酢 茎      42句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
酢茎売稲荷の前に立ちにけり 竹内悦子 199903
朝毎に香る酢茎や京の寺 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911
飯進み進み朝餉の酢茎かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911
酢茎買ふ錦小路のど真ん中 杉良介 199911
酸つぱさに目覚めし朝の酢茎かな 稲畑汀子 ホトトギス 199911
社家町に添うて小流れ酢茎売る 朝妻力 雲の峰 200112
酢茎売り当り日の荷を仕舞ひけり 朝妻力 雲の峰 200112
比叡山白くなりけり酢茎買ふ 平田紀美子 風土 200202
へそ石の京の真中に酢茎売 高松由利子 火星 200202
門川や天秤重石の酢茎桶 船越美喜 京鹿子 200302
風さぶに熟寝もあるか酢茎樽 沼田巴字 京鹿子 200304
酢茎漬石吊り樽の並ぶ社家 田村七三栄 築港 200502
母想ひ老の歯に噛む酢茎かな 斉藤陽子 雨月 200602
酢茎漬静処よろしと宣へり 小形さとる 200603
雪の味したる酢茎を貰ひけり 竹中一花 200603
酢茎菜の香のかたまりの賀茂路かな 久保田雪枝 雨月 200703
東京育ちなれど夫婦の酢茎好き 新倉舒子 200703
東京育ちなれど夫の酢茎好き 新倉舒子 200803
朝粥に一品添ふる酢茎漬 仙石君子 雨月 200903
天びんの撓りゆたかに酢茎樽 山本耀子 火星 200903
庭一面天秤漬けの酢茎樽 小阪律子 ぐろっけ 200903
京の路地酢茎香りて来る宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
酢茎漬つけ終へ母は入院す 佐山五稜 風土 201001
上加茂や戸毎ににほふ酢茎漬 さのれいこ 春燈 201002
塀沿ひに並び出を待つ酢茎樽 安居正浩 201003
酢茎樽干されし賀茂の豊かなる 宮崎左智子 201004
酢茎買ふマニキュア赤き異邦人 前川ユキ子 201103
大本山の闇に据ゑたる酢茎樽 コ田千鶴子 花の翼 201111
手塩てふ愛情注ぐ酢茎漬け 松岡和子 201304
下宿とは酢茎の桶の横の部屋 井上浩一郎 ホトトギス 201304
幸せのこみあげてくる酢茎噛めば 橘正義 春燈 201305
路地香る酢茎ぶぶ漬おばんざい 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311
酢茎売る数珠と守りを傍らに 渡部法子 201402
魚屋からホース伸び来し酢茎樽 辻水音 201403
酢茎漬の重石さまざままる四角 坂根宏子 野山の道 201404
上賀茂の生活うかがふ酢茎漬 飯田美千子 201503
川沿の小径にぎはふ酢茎桶 箕輪カオル 201702
眠りこそ旨さの秘密酢茎樽 沼田巴字 京鹿子 201710
坂町に酢茎を買ふや比良暮色 深川淑枝 201803
酢茎の香錦市場の右ひだり 宮内とし子 201902
産土の風の匂ひや酢茎噛む 今村千年 末黒野 202104
京都駅烏丸口や酢茎の香 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211

 

2023年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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