白子干     49句

腰越や日向まかせの白子干し   高橋洋司   ザ・俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
白子干し巨きな空の暮れのこる 中原道夫 銀化 200006
放蕩や枡をこぼるる白子干 松本康司 銀化 200006
白子干飯拵へは暗算で 二瓶洋子 六花 200007
大南風ほどよく白子干し上る 升本行洋 春耕 200008
太き指太く使へり白子干し 鳴海清美 遊び蔓 200105
島の路地坂道ばかり白子干 細川知子 ぐろっけ 200105
納豆に混ぜて朝餉の白子干 二瓶洋子 六花 200107
白子干し進化途上の物混じる 中原道夫 銀化 200205
白子干す簀に遍照の天日かな 友田直文 200206
白子干つかみ量りの行商女 大竹節二 春耕 200206
白子干封切る前に猫並ぶ 横山迪子 六花 200305
浜風のゆるき日の窪白子干す 木村仁美 馬醉木 200306
あるもので済ます昼餉や白子干 宮城白路 風土 200306
一島の日和余さず白子干す 柴田近江 200306
荒れ仕舞てふ西風止みて白子干す 服部菰舟 雨月 200306
白子干して捕鯨の昔自慢とす 服部菰舟 雨月 200306
白子漁出船の前の網を干す 清水伊代乃 酸漿 200404
日の匂ひ箸につまむや白子干 池田耕二 百鳥 200405
箸休め大根なます白子干 金澤明子 200505
海神わたつみの上機嫌なり白子干す 戸田春月 火星 200506
石段の尽きて路地裏白子干し 宮川迪夫 遠嶺 200507
白子干す浦の暁光ひろげつつ 松本幹雄 馬醉木 200705
白子干ちひさな烏賊が混ざりをり 竹内弘子 あを 200705
欲しがらぬ母に荷造り白子干 後藤洋子 ぐろっけ 200706
様々に曲がりくねりて白子干 秋千晴 200708
潮鳴りや肩の高さに白子干す 太田慶子 春燈 200907
白子干し島近径の通学路 伊藤紫都子 200911
ひらがなのやうに生きたし白子干 中山皓雪 201006
やはらかな日差しによぢれ白子干 西田拓郎 201012
昼月の色となりゆく白子干 柴田佐知子 201105
漁婦の手に浜一面の白子干 片岡良子 雨月 201106
島の日に追はれてたたむ白子干 服部鹿頭矢 馬醉木 201206
特上の白子干とて海老混じる 三村純也 ホトトギス 201307
白子干す犬は烏を吠え通し 仙頭宗峰 万象 201506
潮騒の綺羅汲み上げし白子干 伊藤とほ歩 ホトトギス 201508
立ち上がる百千万の白子干 齋藤厚子 201508
干し棚の湯気ちぎれゆく白子干 大崎紀夫 虻の昼 201510
白子干す混じる小海老の色淡く 阿部重夫 末黒野 201604
朝市や枡をあふるる白子干 原友子 201607
風と日をたつぷり白子干し上がる 加山ひさ子 万象 201608
白子干し百畳ほどに広げをり 苑実耶 201704
白子干売る潮荒れの十指かな 今瀬一博 201705
白子干す釜揚げの湯気日に染まり 田所節子 201706
久方の光の端に白子干す 柴田佐知子 201809
腰越の港は小さし白子干し 福島茂 201906
海近き吾子より届く白子干 鈴木石花 風土 202105
銀の目の一尾毎あり白子干し 小巻若菜 やぶれ傘 202105
口上に盛り上がりゆく白子干し 竹村淳 202109

 

 

2022年2月9日 作成

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