スキー     85句

紅茶のむ少女ら夜もスキー服   中島斌雄    ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
もんどり打つて地に着くスキー帽 山田禮子 きらら 199800
スキー帽の男に時効せまりたる 青山茂根 銀化 199901
白銀にスキーで描く大きな詩 長山あや 円虹 199904
転ぶたび青空掴むスキーかな 長山あや 円虹 199904
一つづつ荷を背負ひ着くスキー客 今井千鶴子 円虹 200003
スキーの荷積み上げて一家族たり 今井千鶴子 円虹 200003
名を呼ばれスキー学校生徒たり 今井千鶴子 円虹 200003
太陽やスキー学校始まりし 今井千鶴子 円虹 200003
玉串を捧げる巫女のスキー焼け 中川冬紫子 春耕 200004
スキー履くたかぶりいつか無かりけり 行方克巳 知音 200103
宣誓の谺やスキー競技会 官沢房良 200105
宙へ出るジャンプスキーの先の反り 官沢房良 200105
天翔るため高きへとスキー負ふ 官沢房良 200105
先頭のスキー森陰より出づる 官沢房良 200105
スキー山のリフトを埋め千草原 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202
スキーより戻りし人に見舞はるる 山田暢子 風土 200202
夜のスキー狐火と見ゆ岩つ原 関口ゆき あを 200202
幼らのビルの谷間のスキー場 家塚洋子 酸漿 200203
雪解靄湖に沈みてスキー了ふ 澤田緑生 馬醉木 200204
トランプの始まるスキー列車かな 青池亘 百鳥 200204
スキー大会蔵王の嶺の晴れわたり 三宅句生 馬醉木 200205
コーヒーや立てたるスキー見ゆる窓 田中武彦 六花 200205
あつけなく発つ子を乗せしスキーバス 中島たまな 200206
七転び七回起きるスキーヤー 篠田大佳 あを 200302
滑り出しもう恐がらぬスキーの子 塩川雄三 築港 200303
一齊に降りてスキーの客ならず 中原道夫 銀化 200303
芝枯るゝスキーコースになるために 後藤洋子 ホトトギス 200304
スキー大会準備猿の視野の中 瀧梢 雨月 200304
スキー板磨くや進行形の恋 鈴木照子 200305
野沢菜の漬物も下車スキーバス 曽根治子 銀化 200305
低気圧の中に入りたるスキーかな 木村幸子 帆船 200404
薬玉を割ってスキー場開きする 筒井圭子朗 ぐろっけ 200404
巫のひとりスキー焼けてをり 梅村五月 栴檀 200406
スキーより孫の手土産ボールペン 大貫保子 帆船 200408
スキー帽総領米屋継がざりし 柴崎甲武信 春燈 200412
雪なくて欠伸そろへりスキー場 熊谷ゆり 帆船 200503
退官を祝ふ集ひやスキー宿 大和あい子 百鳥 200503
スキーの夫双手にて嬰抱いてをり 川越勢津子 200504
爺ケ岳の懐借りてスキーかな 市川十二代 ぐろっけ 200504
雲影の迅く滑り落つスキー場 三関浩舟 栴檀 200506
水上スキー弧の頂点に崩れたる 廣島泰三 200508
風に髪遊ばせ夏のスキー場 三井孝子 六花 200510
水上スキーいのちしぶきをあげにけり 遠藤真砂明 波太渡し 200510
スキー場遠慮の要らぬ大炬燵 森理和 あを 200602
スキーで渡る吊橋ゆれどうし 山田耕子 京鹿子 200603
玄関にある上等のスキー靴 村上和子 ぐろっけ 200604
貸しスキー誘ひに勝てず辷りみる 小田知人 ぐろっけ 200703
さんらんと曉の樹氷やスキー行 瀧春一 200706
現はれてスキーは嶺をおとしくる 瀧春一 200706
スキーバス行けど行けども星のなか 山田美恵子 火星 200804
面影ひとつ消しもあへずにスキー穿く 瀧春一 深林 200901
山の子のスキー授業や面滑降 竹内悦子 200904
スキーする山のつづきに火噴く山 村松紅花 ホトトギス 200906
三人でスキーきょうそうがんばった 森下ちさと 201003
応援の国旗の前をスキー過ぐ 広瀬峰雄 201005
スキー校児らの黄色は弾けとぶ 島純子 ぐろっけ 201006
涙ぐみ足踏ん張ってスキーの子 須賀敏子 あを 201103
乗初はスキーリフトでありにけり 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203
スキーウェアーの色を浮かせる銀世界 吉野夢宙 201205
新調のスキー靴置く若夫婦 大西ユリ子 ぐろっけ 201303
直滑降つらぬく長老スキーヤー 細川洋子 201303
スキー場れん休中日太こんざつ 森下千聖 201304
スキー靴脱ぎ狭めたる宿の土間 荒木泊代 ぐろっけ 201304
スキージャンプ警点越ゆる十六才 三浦澄江 ぐろっけ 201307
ころんでも又ころんでもスキーの子 須賀敏子 あを 201403
ローズピンクのスキーウェアちょと猫背 たかはしすなお 201503
追いつけばすぐ滑りだすスキーかな たかはしすなお 201503
モーグルといへど潜らぬスキー板 八木健 八木健俳句集 201509
勇姿とはスキージャンプの宙のひと 石田きよし 201603
嶺眩し転ばぬやうに初スキー 須賀敏子 あを 201603
子供等はスキーに出かけ去年今年 有賀昌子 やぶれ傘 201604
スキー客来るはまだ先萩芒 稲畑汀子 ホトトギス 201609
転ぶこと覚えスキーを学びけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
レジェンドと云はれ空飛ぶスキーヤー 七郎衛門吉保 あを 201804
雪肌に触れスキーヤーやはらかし 望月晴美 201804
あらあらと転び乍らのスキーかな 須賀敏子 あを 201804
スキー靴脱ぐや両脚無重力 谷貝美世 末黒野 201805
禰宜祓ふ月山の夏スキー場 沼澤石次 馬醉木 201808
満喫のスキーゲレンデ筋肉痛 荻布貢 201902
身を反らしそらし水上スキーかな 大石よし子 雨月 201910
逝く時に持ちゆきたきはスキー板 高野昌代 202002
風を読みジャンプスキーヤー滑空す 伊藤昌枝 202006
人生も大回転のスキーヤー 高橋将夫 202102
湯けむりのなかや蔵王のスキー宿 澤田明子 春燈 202103
曾孫たちスキーに夢中といふ電話 田中藤穂 あを 202203

 

2023年1月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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