69句

立てば淋し立たねば淋し鴫一つ    正岡子規

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
玉鴫のまんまるの目よ水濁る 加藤みき 200005  
足跡の鴫をさがしてをりにける 小山森生 200101  
鴫の嘴にぶらさがりたる沙蚕かな 加藤みき 200101  
磯鴫がいちはやく知る海の枯れ 能村登四郎 200108  
鴫立つや古りし舳先に日の移り 遠藤匡子 遠嶺 200201  
形揃へ群れ翔つ鴫や冬はじめ 廣島泰三 200202  
ひつそりと鴫すなどりの嘴汚す 永田二三子 酸漿 200204  
立ちあがる波ひとつなし京女鴫 西山美枝子 酸漿 200208  
日の中を反嘴鴫はとほりぬく 吉弘恭子 あを 200301  
磯鴫よ今朝香と水欠いて来し 井上信子 200301  
余後の身のこころに啼けり小田の鴫 佐々木咲 草の花 200401  
鴫翔たせ言葉足らざるごとくをり 宮川みね子 風土 200401  
鴫の田の暮れてしまひて月あかり 市場基巳 200402  
磯鴫やわが足跡に日の恵み 丸山照子 火星 200402  
白き羽根拡げて田鴫交りけり 須原正三 200404  
鴫猛るわが家に男の子生れたる 河本勇 築港 200501  
寒風に鴫の一団旋回す 浅野恵美子 酸漿 200504  
どちらかと言へば負け組残る鴫 高橋澄子 200506  
厨子王を呼ぶは禊ぞ鴫鳴けり 中島陽華 200509  
鴫猛り快きもの身を奔る 瀧春一 菜園 200509  
迫る闇巣立ちの鴫の声しきり 海上俊臣 酸漿 200510  
息せきて登る急坂鴫猛る 高原純徳 河鹿 200601  
鴫高音いよいよ幟はためきぬ 南うみを 風土 200612  
採餌する鴫の身軽さわれに欲し 伊藤白潮 200612  
小倉山鴫を立たせて陵眠る 鈴鹿けい子 京鹿子 200701  
相聞かくちばし敲(たた)く浅瀬鴫 芦川まり 八千草 200704  
針ほどの脚にも影や走る鴫 永田二三子 酸漿 200704  
地の罅の深みに及ぶ鴫の嘴 吉田明子 200711  
老眼に採餌の鴫をちゆと置けり 伊藤白潮 200711  
磯鴫の立ち差し潮の雫せり 川口襄 遠嶺 200801  
病人の足見えてをり鴫の晴 城孝子 飛火野 200808  
鴫翔ちて野辺の起伏は利休いろ 千田敬 200810 伊藤白潮先生逝く
日は西に鴫の羽掻きはもう聴けず 中山皓雪 200811  
にはたづみ水浴びしたる鴫の声 杉本綾 200812  
鴫立つや八方へ畦走らせて 鷹羽狩行 200812 「鴫」五百号を祝して
遊び田へ仰山の鴫遊びに来 岸本林立 雨月 200812  
鴫立つは青年白潮とこしなへ 能村研三 200812 「鴫」五百号
鴫渡る豁然と沼ひろごれり 小林正史 200812  
一斉に「当年子鴫」の飛び立てり 能村研三 200812 「鴫」五百号
鴫立ちて潟の夕空したたらす 川口襄 遠嶺 200901  
鴫立つや夕暮ちかき沼明り 川口襄 遠嶺 200902  
立ちつくす背高鴫の向き同じ 坂場章子 200902  
水涸れて鴫の足跡著し 山田六甲 六花 200911  
磯鴫のこひの干がたとなり至り 瀬川公馨 200911  
風となり去りぬ磯辺の夫婦鴫 前川明子 200912  
鴫猛る痛いの痛いの飛んで行け 森下康子 201001  
鴫立つは一級河川河口なり 宮崎高根 201012  
朝光に鴫の挑戦的な声 隅田恵子 雨月 201101  
鴫鳴いて結界のなき庭なりし 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
松の枝の地に近く張る鴫の声 高松由利子 火星 201111  
鴫高音庭師に三時の用意する 笠井敦子 201201  
鴫が来てときには甘え声で鳴く 山田六甲 六花 201211  
明年の暦をもらふ鴫のこゑ 井上信子 201212  
客下ろす舟揺れてをり鴫の声 師岡洋子 ぐろっけ 201301  
飛翔時の背高鴫へ連写音 齋藤厚子 201301  
借景に電車も入れて鴫の立つ 齋藤厚子 201301  
浜鴫の群れて水面をかすめをり 安井和恵 201301  
けふの色とす背高鴫の足のいろ 山崎靖子 201301  
高みより鴫の声ふる日和かな 菊谷潔 六花 201301  
磯鴫の翔ちたる跡の楔文字 山本無蓋 201301  
人生は脇役が良し鴫高音 稲畑廣太郎 ホトトギス 201310  
水濁すことなく鴫の翔つ速さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201310  
鴫鳴いて夕日を少し戻しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410  
鴫焼や日に一合の土鍋飯 田岡千章 201412  
桟橋の鴫の長鳴きして暮るる 河崎尚子 火星 201412  
友を待つ沢に一羽の鴫の声 秋川泉 あを 201612  
風ぐせのつきし蘆原鴫鳴けり 土江比露 春燈 201802  
ポケットつきシルクのパジャマ鴫聴く宿 渕上千津 201812  
磯鴫がいちはやく知る海の枯れ 能村登四郎 201910 『幻山水」

 

2019年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。