水 盤    31句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
申訳ほどの田舟を水盤に 後藤比奈夫 ホトトギス 199912
水盤に据ゑたる男鹿の吹雪石 後藤比奈夫 ホトトギス 199912
水盤を抱へて通る四脚門 大和田鏡子 俳句通信 200007
水盤の石とあれこれ話し込む 赤座典子 あを 200107
旅立ちの朝の水盤満たしけり 桜井葉子 遠嶺 200312
母の月日ありぬ青磁の水盤に 大橋敦子 雨月 200408
水盤の藍の余白や睡蓮花 小林成子 200509
石を置く水盤おほひなる宇宙 近藤喜子 200610
病窓の下は水盤燕子花 大空純子 ぐろっけ 200709
水盤の白き香や蔵座敷 内藤紀子 遠嶺 200808
水盤の水替へてをり睡蓮花 小澤菜美 200910
水盤に水足し今日の始まりぬ 横尾惠子 200911
何活けよ母の遺せし水盤に 大橋敦子 雨月 201108
持つことも叶はぬ水盤青磁美し 大橋敦子 雨月 201108
水盤に塵を浮かべて病みゐたり 清海信子 末黒野 201109
水盤に活けたき花を考ふる 大橋敦子 雨月 201109
水盤に八月の葉を浮かべけり 長崎桂子 あを 201410
水盤や師を追善の花やこれ 竹内喜代子 雨月 201411
水盤の水のさ揺れや盆の入り 亀井紀子 201609
水盤に浮かべてみたる散蓮華 住田千代子 六花 201612
水盤の石ことさらに片寄せる 岩井京子 201712
水盤や水石沖の烏帽子岩 小林文良 春燈 201810
十薬を活くる水盤絵画展 小倉純 末黒野 201810
水盤や小蟹二匹を遊ばせて 沼田巴字 京鹿子 201906
水盤を四海と思ひ目高かな 定梶じょう あを 201910
水盤にやっと生け終へ年の夜 長崎桂子 あを 202103
水盤に紅き葉浮いて凍りけり 森美佐子 やぶれ傘 202105
水盤に余白のありて花菖蒲 藤生不二男 六花 202109
くさぐさを活くる水盤どこへやら 柿原よし子 春燈 202110
南限の花水盤にくるりくるり 山田六甲 六花 202205
持て成しは水盤散らすヘンルーダ 鈴木公子 202212

 

2023年5月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。