四万六千日      99句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
下足札鳴る四万六千日の宵 神蔵器 風土 199809
四万六千日麺棒の粉まみれ 大島雄作 199901
赤松に鳥の目四万六千日 大和田鏡子 俳句通信 199909
四万六千日今日あることを幸として 鈴木ゆき子 風土 199910
晴れ太鼓に晴るる四万六千日 上原瑞子 199910
四万六千日老い耄れてはならじ 青山丈 200010
四万六千日鋸やはらかに使ひをり 小形さとる 200010
四万六千日大川の水勢ひ 鹿野佳子 200010
四万六千日人工衛星飛び立ちぬ 天野きく江 200110
寄道の四万六千日詣田中忠子 高野良 帆船 200209
眼鏡の矯正四万六千日 齋藤宣子 帆船 200210
降るとみせ四万六千日となる 水野恒彦 200211
相傘の雫四万六千日 中村葉子 帆船 200309
四万六千日なれば賓銭奮発す 金子つとむ 雲の峰 200309
四万六千日没日のあとの明るさに 楠原幹子 200309
暑おすな四万六千日母健在 竹内悦子 200310
四万六千日を生きるは怖ろしや 山元志津香 八千草 200312
四万六千日駄菓子にお札貼られけり 荻野嘉代子 春燈 200409
四万六千日の浅草人争ふ 望月栄美 200409
四万六千日人の流れのなか流れ 佐藤よしい 風土 200410
四万六千日病室へ直行す 中川英子 百鳥 200410
堂に満つ四万六千日の経 中島知恵子 雨月 200411
あと四万六千日は何処やら 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507
ほどほどで良しとす四万六千日 田中よしとも 酸漿 200509
大川に四万六千日の雨 石川英利 百鳥 200510
香煙を鳩にも四万六千日 鷹羽狩行 200510
四万六千日箱を鳴らして引くみくじ 工藤進 200510
四万六千日帰りは舟の隅田川 山川好美 春燈 200510
十割の四万六千日の蕎麦 中村洋子 風土 200510
四万六千日海原へ手をあわせ 片山八重子 ぐろっけ 200511
四万六千日喫泉のなまぬるし 楠原幹子 白卓布 200602
四万六千日亀の出られぬ洗面器 松下道臣 まんまる 200607
四万六千日包帯少し汚れをり 大川ゆかり 200609
四万六千日浅草裏より詣りけり 鈴木榮子 春燈 200609
四万六千日蝋燭の炎に力 百瀬七生子 海光 200705
四万六千日俳句文学館まうで 千田百里 200709
四万六千日信者幾重に大香炉 山川好美 春燈 200710
父の背の広し四万六千日灯す 金子輝 春燈 200710
四万六千日詣で帰りや箸買つて 野路斉子 200710
春銭が頭に四万六千日 塩田博久 風土 200809
米こぼる四万六千日の宵 神蔵器 風土 200809
せせらぎの落ち合ふ四万六千日 宮川みね子 風土 200810
そそくさと着替へて四万六千日 青山丈 200810
法螺貝が煽る四万六千日 湯橋喜美 200909
包丁研ぐ四万六千日の風 神蔵器 風土 200909
風とほす四万六千日の窓 佐藤午後 炎環 200909
爪あかく四万六千日の下駄 石井浩美 炎環 200910
地下出でて四万六千日の門 星野晃夫 炎環 200910
どの路地も四万六千日の風 稲垣佳子 末黒野 200910
四万六千日みくじを結ぶ枝を選る いそべみつ ろんど 201009
結び直す靴紐四万六千日 下山田美江 風土 201009
四万六千日大川は雨を呑む 福島茂 201010
遠投げす四万六千日の賽 石田きよし 201010
これよりの四万六千日遠し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207
川風を袂に四万六千日 石田康明 春燈 201210
予後の良く四万六千日詣 塩見治郎 雨月 201210
いつも重たき四万六千日の空 辻直美 201210
賜りし命四万六千日 井上あい 風土 201210
四万六千日スカイツリーを横目にし 小林正史 201210
四万六千日スカイツリーは雲がくれ 木多芙美子 春燈 201210
四万六千日へ常に変はらぬ日和下駄 小張志げ 春燈 201210
横着な四万六千日詣 青柳雅子 春燈 201210
四万六千日一の橋より滝道へ 雨村敏子 201211
四万六千日半衿の甕のぞき 成瀬櫻桃子 春燈 201307
ながらへて四万六千日の酒 山田春生 万象 201310
麦とろをつるりと四万六千日 板橋昭子 201310
四万六千日麦飯しかと噛みしむる 平城靜代 201310
行き来して四万六千日の橋 内藤静 風土 201310
裾絡めつつ四万六千日ぬける きくちきみえ やぶれ傘 201408
かつかつと四万六千日の下駄 神蔵器 風土 201409
四万六千日鶏太ももの素揚げ 辻水音 201409
墓地に消ゆ四万六千日の水 福島せいぎ 万象 201410
四万六千日触れ合ふ傘の波くぐる 卜部黎子 春燈 201410
もう五欲なけれど四万六千日 田中貞雄 ろんど 201410
小銭さがす老母四万六千日 高橋泰子 201506
如雨露より四万六千日の水 大崎紀夫 虻の昼 201510
九十の迷子や四万六千日 大坪景章 万象 201510
四万六千日雨も又楽し 佐藤和子 万象 201510
二天門潜る四万六千日 安藤久美子 やぶれ傘 201510
仲見世の裏ぬけ四万六千日 川田好子 風土 201510
四万六千日地下室の舞踏会 辻水音 201512
持ち帰る四万六千日の熱 平松うさぎ 201609
路地裏へ四万六千日の風 小林陽子 201609
道よぎる四万六千日の猫 きくちきみえ やぶれ傘 201611
四万六千日妻の肩を抱く 山本無蓋 201702
四万六千日欲に肩凝る夕べかな 小張志げ 春燈 201710
四万六千日保存食入替ふる 楠原幹子 201809
四万六千日まだまだ居るぞ悪いやつ 大網健治 201809
四万六千日だんだん願ひ事少な 岡田正義 雨月 201810
鴻司ふと四万六千日の雨 増成栗人 201909
四万六千日アスファルトの継ぎ目 辻美奈子 201909
川風を浴ぶ四万六千日疲れ 千田百里 201909
句敵と遭ひたる四万六千日 石川笙児 201910
絵馬揺るる四万六千日の昼 東木洋子 春燈 201911
摩耶山に四万六千日詣で 後藤比奈夫 ホトトギス 202001
落日の余韻や四万六千日 小倉征子 202009
燃えあがる四万六千日の線香 柿沼盟子 風土 202010
何はともあれ四万六千日の寺 増成栗人 202209
四万六千日一回で針穴に 七田文子 202210

 

2023年7月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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