霜 枯    56句

霜枯るるこの山陰や松の蔦   惟然

作品
作者
掲載誌
掲載年月
霜枯やたそがれさそふ髪のかさ 土谷佐津子 200002
霜枯れて実のらんらんと蝮草 平しげる 酸漿 200002
霜枯るる草木に朝日射しにけり 兼子栄子 酸漿 200102
霜枯れに普請の足場打込めり 沢ふみ江 春耕 200102
霜枯を来て励ましの掌を包む 山田弘子 円虹 200103
霜枯や大地にひそめたる命 稲畑汀子 ホトトギス 200112
霜枯や花瓶に少しもらひ水 村戸裕子 円虹 200202
霜枯れの茎真つ直ぐに立つてをり 高橋将夫 200203
霜枯や池畔の歯朶のうすみどり 網野茂子 酸漿 200203
霜枯の山河すとんと日の落ちし 長山あや ホトトギス 200204
丹精も放つたらかしも霜枯るる 吉年虹二 ホトトギス 200204
霜枯の名草醜草何れとも 稲畑汀子 ホトトギス 200212
生きてゐるかも霜枯の草の色 稲畑汀子 ホトトギス 200212
霜枯や誰が紅差せる相思佛 村上光子 馬醉木 200303
霜枯の野に咲けるもの日当れり 稲畑汀子 ホトトギス 200312
紐かけて残す白菜霜枯るる 伊藤白潮 200401
堂々と霜枯れてゐる野草かな 丸山敏幸 200403
霜枯るるガウンのピンク広げても 山元志津子 八千草 200506
霜枯の土橋や犬の身ぶるひす 黒田咲子 200602
霜枯や板の上なる素焼磁器 齋藤實 200602
大利根の流に添へる霜枯田 八田與四郎 酸漿 200603
高鳴きの原は一気に霜枯るる 中野英歩 八千草 200606
霜枯の庭よりのものとは見えず 稲畑汀子 ホトトギス 200612
全体を見て霜枯の葉先見る 稲畑汀子 ホトトギス 200612
霜枯に色保ちつつ黙すもの 千原叡子 ホトトギス 200704
霜枯の大地に星の降る夜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200712
霜枯のものなほざりにある狭庭 稲畑汀子 ホトトギス 200712
霜枯の大地の朝の光かな 山田天 雨月 200803
霜枯やこんなところに忘れ鎌 守屋井蛙 酸漿 200803
霜枯れの菜園に立つ老夫婦 日山輝喜 200902
霜枯や畑のものみな美しき 戸粟末廣 火星 200903
霜枯や野あさる烏凛と鳴く 菊谷潔 六花 201004
霜枯れの畑にたたずむ老農夫 島純子 ぐろっけ 201005
霜枯のたんぽぽも入れ七日粥 井上淳子 火星 201104
丘上は練兵場址霜枯れて 能村研三 201212
霜枯て味の深まるキウイの実 須賀敏子 あを 201501
霜枯れの混じる菜畑に日があたり 大島英昭 やぶれ傘 201503
霜枯の菜畑に雨つのりけり 山田六甲 六花 201602
霜枯の野に青草のひとところ 藤生不二男 六花 201603
霜枯れの道一人行く吾も行く 吉田順子 201608
小原流てふ霜枯を活けにけり 生澤瑛子 ホトトギス 201705
霜枯や風のうしろの風の私語 鷺山珀眉 京鹿子 202003
霜枯れて白く輝く河川敷 石原健二 やぶれ傘 202105
蝋涙の乾ぶる堂や霜枯るる 岡野里子 末黒野 202204

 

2022年12月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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