霜くすべ     23句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
天上に星の混み合ふ霜くすべ 中田ゑみこ 馬醉木 199912
峰の星みな熟れてをり霜くすべ 水内慶太 銀化 200006
地下足袋で踏み出す父の霜くすべ 皆川盤水 春耕 200007
暗き灯の通り過ぎたる霜くすべ 石田阿畏子 馬酔木 200106
火に少し濁りありたる霜くすべ 能村研三 200205
霜くすべ石積むごとく齢重ね 藤井昌治 200207
全景に山をめぐらし霜くすべ 和田照海 京鹿子 200207
霜くすべ朝刊の煤払ひけり 金升富美子 200306
霜くすべ近き星ほど煙たがる 宇都宮滴水 京鹿子 200406
霜くすべ山の畑より二三条 滝沢伊代次 万象 200504
霜くすべ厠の枢(とぼそ)ぎいと啼く 佐々木新 春燈 200707
ふかぶかと壺に水差し霜くすべ 佐々木紗知 京鹿子 200806
筑波嶺の裾にごらせて霜くすベ 吉田政江 200907
畠中の真夜の人声霜くすべ 寺村年明 春燈 200907
霜くすべ母郷の系譜あいまいに 和田照海 京鹿子 201107
筑波嶺や畑を漂ふ霜くすベ 瀬島洒望 やぶれ傘 201405
霜くすべ嬥歌の里の目覚めかな 吉田政江 201504
川筋に風のひろごる霜くすべ 生田作 風土 201607
林蔵の墓のほとりの霜くすべ 増成栗人 201904
近江八景ところどころの霜くすべ 増成栗人 202005
その先に漬物工場霜くすべ 瀬島洒望 やぶれ傘 202005
あかときの茶山に焚ける霜くすべ 増成栗人 202101
茶畑のところどころの霜くすべ 増成粟人 202204

 

2023年2月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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