宗 祇     40句

(宗祇忌(旧暦7月30日)に因み)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
宗祇水引きて囮の鮎飼へり 野原春醪 馬醉木 199902
のびやかな宗祇の文字や山笑ふ 三代川次郎 俳句通信 199904
宗祇水汲むに扇子を落しけり 松崎鉄之介 199912
宗祇の水飲んで踊りの輪に入りぬ 石鍋みさ代 春耕 200011
うすものの僧が来てゐる宗祇水 永田等 200012
水無月の鳩尾へ落つ宗祇水 戸田春月 火星 200109
宗祇水入れみなづきの流れかな 吉田島江 火星 200109
宗祇水を掬ふ掌白南風に 加藤廣子 火星 200109
夕焼の柄杓掛けあり宗祇水 杉浦典子 火星 200109
ペン胼胝を浸して涼し宗祇水 飯塚ゑ子 火星 200109
旅空にあきつと吹かれ宗祇の忌 大橋敦子 雨月 200110
宗祇忌の流れにすすぐ貝割菜 岡田透子 百鳥 200112
宗祇水よべ踊りたるたかぶりに 大串章 百鳥 200210
うしろ姿の宗祇の越ゆる雪の山 神蔵器 風土 200303
踊下駄鳴らして掬ぶ宗祇水 川勝春 馬醉木 200311
宗祇水むすぶ杓にも月の影 手島靖一 馬醉木 200311
時雨来て宗祇の墓の艶めける 上石哲男 築港 200402
雪蓑を着け行く宗祇旅に病む 深川敏子 春燈 200503
宗祇忌や錠剤飲んで旅に出る 和田珠 栴檀 200511
室町の世を今に継ぐ宗祇の忌 稲畑汀子 ホトトギス 200609
宗祇みち早も紅濃く花アロエ 小枝秀穂女 ぐろっけ 200612
踊り終へ宗祇水にて喉うるほす 齋藤陽子 200711
美濃ここに宗祇の水に瓜浸し 水野節子 雨月 200711
数へ日に含む幸せ宗祇水 中里カヨ 酸漿 200902
初冬の夕ベのしらべ宗祇水 阿部ひろし 酸漿 200907
宗祇句碑桜紅葉のなかにあり 石原節子 春燈 201001
はだれ雪宗祇の汲みし連歌井戸 野口喜久子 ぐろっけ 201105
水底に柳落葉や宗祇@水 大西まりゑ 酸漿 201106
朝涼や宗祇の墓の苔衣 能村研三 201108
宗祇の忌縮緬袋の籔を引く 長谷川鮎 ぐろっけ 201109
ひぐらしの遠音に暮るる宗祇水 臼杵游児 春燈 201210
「宗祇水」の澄めるを掬す旅の朝 酒井秀郎 返り花 201211
八朔の鯉の叩きし宗祇水 浜口高子 火星 201211
宗祇水澄みて郡上に灯の点り 小林共代 風土 201212
連歌所の門扉開かる宗祇の忌 藤田かもめ ぐろっけ 201302
蟻湧くやここを曲がれば宗祇の碑 内藤静 風土 201610
宗祇水てふ水湧けりひやひやと 松本三千夫 末黒野 201712
夏柳宗祇の水に散りにけり 山田六甲 六花 201910
筆洗ふ影のみじかき宗祇の忌 石橋邦子 春燈 201911
退屈な宗祇の句集もどり梅雨 山田六甲 六花 202109

 

2023年8月11日 作成

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