霜 焼     41句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
火の色の霜焼膏を女買ふ 八牧美喜子 200004
子の頃とちがふ指より霜焼けし 長谷川鉄夫 200101
霜焼の今や天然記念物 山田六甲 六花 200202
霜焼の少女に抱かれ募金箱 熊丸淑子 馬醉木 200204
指切の小指霜焼け円い空 西塚成代 六花 200204
難聴の耳朶におまけの霜焼着く 笠原ひろむ 200303
霜焼にかかりぬ足の指の先 二村蘭秋 雨月 200303
福相にして霜焼の地獄耳 勝亦年男 200305
霜焼のいぢりぐせつく耳のたぼ 荒井和昭 200404
霜焼の跡に寄宿の懐古あり 稲畑汀子 ホトトギス 200501
絶世の美女霜焼を託ちけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501
霜焼といふ郷愁のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200501
霜焼といふ診断を下されし 稲畑汀子 ホトトギス 200501
耳といふ霜焼に好まれしもの 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501
この年にして霜焼の迂闊なり 中里信司 酸漿 200603
兵の日の霜焼の痕指にあり 北村芳夫 四葩 200603
いもうとの霜焼の手の小さかり 小山内巌 百鳥 200604
霜焼と昭和をまとい今日を生く 平野きぬ子 八千草 200607
霜焼に試験勉強一休み 井上綾 ぐろっけ 200702
霜焼の手もて宿題せしことも 辰巳比呂史 200704
離島めく足の小指の霜焼けて 服部早苗 200704
算術は苦手霜焼痒くなる 半田順子 馬醉木 200705
霜焼けの耳朶きらふ帽子かな 仁平則子 200805
霜焼に母貼りくれし烏瓜 大坪景章 万象 200901
霜焼を知らぬ子供の手を摩る 羽生きよみ ぐろっけ 200903
霜焼けのむらさき色の蕗の薹 河崎尚子 火星 201006
昭和遠し霜焼の子のもうをらず 野沢しの武 風土 201105
霜焼のかゆきにつけて母恋うて 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105
霜焼の小指まで似る姉妹 福島松子 ぐろっけ 201205
しもやけの指赤く腫れ宝石展 村田とくみ ぐろっけ 201206
霜焼にただるる鶏冠山の国 瀧澤伊代次 自註句集 201212
学童のままの霜焼け北京刀自 品川鈴子 ぐろっけ 201311
帰国ハグ霜焼膨れの手は柔らか 品川鈴子 ぐろっけ 201312
霜焼の耳がこらへる世迷ひ言 鈴木セツ 201404
衿立てて霜焼け耳を労りぬ 鈴木セツ 201503
不覚にも足に霜焼塗ぐすり 竹内悦子 201504
霜焼けを包みてやりしこと遥か 井上信子 201602
霜焼にまほらでありし手湯足湯 熊埜御堂義昭 ホトトギス 201804
霜焼けが指の半分占めてをり 出口誠 六花 201904
菊練りをする間霜焼忘れゐし 米川喜美代 春燈 202303
猫抱いて霜焼の手を労りぬ 宮井知英 202308

 

2023年12月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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