201410  
巻貝の渦を根元に水中花 片田きく 201410  
復興待つ仮設の家の水中花 河口仁志 201410  
また元の話に戻り水中花 竹由ひろ子 ろんど 201411  
猫の目の大きくなりし水中花 苑実耶 201411  
開き切るまでのときめき水中花 久保東海司 201411  
心根を思うてゐたり水中花 熊川暁子 201411  
水吸ひて水の澄明水中花 飛高隆夫 万象 201411  
水中花捨つるべき時失ひて 飛高隆夫 万象 201501  
水中花早く帰ると言ったのに 中谷三干子 船団 201502  
夜更けまで鉦鳴る町に水中花 栗原京子 201503  
ときめきを忘れてゐたり水中花 寺田すず江 明日葉 201505  
正しくは届かぬ話水中花 長谷川翠 馬醉木 201507  
うつし世は仮住ひとも水中花 徳田千鶴子 馬醉木 201509  
水にもらふ色あざやかに水中花 棚橋朗 201509  
友見舞ふグラスに開く水中花 城詰操 万象 201509  
水中花少し寄せおき机拭く 山田六甲 六花 201509  
葛飾の雨に買ひたる水中花 箕輪カオル 201509  
ゆらめきて水ゆらめきて水中花 山田天 雨月 201509  
水中花ひと日の疲れ身に溜り 一民江 馬醉木 201510  
浮きたがるコップの中の水中花 山田正子 201510  
水中花時々修羅のこゑあげぬ 柴田久子 風土 201510  
夢見なくなれば晩年水中花 竪山道助 風土 201510  
一途とはかなしきものよ水中花 望月晴美 201510  
会報の幽霊会員水中花 中田禎子 201510  
水中花水に開きて水の花 玉置かよ子 雨月 201510  
留守番の昼を眠たき水中花 栗山恵子 雨月 201510  
水中花乱れ勝ちなる己が居間 高橋照子 雨月 201510  
水中花この世へ吐息二つ三つ 嶋崎豊子 雨月 201510  
高熱の夫の寝息や水中花 笹村政子 六花 201510  
水中花静か静かな世界なり 森山あつ子 六花 201510  
打ち水を始めし午後や水中花 森山あつ子 六花 201510  
水中花額寄せ合ふ姉妹 森山あつ子 六花 201510  
水中花咲かせ宇宙の片隅で 森山あつ子 六花 201510  
鮮やかに色放ちたる水中花 森山あつ子 六花 201510  
病む人の眩しみゐたる水中花 永田万年青 六花 201510  
水中花憂き事しばし忘れけり 永田万年青 六花 201510  
色褪せてしまふのは嫌水中花 升田ヤス子 六花 201510  
水中花たゆたふてゐる夜明かな 升田ヤス子 六花 201510  
乙姫に溺れてみるか水中花 延川五十昭 六花 201510  
向こうから君の瞳や水中花 延川五十昭 六花 201510  
雨音の激しき夜の水中花 延川笙子 六花 201510  
水中花に背中をむけて着がへけり 鈴木直充 春燈 201510  
哀しめば頷き返す水中花 高橋和女 春燈 201510  
自らは打てぬ終止符水中花 卜部黎子 春燈 201510  
泡一つ溜息つくや水中花 池田節 春燈 201510  
水中花開き切るときみな笑まふ 井上浩一郎 ホトトギス 201511  
水中花何処から見ても真正面 前田美恵子 201511  
水中花息継ぐやうに泡ひとつ 松原智津子 万象 201511  
仏壇の隅に置かれし水中花 瀬島洒望 やぶれ傘 201511  
原因はつまらないこと水中花 谷口一献 六花 201511  
水中花ワイン一滴落としけり 谷口一献 六花 201511  
頬濡らし鳴呼水中花きつと愛 谷口一献 六花 201511  
淑やかに縺れてをりし水中花 谷口一献 六花 201511  
水中花に水やり過ぎてふことはなし 谷口一献 六花 201511  
水中花たれも居ぬとき息吐きぬ 荒井千佐代 201511  
記者室のをとこ臭さよ水中花 久保東海司 風鈴 201512  
寝つかれぬ闇を泡して水中花 森田尚宏 201511  
飼ふごとく水替へてをり水中花 奥名房子 201602  
友の訃や泡一つ吐く水中花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
友の訃や泡一つ吐く水中花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
縁側に和む父子や水中花 栗山よし子 馬醉木 201608  
客を待つ暖簾・福助・水中花 林昭太郎 201608  
点滅の留守番電話水中花 楠原幹子 201608  
水中花ノンアルコールを酌み交はし 栗原公子 201608  
水中花花気だるき声の研ナオコ 宮ア高根 201609  
はげましの時には重荷水中花 窪田粧子 馬醉木 201609  
心なき言葉戻らず水中花 小泉三枝 春燈 201609  
一片の陰りも持たず水中花 門伝史会 風土 201609  
一途とは淋しさもあり水中花 望月晴美 201609  
髪切つて己はげます水中花 渡部良子 馬醉木 201610  
光りつつ水含みゆく水中花 安藤久美子 やぶれ傘 201610  
頷づかるばかりの母や水中花 池村禎子 京鹿子 201610  
誰がために存在つくす水中花 山崎靖子 201610  
水中花いつしか恋に遠くなり 田代貞香 201611  
バーテンの訥弁が良し水中花 是松三雄 末黒野 201611  
句は成らず水中花ちょと揺らしみる 隅田恵子 雨月 201612  
水中花咲きて眠れぬ花となり 七種年男 輪中の空 201612  
後期高齢水に飽きたる水中花 木戸渥子 京鹿子 201709  
うたた寝の視界の中の水中花 笹村政子 六花 201709  
掌中の珠と愛でをり水中花 秋葉雅治 201709  
アナタノ過去シリタイデスネ水中花 甕秀麿 201709  
退屈の色に開きて水中花 永淵惠子 201709  
開き切りやがて虚しき水中花 岩月優美子 201710  
いくつもの息つなぎ合う水中花 河西志帆 京鹿子 201710  
何もかも見られてゐたる水中花 赤松有馬守破天龍正義 六花 201710  
震度一有りしと覚ゆ水中花 谷口一献 六花 201710  
震度一有りしと覚ゆ水中花 谷口一献 六花 201710  
一日を微恙かこつや水中花 岡田史方 末黒野 201710  
水中花褪せたる色の喫茶店 加藤タミ 末黒野 201710  
現し世のしがらみ知らず水中花 安野眞澄 201711  
まだぬくみある言の葉よ水中花 加藤峰子 201711  
留守勝ちの村の駐在水中花 尾崎みつ子 雨月 201711  
水中花手足重たくなりにけり 竹内弘子 あを 201805  
水中花恋の水泡ののぼりつぐ 竹内弘子 あを 201805  
水中花咲きつづくるは哀しきと 江島照美 201809  
マスターの今日も不機嫌水中花 豊谷ゆき江 春燈 201809  
やさしさの嘘を通しぬ水中花 高村令子 風土 201810  
地下街や昼のカフェの水中花 土井三乙 風土 201810  
しばらくはいのちの色を水中花 宮崎紗伎 春燈 201811  
地震去りぬ泡ひとつぶに水中花 田岡千章 201812 水中花 →1

 

2019年7月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。