紫 苑    104句

山晴れが紫苑切るにもひびくほど    細見綾子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紫苑咲く建築現場の仮厠 竹部千代 199911  
思い出は音のないまま紫苑咲く 河野志保 海程 200002  
ゆき渡る紫苑の風に集ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200006

祝 

紫苑九百号

紫苑咲くイーハトーブの郷あたり 武田ともこ ぐろっけ 200101  
紫苑挿すびいどろに湖引寄せて 岡田貞峰 馬醉木 200101  
故里の水音消えて花紫苑 稲辺美津 遠嶺 200101  
雨は止み風をさまらぬ紫苑かな 鷹羽狩行 200110  
咲きそむる紫苑身の丈越えてをり 松崎鉄之介 200111  
静かなる日々を願ふや紫苑咲く 遠藤匡子 遠嶺 200112  
山裾の木造校舎紫苑咲く 佳藤木まさ女 春耕 200112  
乱れ咲くコスモス紫苑異人墓地 水原春郎 馬醉木 200112  
大雨の何事もなく紫苑咲く 倭文ヒサ子 酸漿 200201  
新たなる一歩紫苑のかたまりし 高村洋子 遠嶺 200201  
さみしさの丈と思ひし紫苑かな 宮倉浅子 遠嶺 200201  
過疎の空おだやかになり紫苑咲く 高梨美佐子 遠嶺 200201  
一叢の紫苑や空の紺深み 江木紀子 雨月 200201  
気ままやな紫苑の丈は我が背丈 須佐薫子 帆船 200207  
好みたる紫苑手向けし母の墓 松本静香 帆船 200211  
雲を得て紫苑は丈をつくしをり 佐藤喜孝 あを 200211  
古井戸に紫苑咲きゐて虚子旧居 木暮剛平 万象 200212  
天正の仁王門なり咲く紫苑 古川さかえ 酸漿 200212  
紫苑咲くあたりより昏れ湖の村 足立典子 雨月 200212  
手招きに紫苑いただきふた七日 冨田はるみ 対岸 200212  
窓辺まで丈を伸ばし来紫苑かな 大堀鶴侶 雨月 200212  
三尺の橋に橋の名紫苑咲く 原茂美 雲の峰 200212  
ひとゆらぎ色放ちたる紫苑かな 田中幹也 万象 200212  
紫苑の丈仰ぎて細見綾子亡し 矢島久栄 200301  
ぬきんでし紫苑に蝶の集まれる 神長裕子 200312  
紫苑咲く喪ごころなだめ盆点前 吉武千束 200312  
紫苑咲く山城跡は風ばかり 岸田雨童 草の花 200401  
静かなる風に揺れをり野の紫苑 福澤乙 酸漿 200401  
紫苑咲く風の高さに乱れなく 舩越美喜 京鹿子 200401  
かはたれの太鼓橋越ゆ花紫苑 九万田一海 河鹿 200402  
虚子庵の花待つ紫苑葉を拡ぐ 岡村葉子 栴檀 200410  
涼風や虚子の名残の紫苑立つ 三関浩舟 栴檀 200411  
経師屋の奥に人声紫苑咲く 中谷葉留 風土 200412  
眠られぬ火山灰降る村の花紫苑 奥田茶々 風土 200412  
紫苑晴海女の小路のひつそりと 宇野慂子 万象 200412  
山深く住む人の道紫苑咲く 松本重昭 200412  
こつこつと山頂めざし紫苑かな 高村洋子 遠嶺 200412  
かぜふけば紫苑なだれて淡々し 瀧春一 菜園 200509  
吾が丈を越えて紫苑の咲きはじむ 市橋幸代 築港 200512  
丈のままたほれて咲きし紫苑かな 石脇みはる 200602  
括られて丈の伸びたる紫苑かな 遠野萌 200605  
荷駄鞍の赤きも干され萩紫苑 瀧春一 常念 200606 旅吟
つぶやけば七十九歳紫苑咲く 神蔵器 風土 200611  
束ねても淡さかはらぬ紫苑かな 遠山のり子 200612  
祝婚や紫苑の丈に虻遊び 大畑善昭 200612  
観音へとどけ紫苑をわたる風 大坪景章 万象 200801  
括られて紫苑の丈のありにけり 西口万佐子 200801  
沖島は紫苑盛りの径ばかり 奥田妙子 ぐろっけ 200801  
色褪せし紫苑ひと叢ただ茫茫 丹生をだまき 京鹿子 200802  
紫苑に来し豹紋蝶を撮りにけり 松崎鉄之介 200812  
風寂びて紫苑に残る空の色 コ田千鶴子 馬醉木 200812  
前籠に紫苑息子の名は翔太 中原幸子 船団 200903  
むらさきの虚子の紫苑や丈競ふ 神蔵器 風土 200911  
古民家に戸口を探す紫苑晴れ 野崎タミ子 炎環 200912  
一叢の紫苑の中に母の在り 野口光江 遠嶺 201002  
秋蝶の蜜に親しむ紫苑晴 田中一美 ろんど 201101  
紫苑晴サッカー場の門の鍵 猪爪皆子 201101  
紫苑咲く仰ぐ子の背を越すきほひ 池田倶子 雨月 201101  
阿修羅像に少年の面紫苑咲く 本多俊子 201107  
台風に耐へたる紫苑咲きにけり 小川玉泉 末黒野 201112  
人怖ぢの癖や紫苑に立つ夕べ 藤原若菜 春燈 201112  
さきがけの紫苑一輪天を向く 吉村さよ子 春燈 201112  
紫苑咲き入れ替り来る双子猫 三橋早苗 ぐろっけ 201201  
高き茎挙げて日を呼ぶ紫苑かな 森清堯 末黒野 201202  
紫苑晴れ母の着物の身に添ひて 池内結 ろんど 201202  
紫苑咲くその名をつけし学生寮 小川涼 201202  
はつかなる風の紫苑や観世音 北崎展江 くりから 201209  
金婚や紫苑の庭に集まりぬ 高尾豊子 火星 201211  
気兼ねせる紫苑の色かとも思ふ 原友子 201212  
御神坂や溝蕎麦・紫苑雨に闌く 田中貞雄 田中貞雄自註句集 201301  
愚痴言はぬ母の面影紫苑咲き 吉田宏之 201301  
紫苑採る母の齢の倍を生き 菅野蒔子 末黒野 201301  
母の忌や紫苑の日差高くして 植田桂子 馬醉木 201312  
紫苑咲き出で風高き午下となる 樺山翠 雨月 201312  
纏向に高く括らる紫苑かな 有本南陵 ろんど 201401  
住み古りし海辺の明け暮れ紫苑咲く 三浦澄江 ぐろっけ 201401  
お互いの遠慮の消えて紫苑かな こうのこうき ろんど 201402  
湿原の風のさやぎや紫苑晴 庵原敏典 末黒野 201404  
四十九日紫苑の咲くを待つばかり 内海良太 万象 201411 中山純子先生
紫苑咲くきのふの我に会ふごとし 雨宮桂子 風土 201501  
虚子庵の飛び石づたひ紫苑かな 奥田茶々 風土 201501  
山門の前に紫苑のやや傾ぎ 大崎紀夫 虻の昼 201510  
揺れやんでそれぞれ傾ぐ紫苑かな 大崎紀夫 虻の昼 201510  
わが背丈超ゆる紫苑や茎強し 小川玉泉 末黒野 201512  
おとなへば紫苑ちりばめ友の庭 椿和枝 201601  
客一人送りし門辺紫苑咲く 飯田ひでを 201601  
斜が似合ふ湯殿の前の紫苑かな 瀬川公馨 201601  
紫苑咲き野の涯に聳つ浅間山 室伏みどり 雨月 201611  
紫苑咲く取壊されし家の跡 廣瀬雅男 やぶれ傘 201611  
豪邸の跡地に高し花紫苑 奥山テル子 万象 201612  
夕風の紫苑を母に手折りけり 水野加代 万象 201612  
草ながら見上ぐるほどの紫苑かな 松本三千夫 末黒野 201612  
咲きつづく紫苑の月日ゆるぎなく 稲畑汀子 ホトトギス 201702  
道草の姫紫苑挿すジャムの瓶 岡崎春菜 万象 201708  
裏庭の紫苑今年も花ゆたか 小川玉泉 末黒野 201712  
紫苑咲く花のゆかしさ匂ひ初む 本多俊子 201712  
虚子庵の庇紫苑のとどきさう 森清堯 末黒野 201802  
虚子庵の惚け紫苑や秋の風 岡野里子 末黒野 201802  
薄雲のかかりて紫苑日和かな 小林輝子 風土 201802  
一片の雲なき空や紫苑晴 中貞子 201811  
仏壇と墓前へ庭の紫苑剪る 小川玉泉 末黒野 201812  

 

2019年9月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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